米FDAがRET融合遺伝子陽性固形腫瘍にセルペルカチニブを通常承認
2026年7月14日、米国食品医薬品局(FDA)は、FDA承認済み検査でRET融合遺伝子が検出された局所進行/転移性の固形腫瘍を有する成人患者および2歳以上の小児患者のうち、全身療法後も病勢が進行した患者または満足のいく代替治療法がない患者を対象に、セルペルカチニブ(販売名:レットヴィモ、Eli Lilly and Company社)を通常承認した。セルペルカチニブは、この適応症について、成人患者では2022年、2歳以上の小児患者では2024年に迅速承認を受けている。
セルペルカチニブの詳細な処方情報は、Drugs@FDAに掲載される。
有効性と安全性
有効性は、多施設共同、非盲検、多コホート試験(LIBRETTO-001、NCT03157128)で評価し、RET融合陽性非小細胞肺がん(NSCLC)およびRET融合陽性甲状腺がんにおける結果が裏付けとなった。有効性は、NSCLCおよび甲状腺がん以外のRET融合陽性腫瘍を有し、全身療法の施行中または施行後に病勢進行が認められた、あるいは満足のいく代替治療選択肢がなかった患者75人で評価した。
主要な有効性評価項目は、全奏効率(ORR)および奏効期間(DOR)であった。ORRは47%(95%信頼区間:35~59)で、DORの中央値は24.5カ月(95%信頼区間:11.2~49.1)であった。奏効が認められた腫瘍の種類には、大腸がん、膵腺がん、唾液腺がん、軟部組織肉腫、胆管がん、皮膚がん、原発不明がん、乳がん、気管支カルチノイド、卵巣がん、小腸がん、神経内分泌がん(膵臓がんを含む)が含まれる。
小児および若年成人患者における有効性は、多施設共同、非盲検、多コホート試験であるLIBRETTO-121(NCT03899792)で評価した。有効性は、既存の治療法に反応しない、または標準的な全身療法による根治的治療が利用できない、局所進行/難治性RET融合遺伝子陽性固形腫瘍患者で評価した。先天性乳児線維肉腫患者1人、紡錘細胞肉腫患者1人、およびRET融合遺伝子陽性甲状腺がん患者で奏効が認められた。
処方情報には、肝毒性、間質性肺疾患/肺炎、高血圧、QT間隔延長、出血性事象、過敏症、腫瘍崩壊症候群、創傷治癒障害のリスク、甲状腺機能低下症、胚・胎児毒性、および小児患者における大腿骨頭すべり症/大腿骨上部すべり症に関する警告および注意事項が含まれている。
推奨用量
体重に基づいた、成人および12歳以上の青年患者に対するセルペルカチニブの推奨用量は以下のとおり。
●体重50kg未満:1回120 mg 1日2回経口投与
●体重50kg以上:1回160 mg 1日2回経口投与
2歳以上12歳未満の小児患者に対する推奨用量については、添付文書を参照のこと。
- 記事担当 仲里芳子
- 監修 高濱隆幸(腫瘍内科・呼吸器内科/近畿大学病院 ゲノム医療センター)
- 原文を見る
- 原文掲載日 2026/07/14
【免責事項】
当サイトの記事は情報提供を目的として掲載しています。
翻訳内容や治療を特定の人に推奨または保証するものではありません。
ボランティア翻訳ならびに自動翻訳による誤訳により発生した結果について一切責任はとれません。
ご自身の疾患に適用されるかどうかは必ず主治医にご相談ください。
がんに関連する記事
【ASCO26】GLP-1受容体作動薬が特定の肥満関連がんの転移進行を抑制する可能性
2026年6月2日
【AACR26】原発不明がんの起源特定にDNAメチル化機械学習モデルが役立つ可能性
2026年6月1日
メトホルミン+GLP-1薬は、2型糖尿病においてDPP-4阻害薬よりもがんリスク/死亡率低下と関連
2026年4月1日
やせ薬とがん:現時点でわかっていること
2026年3月11日




