2017年01月の記事一覧

腫瘍特異的変異の痕跡を消去して免疫療法を回避の画像

腫瘍特異的変異の痕跡を消去して免疫療法を回避

免疫チェックポイント阻害剤の治療を受けた患者に拡がる獲得耐性の機序が解明される可能性も     肺がんまたは頭頸部がん患者からの腫瘍について初期研究の結果によると、チェックポイント阻害剤として知られている免疫療法薬への広
セルメチニブにより小児神経腫瘍が縮小の画像

セルメチニブにより小児神経腫瘍が縮小

小児患者24人が参加したBrigitte C. Widemann医師[NCI(米国国立がん研究所)小児腫瘍学分野長代理]主導による多施設第1相臨床試験を、NCIがん治療評価プログラムが出資した。米国国立衛生研究所(NIH)臨床センターならび
二次治療によって、最初の治療が効かなかった転移のある大腸癌患者の生存期間を改善することができるの画像

二次治療によって、最初の治療が効かなかった転移のある大腸癌患者の生存期間を改善することができる

コクランレビュー記事が コクラン 日本語版ウェブサイト に掲載されました。 「二次治療によって、最初の治療が効かなかった転移のある大腸癌患者の生存期間を改善することができる」   《実施組織》一般社団法人 日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAM
イブルチニブが慢性移植片対宿主病の症状を緩和の画像

イブルチニブが慢性移植片対宿主病の症状を緩和

がん治療の分子標的薬であるIburutinib[イブルチニブ]が、ある種の幹細胞移植によく見られる重篤な合併症の治療に効果があることが、小規模臨床試験で示された。   この臨床試験に参加したのは血液のがんを有する患者で、同種移植と
たばこに関する世界的な経済負担-Mark Parascandola氏へのインタビューの画像

たばこに関する世界的な経済負担-Mark Parascandola氏へのインタビュー

NCIは、たばこの使用とたばこ規制に関する研究シリーズ の最新版である、「たばことたばこ規制に関する経済的側面」を最近公表した。この新たなレポートは、世界保健機構と共同で作成しており、世界中の多くの国々で、たばこ規制の経済的側面を取り巻く最
シスプラチンによる化学療法不適格な尿路上皮がんの一次治療に対するアテゾリズマブを優先審査の画像

シスプラチンによる化学療法不適格な尿路上皮がんの一次治療に対するアテゾリズマブを優先審査

進行性膀胱がんおけるアテゾリズマブについて2回目の優先審査が許可された   2017年1月8日、ロシュ・グループの一員であるGenentech社は、米国食品医薬品局(FDA)が、Genentech社の生物製剤承認一部変更申請(sB
アスピリン定期的服用が膵臓がんのリスク低下に関連の画像

アスピリン定期的服用が膵臓がんのリスク低下に関連

 中国の住民での試験など最近の試験で、リスクが約50%低下する結果 米国がん学会(AACR)の機関誌Cancer Epidemiology, Biomarkers & Preventionに掲載されたデータから、中国・上海の住民によ
ESMOアジアで発表されたアジア人患者のまれな肉腫に関する初めてのデータの画像

ESMOアジアで発表されたアジア人患者のまれな肉腫に関する初めてのデータ

ESMOアジア会議2016で発表予定の研究   アジア人患者のまれな肉腫に関する初めてのデータとなる3つの研究が、シンガポールで開催中のESMOアジア会議2016で本日発表される。化学療法によって全生存期間が延長したにも関わらず、
PIK3CA遺伝子変異乳がんへの新療法、前臨床で効果確認の画像

PIK3CA遺伝子変異乳がんへの新療法、前臨床で効果確認

がん細胞の2つの重要な生存戦略を遮断する薬剤効果を示す前臨床試験   【説明画像はこちら】 『二重の攻撃で、特定の乳がん細胞を殺傷する効果』   これまで標的阻害薬は、乳がんの35%を占める遺伝子変異によってコードされるタンパク質
デュロキセチンが初期乳がん治療時の関節痛を緩和の画像

デュロキセチンが初期乳がん治療時の関節痛を緩和

ランダム化比較試験の結果、早期乳がん治療を受けている女性の中には、抑うつ治療に通常用いられる薬剤により関節痛も緩和される可能性があることが示された。   早期乳がん治療後、がんの再発リスクを低減させる目的で、アロマターゼ阻害剤とし
術前化学療法で病理学的完全奏効の乳がん患者に手術回避の可能性の画像

術前化学療法で病理学的完全奏効の乳がん患者に手術回避の可能性

将来、手術を回避できる浸潤乳がん患者が出てくる可能性を示唆 テキサス大学MDアンダーソンがんセンターで行われたパイロット研究で、化学療法や標的治療の術前全身化学療法(NST)後に病理学的完全奏効(pCR)となる乳がん患者を画像ガイド下生検が
高齢乳がん患者では放射線が少ないほど高い整容性満足度の画像

高齢乳がん患者では放射線が少ないほど高い整容性満足度

放射線の減少はわずかな再発リスクと関連があった。   高齢の乳がん女性患者の集団ベースコホートで患者が報告した整容性を評価する最初の試験で、テキサス大学MDアンダーソンがんセンターの研究者らは、放射線が少ないほど長期的な整容性満足
急性リンパ芽急性白血病ダウン症患児も他の患児と同様に治療可能の画像

急性リンパ芽急性白血病ダウン症患児も他の患児と同様に治療可能

2016年12月5日、第58回アメリカ血液学会で発表された調査結果によると、化学療法により毒性リスクが上昇するにもかかわらず、急性リンパ芽球性白血病(ALL)のダウン症患児の再発率および治療関連死亡率は、ダナファーバーがん研究所ALLコンソ
子宮体がん(子宮内膜がん)~知っていますか?~の画像

子宮体がん(子宮内膜がん)~知っていますか?~

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ 子宮体がん(子宮内膜がん)が女性の生殖器系で最も多いがんであること
早期発症大腸がんの多くは家族遺伝性の画像

早期発症大腸がんの多くは家族遺伝性

コロンバス、オハイオ州 - オハイオ州立大学総合がんセンター Arthur G. James Cancer Hospital and Richard J. Solove Research Institute(OSUCCC – James)で
がん診断支援システムIBM Watson for Oncologyが医師の推奨と高い一致度を示すの画像

がん診断支援システムIBM Watson for Oncologyが医師の推奨と高い一致度を示す

人工知能診断支援システムWatson for Oncology*(「ワトソン・フォー・オンコロジー」、WFO)が、二重盲検安全性確認試験において、腫瘍医らによる委員会の推奨と高い一致度を示したとの結果が、12月6~10日に開催された2016
免疫チェックポイント阻害剤の効果を血液検査で予測の画像

免疫チェックポイント阻害剤の効果を血液検査で予測

ある重要なタンパク質の血液検査をすれば、がん免疫療法の中で最も有望な治療薬の一つ、免疫チェックポイント阻害剤が奏効する可能性が高いがん患者を判定できると、ダナファーバーがん研究所が最近報告した。   Cancer Immunolo
単一細胞解析法が多発性骨髄腫の生物学的メカニズム解明の手掛かりにの画像

単一細胞解析法が多発性骨髄腫の生物学的メカニズム解明の手掛かりに

パイロット研究の結果によると多発性骨髄腫患者の血液中にある腫瘍細胞が多発性骨髄腫発症の引き金となる遺伝学的変化に関する新しい情報源になる可能性がある。   本研究では多発性骨髄腫患者の血液から腫瘍細胞を単離後、解析した。血液から採
アロマターゼ阻害剤での乳がん治療で、血管内皮機能が低下の画像

アロマターゼ阻害剤での乳がん治療で、血管内皮機能が低下

アロマターゼ阻害剤を投与された閉経後乳がん患者に、心血管系疾患の前兆となる血管内皮機能不全がみられたという研究結果が、12月6~10日に開催された 2016年サンアントニオ乳癌シンポジウム にて発表された。   アロマターゼ阻害剤
CAR-T細胞免疫療法、難治性リンパ腫に完全寛解の画像

CAR-T細胞免疫療法、難治性リンパ腫に完全寛解

Zuma-1試験の中間解析にて、歴史的対照データと比較して完全寛解率がおよそ6倍高くなることが示された 米国、サンディエゴで開催された第58回米国血液学会(ASH)年次総会(2016年12月3~6日)にて、最新演題として、キメラ抗原受容体(
健康な女性では10年ごとの子宮頸がん検診(HPV検査)は安全の画像

健康な女性では10年ごとの子宮頸がん検診(HPV検査)は安全

「子宮頸がん検診の間隔を『10年に延長可能』」とガーディアン紙が報じている。   子宮頸がんの主な原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)検査が陰性の女性は、10年に1回の検診で問題がないことが、オランダで行われた試験で示された
個別化がんワクチンが白血病の良好な転帰に関連の画像

個別化がんワクチンが白血病の良好な転帰に関連

ベスイスラエル・ディーコネス医療センター(BIDMC)の研究者による臨床試験において、個別化がんワクチンが、致命的となりうる血液がんである急性骨髄性白血病(AML)の患者の転帰を著しく改善した。 BIDMCがんセンターとダナファーバーがん研
エベロリムス+フルベストラント併用療法がHR陽性乳がんに有効の画像

エベロリムス+フルベストラント併用療法がHR陽性乳がんに有効

内分泌療法剤フルベストラント(フェソロデックス)による治療にエベロリムス(アフィニトール)を追加することで、アロマターゼ阻害薬療法に耐性を示す転移性ホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性乳がん患者の無増悪生存期間が2倍を上回ったことが、12
高精度医療(プレシジョンメディシン)を理解するの画像

高精度医療(プレシジョンメディシン)を理解する

高精度医療(Precision medicine:プレシジョンメディシン)とは、患者ケアのアプローチの一つで、これにより、医師は疾患の遺伝子的理解に基づいて、患者に役立つ可能性が最も高い治療法を選択できるようになります。これは個別化医療とも