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SAMHSAとFDAが共同してメタドン安全使用の教育キャンペーンを開始

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SAMHSAとFDAが共同してメタドン安全使用の教育キャンペーンを開始

FOR IMMEDIATE RELEASE2009年4月30日 Media Inquiries: Karen Riley, 301-796-4674 Consumer Inquiries: 888-INFO-FDA

SAMHSAとFDAが共同してメタドン安全使用の教育キャンペーンを開始

米国薬物乱用・精神衛生管理庁(SAMHSA)および米国食品医薬品局(FDA)は本日(4月28日)、メタドン(methadone)を安全に使用するための支援キャンペーン活動を立ち上げた。メタドンは、ヘロインやその他の麻薬系鎮痛薬への中毒および依存に対する治療用としてよく知られる処方薬であるが、中等度から重度の慢性疼痛患者にも処方される。このキャンペーンを介して、本剤の不適切な使用による中毒死が急増している懸念に対処する。教育啓蒙活動「指示に従うこと:メタドンの安全な使用方法(Follow Directions; How to Use Methadone Safely)」の目的は、本剤を使用する患者、医療従事者や治療クリニックの人々を対象として、疼痛緩和および薬物中毒の治療におけるメタドンの安全な使用方法および誤った使用方法に関する知識を理解させることである。 メタドンは合成オピオイドであり、薬物からの離脱症状を緩和させるものとして過去数十年間において使用されてきた。近年では、非麻薬系の鎮痛薬を投与しても中程度から重度の慢性疼痛が緩和しなった患者に対する鎮痛薬として多く処方されている。 米国疾病対策予防センター(CDC)によると、全中毒死に占めるメタドンに関連した中毒死の割合は、1999年の4%から2004年の14%へと、近年で3倍に増加している。加えて、メタドン関連の中毒死は、その他のどの麻薬系薬剤の中毒死数よりも急速に増加している。 メタドンは薬物中毒治療の薬剤として一番よく知られているが、より深刻な懸念と問題は、近年行われている鎮痛薬としての使用に関するものである。メタドン過剰摂取のリスクの原因は、ひとつには体内での代謝速度である。メタドンを服用すると、通常4時間から8時間でその鎮痛効果が現れる。しかし、その他の麻薬系鎮痛薬と異なり、メタドンは一回の摂取で8時間から59時間の間、体内に薬が残留することがある。結果として、高頻度に、または大量に、あるいは他の薬剤と併用して使用されると、薬が体内で毒性量にまで蓄積される。 SAMHSAHの薬物乱用治療センター(Center of Substance Abuse Treatment)の所長であるWestley Clark医師/法務博士/公衆衛生学博士/C.A.S./F.A.S.A.M.は、「メタドン安全使用キャンペーンの冊子には、疼痛緩和あるいは薬物中毒の治療における薬の正しい使用法について簡潔な指示が記載されている。この教育におけるわれわれの目標は、患者および薬剤を処方する医療従事者すべての人が、メタドンを安全に使用できるよう支援することである」と述べている。 メタドンが薬物中毒の治療として使用される場合、SAMHSAの認定済みかつ米国麻薬取締局(DEA)への登録済みのプログラムあるいはクリニックから調剤されなければならない。しかし、鎮痛薬として使用する場合、メタドンの処方は物質規制の薬物分類でスケジュールII(Schedule II)を処方する登録を行っている医療従事者なら誰でも行うことができ、調剤は免許を持ちDEAに登録している薬局であればどこでも行うことができる。 FDA医薬品評価センター(Centre for Drug Evaluation and Research)の副所長であるDouglas Throckmorton医師は、「メタドンは正しく処方して使用された場合には、非常に重要かつ有益な薬剤である。現在われわれが行っているような教育活動は、メタドンを正しく使用しなかった場合に起こる悲劇を未然に防ぐことができるであろう」と述べている。 一般および医療従事者向けのメタドン使用に関する資料としては、英語およびスペイン語のパンフレット、ポスターやファクトシートがある。加えて、疼痛管理の治療中である患者にメタドンを調剤する薬局向けには、店頭用のインフォメーションシートが配布される予定である。 SAMHSAおよびFDAは、メタドン関連の死亡を減少させるために、その他連邦政府機関や州、医療従事者の機関、患者の支持団体およびその他関連のある機関とともに、今後も協力して具体的な行動を展開および実行していく予定である。 キャンペーンに関する詳しい情報は、以下を参照。

http://www.dpt.samhsa.gov/methadonesafety/

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中島美香 訳 林正樹(血液・腫瘍医/敬愛会中頭病院)監修 原文

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