2022年11月の記事一覧
子宮がんの死亡率:NCIミニット
2022年11月29日
米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ 最新のNCI Minuteでは、NCI報道部長のJames
FDAが肺がん(NSCLC)にトレメリムマブ+デュルバルマブ+化学療法併用を承認
2022年11月29日
2022年11月10日、米国食品医薬品局(FDA)は、感作性上皮成長因子受容体(EGFR)変異または未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)ゲノム腫瘍異常のない転移性非小細胞肺がん(NSCLC)成人患者に対し、トレメリムマブ(販売名:Imjudo、
新型コロナウイルスワクチンは、がん免疫療法中でも安全
2022年11月27日
ある種の免疫療法薬で治療を受けているがん患者は、免疫関連の副作用のリスクを増加させることなくmRNAコロナウイルスワクチンの接種を受けられることが、新たな研究から示唆された。この結果は、以前に行われた小規模な研究の結果と一致している。 今回
がん初期臨床試験に対する認識を変える―Dr. 武部直子インタビュー
2022年11月26日
臨床試験とは、新しいがん治療法を、実験室での発見から日常の患者さんの治療へと移行させるために不可欠な段階である。新しいがん治療を最初にヒトで研究する試験を第1相臨床試験と言い、その主な目的は、さらに続く試験のための安全な用量を確認することで
CD19/CD22同時標的CAR-T細胞療法が一部の小児白血病で完全寛解率99%
2022年11月25日
ASCOの見解 「これらの患者の完全寛解率が99%を示したことは非常に驚くべきことであり、1年後の転帰からも非常に期待が持てます。それと同時に、COVID-19パンデミック時に短期間で200人以上の患者を治療し、簡単な採血から迅速にCAR-
研究が遅れている乳がん(浸潤性小葉がん)に着目した多施設共同研究
2022年11月25日
浸潤性乳がんの組織学的亜型として米国で2番目に多い浸潤性小葉がん(ILC)を有する患者を対象とした多施設解析により、ILCはその有病率の高さにもかかわらず、浸潤性乳がんで最も多く一般的である浸潤性乳管がん(IDC)よりも発見が遅れ、転帰も悪
KRAS変異標的療法は、免疫療法薬との併用で二重の効果を発揮するか?
2022年11月24日
一部の致命的ながんでは、KRASと呼ばれる遺伝子に変異がある。最近、こうした変異があるがん細胞を死滅させる薬が開発され、躍進的な進歩として期待されている。しかし、ほとんどすべての患者において、腫瘍はいずれはこれらの薬剤に対して耐性を獲得し、
ステージ3のメラノーマにレラトリマブ+ニボルマブ術前免疫療法は安全かつ有効
2022年11月23日
手術可能な皮膚がんへの術前免疫チェックポイント阻害薬のさらなるエビデンスが試験により提供される 第2相試験において、ステージ3のメラノーマ(悪性黒色腫)患者に対する免疫チェックポイント阻害薬であるレラトリマブ+二ボルマブの術前併用投与により
FDAが古典的ホジキンリンパ腫の小児にブレンツキシマブ ベドチン+化学療法併用を承認
2022年11月22日
2022年11月10日、米国食品医薬品局(FDA)は、2歳以上の小児で治療歴のない高リスクの古典的ホジキンリンパ腫(cHL)患者を対象に、ブレンツキシマブ ベドチン(販売名:アドセトリス、Seagen, Inc.社)とドキソルビシン + ビ
ケモブレインを引き起こす可能性のある生物学的変化
2022年11月22日
近年、一部のがん治療の副作用である「ケモブレイン」が、研究者から注目を集めている。ケモブレインはがん治療に伴う認知機能障害と言われることが多く、重度の記憶障害、頭脳明晰さの欠如、および多くの経験者が「意識混濁」と呼ぶ状態を特徴とする。 化学
FDAが非小細胞肺がんの併用療法にセミプリマブを承認
2022年11月22日
2022年11月8日、米国食品医薬品局(FDA)は、上皮成長因子受容体(EGFR)、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)、またはc-ros oncogene 1(ROS1)の遺伝子に異常のない進行した非小細胞肺がん(NSCLC)の成人患者に対し
前立腺腫瘍の生物学的性質には遺伝的祖先が影響
2022年11月21日
2022年9月16日 本知見は、アフリカ系患者の治療に示唆を与えるものである。 アフリカ系男性の前立腺腫瘍にみられる特定の遺伝子変異は、アフリカ系の祖先と関連していることが、9月16日〜19日に開催された第15回米国癌学会(AACR)Con
『米国がん年次報告』ーがん死亡率は減少傾向が続き、膵臓がん生存率はやや改善
2022年11月20日
最新の『がんの現状に関する米国年次報告書(Annual Report to the Nation on the Status of Cancer)』によると、2015年から2019年までの間、米国の主な人種・民族グループの男性、女性、子ども
転移のない軟部肉腫に短期放射線療法は通常療法と同等に有効
2022年11月17日
寡分割照射により、創傷の合併症リスクを増加させることなく同等の腫瘍制御を達成 転移のない軟部肉腫(STS)で術前放射線治療が必要な患者は、5週間ではなく3週間の寡分割照射を安全に受けることが可能であり、この治療には同等の腫瘍制御効果があり、
米2学会が電子タバコに関する共同方針を発表ーAACR/ASCO
2022年11月15日
2022年10月26日 米国癌学会(AACR)と米国臨床腫瘍学会(ASCO)は本日、電子タバコおよびその他の電子タバコ(電子ニコチン送達システム:ENDS、*以下、「電子タバコ」とする)の使用に関する最新の研究と、公衆衛生を守るためのこれら
ステロイドはがん患者の呼吸困難の緩和に最適か?
2022年11月15日
進行がん患者には、生活の質を損なうさまざまな症状が現れる。呼吸困難といわれる呼吸の障害に対しては、症状を緩和するため副腎皮質ステロイドという薬剤がしばしば処方される。 しかし、進行がんにより引き起こされる呼吸困難を対象としたステロイドの臨床
進行前立腺がん転移巣への放射線療法+ホルモン療法がPFSを改善
2022年11月11日
MDアンダーソン、ASTRO 2022で第2相EXTEND試験の結果を発表 アブストラクト LBA 05 オリゴメタ(少数の転移巣)がある前立腺がん患者を対象に、間欠的ホルモン療法に転移巣に対する放射線療法を追加することで無増悪生存期間(P
化学療法で完全奏効の乳がん患者では手術不要の可能性
2022年11月11日
MDアンダーソンがんセンターが開発した生検プロトコルで再発リスクの低い患者を特定 術前化学療法で病理学的完全奏効(pCR)を得た早期乳がん患者は、再発の可能性が低く、手術を省略して標準的な放射線治療を受けられる可能性があることが、テキサス大
FDAが再発または難治性多発性骨髄腫にteclistamabを承認
2022年11月4日
2022年10月25日、米国食品医薬品局は、プロテアソーム阻害剤、免疫調節剤、抗CD38モノクローナル抗体を含む4ライン以上の治療を過去に受けたことがある再発または難治性多発性骨髄腫の成人患者に対し、初の二重特異性T細胞誘導抗体(BCMA:
平滑筋肉腫患者・家族の希少がん研究プロジェクト「Count Me In」
2022年11月2日
新たな平滑筋肉腫プロジェクトは、既存の取り組みであるCount Me In's Osteosarcoma Projectに加わり、患者と協力して希少がんの科学的発見を加速させている。 Count Me In(カウント・ミー・イン、「私を参加
術前ペムブロリズマブ療法が一部のメラノーマに有効
2022年11月2日
メラノーマ(悪性黒色腫)の治療は、おそらく他のどのがんよりも、この10年間で大きく変貌を遂げた。そして、米国国立がん研究所(NCI)が資金提供した臨床試験の初期の結果に基づき、悪性度が高いことが多い、このタイプの皮膚がんに対する新たな治療法
治療反応に合わせた超低線量放射線により、低悪性度眼窩内B細胞リンパ腫の90%で完全奏効
2022年11月1日
MDアンダーソンがんセンター第2相試験の結果:米国放射線腫瘍学会(ASTRO)2022発表 奏効に応じて治療を調整する超低線量放射線療法が、低悪性度眼窩内B細胞リンパ腫患者において完全奏効率90%を示した。テキサス大学MDアンダーソンがんセ
限局型非小細胞肺がんに対する術前がん免疫療法は安全で有効な選択肢
2022年11月1日
がん免疫療法薬であるアテゾリズマブ(販売名:テセントリク)は、肺がん手術を受ける前のステージIB~IIIBの非小細胞肺がん(NSCLC)患者に安全かつ有効な治療であることが、新たな研究結果から明らかになった。この研究は、オハイオ州立大学総合