米FDA、KRAS変異陽性の再発低悪性度漿液性卵巣がんにアブトメチニブ+デファクチニブ併用を迅速承認

米FDA、KRAS変異陽性の再発低悪性度漿液性卵巣がんにアブトメチニブ+デファクチニブ併用を迅速承認

2025年5月8日、米国食品医薬品局(FDA)は、全身療法の治療歴があるKRAS変異再発性低悪性度漿液性卵巣がん(LGSOC)成人患者を対象に、avutometinib[アブトメチニブ]+defactinib[デファクチニブ](販売名:Avmapki Fakzynja Co-pack、Verastem社)併用療法を迅速承認した。
 
Avmapki Fakzynja Co-packの完全な処方情報は、こちらに掲載される。
 
測定可能なKRAS遺伝子変異を有する再発性LGSOC成人患者57人を対象とした非盲検多施設試験RAMP-201(NCT04625270)において、有効性が評価された。患者の組入れ基準は、プラチナ製剤を含む少なくとも1つの全身療法の治療歴があることであった。KRAS遺伝子変異の状態は、腫瘍組織の前向き局所検査によって判定された。患者に対し、アブトメチニブ3.2 mgを週2回(1日目と4日目)経口投与し、デファクチニブ200 mgを1日2回経口投与した。これらの投与は、4週間サイクルの最初の3週間、病勢進行または許容できない毒性が認められるまで継続された。
 
主要有効性評価項目は、RECIST v1.1に基づいて盲検独立判定委員会に評価された全奏効率(ORR)であった。その他の有効性評価項目は奏効期間(DOR)であった。確定ORRは44%(95%信頼区間:31~58)、DORの範囲は3.3カ月~31.1カ月であった。
 
臨床検査値の異常を含む、特に多くみられた副作用(25%以上)は、クレアチンホスホキナーゼ上昇、吐き気、疲労、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ上昇、発疹、下痢、筋骨格痛、浮腫、ヘモグロビン減少、アラニンアミノトランスフェラーゼ上昇、嘔吐、血中ビリルビン上昇、トリグリセリド上昇、リンパ球数減少、腹痛、消化不良、ざ瘡様皮膚炎、硝子体網膜障害、アルカリホスファターゼ上昇、口内炎、掻痒、視覚障害、血小板数減少、便秘、皮膚乾燥、呼吸困難、咳、尿路感染症、および好中球数減少であった。
 
アブトメチニブの推奨用量は、4週間サイクルの最初の3週間、病勢進行または許容できない毒性が認められるまで、週2回(1日目と4日目)3.2 mg(0.8mgカプセル4錠)の経口投与である。デファクチニブの推奨用量は、4週間サイクルの最初の3週間、病勢進行または許容できない毒性が認められるまで、1日2回200 mg(1錠)の経口投与である。
 
この審査では、臨床申請全体の提出前にデータ提出を合理化するReal-Time Oncology Review(RTOR)パイロットプログラムと、FDAの評価を容易にするために申請者が任意で提出するAssessment Aidが使用された。
 
この申請は優先審査の指定を受けた。アブトメチニブ+デファクチニブ併用療法は、画期的治療薬および希少疾病用医薬品の指定を受けた。FDAの迅速プログラムは、「企業向けガイダンス: 重篤疾患のための迅速承認プログラム-医薬品およびバイオ医薬品」に記載されている。
 
医療従事者は、医薬品および医療機器の使用に関連すると疑われるすべての重篤な有害事象を、FDAのMedWatch報告システムまたは1-800-FDA-1088に報告すること。
 
がん領域の治験薬の単一患者INDに関する支援については、医療関係者はOCEのProject Facilitate(電話:240-402-0004、Eメール:OncProjectFacilitate@fda.hhs.gov)に連絡することができる。

  • 監修 勝俣範之(腫瘍内科/日本医科大学武蔵小杉病院)
  • 記事担当者 仲里芳子
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  • 原文掲載日 2025/05/08

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