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手術後に放射線治療を受けない非浸潤性乳管がん患者の長期的転帰

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手術後に放射線治療を受けない非浸潤性乳管がん患者の長期的転帰

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治療計画の一部として放射線治療を受けない非浸潤性乳管がん(DCIS)患者において、乳がんの再発率は12年経過後も上昇し続けると、医師らは報告した。これらの結果はこのほど、Journal of Clinical Oncology誌で発表された。

 

DCISは、異常細胞が乳管内にみられる早期乳がんであると考えられている。DCISは乳管外へ広がっていないものの、治療せず放置すると、浸潤性乳がんとなる可能性がある。

 

DCISは悪性度が低く、非浸潤性であるため、その最適治療の評価が行われてきた。医療従事者は、過剰治療(延命効果がなく副作用で患者が苦しむ結果となる)をせず、患者にとって最善かつ長期の生存転帰を目指している。しかし、DCISの場合、過小治療によって、患者は浸潤性乳がんに進行するリスクにさらされる可能性がある。

 

DCISの標準治療は、がんの外科的切除(摘出)、放射線治療、およびホルモン陽性乳がんへのホルモン治療である。

 

放射線治療に関連する副作用のため、研究者らは初期治療の一部として放射線治療を受けなかったDCIS女性患者の長期的転帰についてのデータを収集する研究を実施した。

 

本研究の対象となった660人以上のDCIS女性患者は、外科的切除、指示があればホルモン治療を受けたが、放射線治療は受けていなかった。患者は2群に分けられた。再発リスクが低度~中等度とみられる群(A群)および再発リスクが中等度~高度とみられる群(B群)である。

 

2群の患者に対する追跡調査は、約12年間におよんだ。最初にがんができた乳房と同じ側の乳房にがんが再発した全再発率(同側乳房内再発)は、研究期間を通じて上昇し続けた。

 

同側乳房内再発は、A群の患者で14.4%、B群の患者で24.6%であった。両群とも、がん再発の50%以上が浸潤性であった。

 

研究者らは、DCIS患者のうち、初期治療として術後放射線治療を受けない患者では、12年経過後も再発率が上昇し続けると結論づけた。著者は、「これらのデータは、患者や主治医らに治療の意思決定プロセスを伝える一助となる」と記した。

 

参考文献:
Solin L, Gray R, Hughes L, et al. Surgical excision without radiation for ductal carcinoma in-situ of the breast: 12-year results from the ECOG-ACRIN E5194 study. Journal of Clinical Oncology. Published early on-line September 14, 2015. doi: 10.1200/JCO.2015.60.8558.

監訳者注:原文(英語)タイトルは誤解を招く表現であるため、日本語訳では出典元を参照して書き換えています。

 


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原文掲載日

翻訳太田奈津美

監修中村光宏(医学放射線/京都大学大学院医学研究科)

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