TNF阻害薬使用者の間で追加報告される稀な癌症例 | 海外がん医療情報リファレンス

TNF阻害薬使用者の間で追加報告される稀な癌症例

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

TNF阻害薬使用者の間で追加報告される稀な癌症例

キャンサーコンサルタンツ

米国食品医薬品局(FDA)は、クローン病または潰瘍性大腸炎に対して、アザチオプリンとメルカプトプリンの両方またはどちらか一方に加え、腫瘍壊死因子(TNF)阻害剤として知られている薬剤を併用して治療を受けている、主に青年や若年成人の間で、稀な種類の癌である肝脾T細胞リンパ腫発症の追加報告を受けている。TNF阻害薬には、Remicade®(インフリキシマブ)、Enbrel®(エタナーセプト)Humira®(アダリムマブ)、Cimzia®(セルトリズマブペゴール)、および Simponi®(ゴリムマブ)がある。

 

肝脾T細胞リンパ腫(HSTCL)は、頻度の少ない白血球の悪性癌である。FDAが受けたHSTCLの報告は、主にクローン病または潰瘍性大腸炎の治療を受けている患者に発症した症例であるが、乾癬の治療を受けた患者に発症した報告が1例、および関節リウマチの治療を受けた患者に発症した報告が2例あった。

 

報告された大部分の症例には、TNF阻害薬、アザチオプリンやメルカプトプリンなどの免疫系を抑制する薬剤を併用している患者が関与している。しかし、アザチオプリンまたはメルカプトプリン単独で治療を受けている患者での症例も報告されている。

 

HSTCLの徴候および症状には、肝臓または脾臓の腫脹、腹痛、持続的な発熱、寝汗、および体重減少がある。これらの所見、または他の徴候または症状を認める患者は、それらについて主治医と話し合うべきである。

 

FDAは、患者が主治医に相談することなく、TNF阻害薬、アザチオプリンまたはメルカプトプリンの服用を止めてはならないと注意している。

 

参考文献:

US Food and Drug Administration. FDA Drug Safety Communication: Safety Review update on reports of Hepatosplenic T-Cell Lymphoma in adolescents and young adults receiving tumor necrosis factor (TNF) blockers, azathioprine and/or mercaptopurine. April 14, 2011.

 


  c1998- CancerConsultants.comAll Rights Reserved.
These materials may discuss uses and dosages for therapeutic products that have not been approved by the United States Food and Drug Administration. All readers should verify all information and data before administering any drug, therapy or treatment discussed herein. Neither the editors nor the publisher accepts any responsibility for the accuracy of the information or consequences from the use or misuse of the information contained herein.
Cancer Consultants, Inc. and its affiliates have no association with Cancer Info Translation References and the content translated by Cancer Info Translation References has not been reviewed by Cancer Consultants, Inc.
本資料は米国食品医薬品局の承認を受けていない治療製品の使用と投薬について記載されていることがあります。全読者はここで論じられている薬物の投与、治療、処置を実施する前に、すべての情報とデータの確認をしてください。編集者、出版者のいずれも、情報の正確性および、ここにある情報の使用や誤使用による結果に関して一切の責任を負いません。
Cancer Consultants, Inc.およびその関連サイトは、『海外癌医療情報リファレンス』とは無関係であり、『海外癌医療情報リファレンス』によって翻訳された内容はCancer Consultants, Inc.による検閲はなされていません。

原文掲載日

翻訳有田 香名美

監修辻村信一 (獣医学/農学博士、メディカルライター)

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

関連薬剤情報

一覧

週間ランキング

  1. 1診療時の腫瘍マーカー検査は不要な可能性
  2. 2非浸潤性乳管がん(DCIS)診断後の乳がんによる死亡...
  3. 3EGFR陽性非小細胞肺がん一次治療にオシメルチニブが...
  4. 4リンパ腫患者の余命は、診断後の無再発期間2年経過で通...
  5. 5BRCA1、BRCA2遺伝子:がんリスクと遺伝子検査
  6. 6ペムブロリズマブが治療歴ある進行再発胃がんに有望
  7. 7若年甲状腺がんでもリンパ節転移あれば悪性度が高い
  8. 8緩和ケアにより進行がん患者の医療利用が減少
  9. 9コーヒーが、乳がん治療薬タモキシフェンの効果を高める...
  10. 10FDAがベバシズマブ-awwbをバイオシミラーとして...

お勧め出版物

一覧

arrow_upward

ユーザー 病名 発信元種別 発信元名 治療法別 がんのケア がんの原因・がんリスク がん予防 基礎研究 医療・社会的トピック 注目キーワード別 薬剤情報名種別

女性のがん
消化器がん
泌尿器がん
肉腫
血液腫瘍
その他
民間機関
その他