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クラドリビン、リツキサン、ボリノスタットを用いたエピジェネティック療法がマントル細胞リンパ腫に有望

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クラドリビン、リツキサン、ボリノスタットを用いたエピジェネティック療法がマントル細胞リンパ腫に有望

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ワシントンD.C.で開催された米国癌学会(AACR)年次総会で発表された研究結果によると、クラドリビン、リツキサン(リツキシマブ)、ボリノスタットを用いたエピジェネティック/免疫療法の併用レジメンは、初発のマントル細胞リンパ腫の患者に対し100%の奏効率を示し、86%の患者に完全寛解をもたらした。

 

非ホジキンリンパ腫(NHL)はリンパ系の細胞に発生する癌の1種である。これは異常(癌化)リンパ球が過剰に蓄積した状態といえる。これらのリンパ球はリンパ系に集まり、他の免疫や血液細胞の形成と機能を抑制する。マントル細胞リンパ腫はNHLの1種であり、全てのリンパ腫の中で約2~10%を占める。マントル細胞リンパ腫は悪性度の高い型のNHLであるとされているが、転帰は患者により大きく異なり得る。

 

クラドリビン(プリンアナログで、エピジェネティック作用を有する脱メチル化剤)とリツキサン(モノクローナル抗体として知られる標的薬剤)の併用は、マントル細胞リンパ腫に有効であるとされてきた。この2薬剤の相乗効果の結果を受けて、研究者らはヒストンデアセチラーゼ阻害剤として知られる薬剤のひとつであるボリノスタットを追加することを決めた。

 

研究者らは、初発マントル細胞リンパ腫患者37人を対象とした第2相研究を行った。患者の年齢中央値は64歳で、95%がステージ4であった。患者は3種の薬剤を併用で28日毎に6サイクルまで投与された。治療効果は2サイクル終了後と6サイクル終了後に評価された。結果は全奏効率100%、つまり、全患者が治療に奏効を示した。さらに患者の86%が完全寛解を、14%が部分寛解を示した。

 

副作用の大部分は、血液学的かつ可逆で、好中球減少・血小板減少・倦怠感・食欲不振・脱水が含まれていた。研究期間に死亡したのは1人で、広範囲に及ぶ肺浸潤を伴う再発、難治性のマントル細胞リンパ腫患者であった。死因は肺出血だった。

 

中央値14.7カ月の追跡調査で4人の患者が再発し、3人が死亡した。再発した患者のうち2人は芽球性マントル細胞リンパ腫であった。完全奏効を得た患者に再発はみられなかった。

 

研究者らは、このエピジェネティックと免疫療法の併用は毒性がなく、初発のマントル細胞リンパ腫への治療として有効であると結論づけた。

 

参考文献:Hasanali Z, Sharma K, Spurgeon S, et al. Combined epigenetic and immunotherapy produces dramatic responses in 100% of newly diagnosed mantle cell lymphoma patients. Presented at the 2013 Annual Meeting of the American Association of Cancer Research in Washington DC, April 6-10, 2013. Abstract LB-140.

 


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原文掲載日

翻訳池上紀子

監修吉原 哲(血液内科/造血幹細胞移植)

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