再発性ホジキンリンパ腫に有望な標的療法

再発性ホジキンリンパ腫に有望な標的療法

キャンサーコンサルタンツ
2011年1月

再発性あるいは難治性ホジキンリンパ腫患者の4分の3が、試験研究中の薬brentuximab vedotin(ブレンツキシマブ・ベドチン)による治療に反応した。これらの結果は2010年の血液学会年次総会にて発表された。

ホジキンリンパ腫はリンパ系の癌である。 通常、体内の一ヶ所のリンパ節で発生し、全身のリンパ系に広がっていく。リンパ系以外の、肺、肝臓、骨、骨髄といった他の器官に転移する可能性もある。

前治療後に再び起こったホジキンリンパ腫は、再燃または再発性疾患とされ、標準的治療に反応しないホジキンリンパ腫は、難治性疾患とされる。再発性あるいは難治性ホジキンリンパ腫患者は、高用量化学療法ならびに幹細胞移植による治療を受けることがある 。幹細胞移植後に癌が再発した場合には、治療法の選択肢は限られる。

ブレンツキシマブ・ベドチンは試験研究中の分子標的薬である。この薬剤は、強力な化学療法薬(monomethyl auristatin E[モノメチル・アウリスタチンE])を直接ホジキンリンパ腫細胞に到達させる。

再発性あるいは難治性ホジキンリンパ腫に対するブレンツキシマブ・ベドチンの治療効果を評価するため、すでに自家幹細胞移植を受けた102人の患者を対象に第2相臨床試験を実施した。すべての患者は、3週間毎に最高16サイクルのブレンツキシマブ・ベドチン投与による治療を受けた。

声明の中で、本研究の代表者は「多数の前治療を受けたこれらの難治性患者で認められた反応は、食品医薬品局(FDA)に承認されれば、ブレンツキシマブ・ベドチンが、再発または難治性ホジキンリンパ腫患者にとって重要な治療法の選択肢になる可能性を示唆している」と結論づけた。

参考文献:
Chen R, Gopal AK, Smith SE. Results of a pivotal phase 2 study of brentuximab vedotin (SGN-35) in patients with relapsed or refractory Hodgkin lymphoma. Presented at the 52nd ASH Annual Meeting and Exposition, Orlando, FL, December 4-7, 2010. Abstract 283.


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翻訳担当者 林 くれは 

監修 林 正樹(血液・腫瘍内科)

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