[ 記事 ]

エベロリムスは消化管または肺由来の神経内分泌腫瘍治療に有望

キャンサーコンサルタンツ

エベロリムス(アフィニトール)は現在、消化管または肺由来の非機能性神経内分泌腫瘍(NET)患者を対象とした第3相臨床試験で検証されている。臨床試験は実施中ではあるが、得られた結果は今のところ有望である。エベロリムス+最良の支持療法(BSC)群をプラセボ+BSC群と比較した結果、がんの進行がない生存期間を延長したと報告されている。

 

エベロリムスは経口製剤であり、タンパク質であるmTORを阻害する。mTORはがん細胞の分裂や血管増殖の制御に重要な役割を持つ。エベロリムスは2009年に腎臓がんに対する適応として承認された。

 

神経内分泌腫瘍(NET)は体の至る所にある細胞から形成され、神経系からのシグナルに応答して血液中にホルモンを放出する。これらのがん細胞は消化管、肺および膵臓にもっともよくみられる。機能性NETはホルモンを分泌し、発症するが、一方、非機能性NET(本臨床試験に組み入れられている組織型)はホルモンを分泌しない。非機能性NETの症状はがん細胞の増殖により発症し、腸閉塞、痛みおよび出血などがある。一旦、NETが体内の他の部位に広がると、治療が困難となる。

 

消化管または肺由来のNETを対象としたエベロリムスのRADIANT-4試験は現在、実施中である。本試験において主要目標(主要評価項目)が達成され、無増悪生存期間が改善された。

 

RADIANT-4試験から得られた結果は後日、正式に発表される予定である。これらの結果には安全性、奏効率(部分または完全奏効)および全生存期間も含まれる。

 

Novartis社のオンコロジー開発およびメディカルアフェアーズのグローバル部門長であるAlessandro Riva医師は、「エベロリムス(アフィニトール)のRADIANT-4試験結果を発表できることを楽しみにしている。エベロリムスは、消化管または肺由来の進行性非機能性NET患者に対する重要な治療選択肢となる可能性がある」と述べた。

 

参考文献:
Novartis drug Afinitor® extended progression-free survival in Phase III trial in advanced gastrointestinal or lung neuroendocrine tumors [press release]. Novartis website. Available at: https://www.novartis.com/news/media-releases/novartis-drug-afinitor®-extended-progression-free-survival-phase-iii-trial. Accessed July 31, 2015.

 


  c1998- CancerConsultants.comAll Rights Reserved.
These materials may discuss uses and dosages for therapeutic products that have not been approved by the United States Food and Drug Administration. All readers should verify all information and data before administering any drug, therapy or treatment discussed herein. Neither the editors nor the publisher accepts any responsibility for the accuracy of the information or consequences from the use or misuse of the information contained herein.
Cancer Consultants, Inc. and its affiliates have no association with Cancer Info Translation References and the content translated by Cancer Info Translation References has not been reviewed by Cancer Consultants, Inc.
本資料は米国食品医薬品局の承認を受けていない治療製品の使用と投薬について記載されていることがあります。全読者はここで論じられている薬物の投与、治療、処置を実施する前に、すべての情報とデータの確認をしてください。編集者、出版者のいずれも、情報の正確性および、ここにある情報の使用や誤使用による結果に関して一切の責任を負いません。
Cancer Consultants, Inc.およびその関連サイトは、『海外癌医療情報リファレンス』とは無関係であり、『海外癌医療情報リファレンス』によって翻訳された内容はCancer Consultants, Inc.による検閲はなされていません。

翻訳石川寛和

監修東 光久(総合診療、腫瘍内科、緩和ケア/福島県立医科大学白河総合診療アカデミー)

原文を見る

原文掲載日

【免責事項】

当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。
翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

関連記事