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運動と魚を多く含む食事が大腸癌の再発予防に有効な可能性

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運動と魚を多く含む食事が大腸癌の再発予防に有効な可能性

キャンサーコンサルタンツ

定期的な運動と魚を含む食事が大腸癌患者の癌再発予防率の向上に有効である可能性が、新しい研究で示された[1]。

 

魚の摂取頻度が週2回未満あるいは適度の運動時間が週60分未満である大腸癌患者では、大腸癌の再発リスクが2倍超になるとの研究結果が、シカゴで行われた米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表された。

 

アメリカ癌協会の推定によれば、米国では2013年の一年間に102,000人以上が新たに結腸癌と診断され、およそ40,000人が新たに直腸癌と診断された。また、この2つの癌は50,000人以上の死亡原因となった。しかし、米国には結腸・直腸癌に関する朗報もある。結腸・直腸癌関連の死亡率は過去15年で低下し、スクリーニングや予防、治療の面において現在も進歩が続いている。しかし、残念ながら多くの人々は初回治療が奏効せず、癌が再発している[2]。

 

今回の多国間共同試験は、米国、ポーランド、ベトナム、西欧の大腸癌患者1,515人を対象とし、そのうち188人は初回治療後に癌が再発した。研究者らは、食事、運動、ライフスタイル、喫煙およびアルコール摂取の習慣の有無を聴取し、患者を精査した。

 

研究者らは、魚の摂取頻度が週2回未満あるいは運動時間が週1時間未満の患者では大腸癌再発のリスクが約2.5倍になることを明らかにした。赤身肉の摂取、アルコール摂取、喫煙など、大腸癌再発のリスクに影響を与える他の食事因子については特定できなかった。

 

研究者らは、魚に含まれるオメガ3脂肪酸が何らかの方法で大腸癌リスクを低減させるという仮説を立てた。魚および運動に関する今回の試験における知見は、初発大腸癌の罹患リスクを上昇させる要因について調査した先行研究結果と一致する。

 

運動の潜在的利益は、ますます評価されている。運動は体内の炎症を軽減し、肥満防止に有効である。なお、これら2つ(炎症と肥満)は大腸癌のリスク因子である。また、運動は血液中のインスリン濃度を低下させる。インスリンは、正常細胞および悪性細胞双方の増殖因子である。

 

参考文献:

1.Mohammed Shaik, M.D., fellow, Michigan State University’s Breslin Cancer Center; Smitha Krishnamurthi, M.D., ASCO spokeswoman, oncologist and associate professor, Case Western Reserve University School of Medicine, Cleveland, Ohio; presentation, American Society of Clinical Oncology meeting, Chicago, May 14, 2014.
2.Cancer Facts and Figures http://www.cancer.org/acs/groups/content/@epidemiologysurveilance/documents/document/acspc-036845.pdf Accessed March 2014.

 


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原文掲載日

翻訳前田愛美

監修大野 智(腫瘍免疫/早稲田大学・東京女子医科大学)

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