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アセトアミノフェンの常用が血液腫瘍の発症リスクを高める可能性

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アセトアミノフェンの常用が血液腫瘍の発症リスクを高める可能性

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長期にわたる日常的なアセトアミノフェン(タイレノール)の使用は、白血病およびリンパ腫の発症リスクを上昇させる可能性がある。本試験結果の詳細は、2011年5月9日付けJournal of Clinical Oncology誌の電子版に掲載された。[1]

 

これまでの複数の臨床研究で、アスピリンおよびイブプロフェン等アスピリン以外の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が大腸癌および特定の種類の癌のリスクを低減させる可能性があることが示唆されている。アセトアミノフェンは上記以外の鎮痛剤として一般的に使われているが、NSAIDsとは異なる作用機序を有するため、癌のリスクについても異なっている可能性がある。

 

血液腫瘍とは血液や骨髄の癌のことを言い、白血病やリンパ腫などが挙げられる。研究者らはNSAIDs、アセトアミノフェンと血液腫瘍リスクの関連を調べるため、Vitamins and Lifestyle(VITAL)試験で得られたデータを検討した。

 

本試験には50歳から76歳までの男女あわせて64,000人以上を登録した。いずれの患者も試験開始時に癌の既往歴はなかった(非黒色腫皮膚癌を除く)。

 

約6年半の追跡期間中に、577人(0.9%)が血液腫瘍を発症した。

 

いずれの薬剤(アセトアミノフェン、アスピリン、および非アスピリンNSAIDs)についても、高頻度の使用とは、少なくとも4年間にわたる週4回以上の使用と定義した。

  • アセトアミノフェンを高頻度で使用している患者では、アセトアミノフェンを使用していない患者と比べて、血液腫瘍の発症リスクが約2倍に上昇した。特に骨髄性疾患(骨髄異形成症候群、急性骨髄性白血病など)、非ホジキンリンパ腫および形質細胞障害のリスクが上昇したが、慢性リンパ性白血病(CLL)、小リンパ球性リンパ腫(SLL)のリスクは上昇しなかった。
  • 全体でみると、アスピリンまたは非アスピリンNSAIDsの使用は、血液腫瘍の発症リスクに影響を及ぼさなかった。

 

以上の結果から、長期にわたる日常的なアセトアミノフェンの使用は、白血病やリンパ腫の発症リスクを上昇させる可能性があることが示唆された。しかしながら、研究者らは「他の前向き研究でも今回の結果を支持するような結果が出るまで、アセトアミノフェンの使用に関して何らかの勧告を出すことはできない」と指摘している。

 

参考文献:

[1] Walter RB, Milano F, Brasky TM, White E. Long-term use of acetaminophen, aspirin, and other nonsteroidal anti-inflammatory drugs and risk of hematologic malignancies: results from the prospective Vitamins and Lifestyle (VITAL) Study. Journal of Clinical Oncology. Early online publication May 9, 2011.

 


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原文掲載日

翻訳濱田 希

監修北村 裕太(農学/医学)

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