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進行卵巣癌患者に完全寛解後タキソールによる維持療法を12サイクル行うと無増悪生存期間が延長する

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進行卵巣癌患者に完全寛解後タキソールによる維持療法を12サイクル行うと無増悪生存期間が延長する

キャンサーコンサルタンツ
2009年8月

Southwest Oncology GroupおよびGynecologic Oncology Group(婦人科悪性腫瘍化学療法研究機構)の研究者らは、プラチナ製剤およびタキソールによる寛解導入療法により完全寛解が得られた進行卵巣癌患者にタキソール(商品名パクリタキセル)を12カ月間投与すると無増悪生存期間は延長したと報告した、しかしながら全生存期間については延長は認められなかった。この試験の詳細はGynecology Oncology誌の2009年8月号で発表された。[1]

 

本試験では、タキソールを維持療法として12カ月投与した群と3カ月投与した群での有効性が比較されたが、12カ月投与群において良好な結果が得られたことから、試験は早期に終了した。2003年の報告でも長期維持療法を受けた患者で無増悪生存期間が21カ月から28カ月に延長したことが示されている。試験の最初のデータ解析の結果、タキソールによる長期維持療法後に全生存期間の延長は認められなかった。全生存期間の中央値はタキソールを12サイクル投与した群で53カ月、3カ月投与した群で48カ月であった。著者らは長期維持療法群で全生存期間の延長が認められなかった理由として以下を示唆している。

 

• 再発時の治療が有効であった
• 症例数が少なかった
• 3サイクル投与時点でクロスオーバーしたために患者背景による差がわからなくなったこと

 

著者らは、現在進行中の試験によって長期維持療法による進行卵巣癌患者の生存期間が延長するかどうかが解明されるはずだと、述べている。

 

コメント:本試験は相対的な延命の有効性が示された他の試験と類似している。現段階では維持療法による生存期間の延長の有効性を示すのは難しい。とはいえ現時点の課題は、長期維持療法が薬剤抵抗性を引き起こしかねず、それによりサルベージ療法時に有効性を損なわないか、ということである。

 

参考文献:
[1] Markman M, Liu PY, Moon J, et al. Impact on survival of 12 versus 3 monthly cycles of paclitaxel (175 mg/m2) administered to patients with advanced ovarian cancer who attained a complete response to primary platinum-paclitaxel: follow-up of a Southwest Oncology Group and Gynecologic Group phase 3 trial. Gynecologic Oncology. 2009;114:195-198.

 


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翻訳伊藤 くみ

監修武田裕里子(薬学)

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