2016年08月の記事一覧

進行前立腺がんのDNA修復遺伝子にも遺伝性変異が影響の画像

進行前立腺がんのDNA修復遺伝子にも遺伝性変異が影響

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~ 新しい研究によると、進行前立腺がん男性の12%近くが、損傷DNA を修復する役割のある遺伝子に遺伝性の変異を有していることがわかった。BRCA2, ATMおよびCHEK2を含む
好中球減少のエピソード発現の原因となる化学療法を受けた癌患者における感染予防のための低菌食とコントロール食との比較の画像

好中球減少のエピソード発現の原因となる化学療法を受けた癌患者における感染予防のための低菌食とコントロール食との比較

コクランレビュー記事が コクラン 日本語版ウェブサイト に掲載されました。 「好中球減少のエピソード発現の原因となる化学療法を受けた癌患者における感染予防のための低菌食とコントロール食との比較」   ギボンズ京子 翻訳(更新部分の
CD4タンパク標的のCAR-T細胞をFDAが希少疾病用医薬品に指定の画像

CD4タンパク標的のCAR-T細胞をFDAが希少疾病用医薬品に指定

末梢性T細胞リンパ腫の治療を適応とする   iCell Gene Therapeutics社は、2016年8月11日、米国食品医薬品局(FDA)が、CD4タンパク質を標的とするキメラ抗原受容体遺伝子改変T細胞(CD4CAR)を末梢
イピリムマブが幹細胞移植後に再発した血液がんに有効の画像

イピリムマブが幹細胞移植後に再発した血液がんに有効

ダナファーバーがん研究所進行性血液がん患者の多くは、幹細胞移植で病状が寛解する。しかし、その約3分の1の患者は再発し、深刻な予後不良に直面する。 New England Journal of Medicine誌に掲載されたダナファ
抗がん剤は高い?安い?各国の価格事情の画像

抗がん剤は高い?安い?各国の価格事情

プレスリリース低所得国では価格が低いにもかかわらず、抗がん剤は入手困難である ASCOの見解「国によって薬価は大きく異なりますが、より重要なことは、価格が上昇すると患者に大きな負担をかけてしまうことです。全ての患者が手頃な価格で治
成人がんサバイバーの慢性疼痛管理に新ガイドラインの画像

成人がんサバイバーの慢性疼痛管理に新ガイドライン

プレスリリース 即時報道発表米国臨床腫瘍学会(ASCO)は、本日、成人がんサバイバーの慢性疼痛管理に関する新しい診療ガイドラインを発行した。このガイドラインは、がん治療の後に経験する疼痛を包括的に扱っており、がんサバイバーの慢性疼
進行腎細胞がん適応のカボザンチニブ販売に欧州医薬品庁が肯定的意見の画像

進行腎細胞がん適応のカボザンチニブ販売に欧州医薬品庁が肯定的意見

本件は、VEGF標的療法後の治療を目的とする。   2016年7月21日、欧州医薬品庁(EMA) の医薬品委員会(CHMP) は進行腎細胞がん(RCC) の治療を目的として、cabozantinib[カボザンチニブ] (商品名:C
『~患者のための~がんの臨床試験(治験)ハンドブック』冊子の画像

『~患者のための~がんの臨床試験(治験)ハンドブック』冊子

米国国立がん研究所(NCI)出版物 ************ ★電子書籍も販売開始しました。各電子書店でご購入下さい★ 『がんの臨床試験ハンドブック』 1冊300円(税別) Amazon kindle版、紀伊国屋 Kinoppy、楽天 Ko
化学療法による吐気と嘔吐の予防にオランザピンの画像

化学療法による吐気と嘔吐の予防にオランザピン

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~ NCIの資金提供で実施された大規模第3相臨床試験において、いくつかの精神疾患の治療に用いられている薬剤が、化学療法を受けている患者の吐き気 や嘔吐を抑制する可能性が見い出された
HotSpot3Dツールの開発により’遺伝子変異-薬剤標的’解析が可能にの画像

HotSpot3Dツールの開発により’遺伝子変異-薬剤標的’解析が可能に

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向 新規に開発された解析ツールにより、新薬または既存薬の標的となる可能性があるがん細胞における既知の遺伝子変異の数が増える可能性がある。 研究者らは最近、HotSpot3D
感染症起因のがん発症率は社会情勢と大きく関連の画像

感染症起因のがん発症率は社会情勢と大きく関連

社会経済的発展は、感染症起因のがんの減少に関連している   2016年7月25日発行Lancet Global Health誌の記事によると、2012年の新たながん患者1400万人の中で、15.4%は発がん性の感染症に起因していた
がん予防ガイドライン遵守でがんリスクが減少の画像

がん予防ガイドライン遵守でがんリスクが減少

多数の研究のレビューで、全発現率および死亡率の一貫した減少が示される。   食事および身体活動に関するがん予防ガイドラインを遵守することにより、がんの全発現率および死亡率が一貫して減少したことが、米国がん学会の学会誌であるCanc
レンバチニブを転移性腎細胞がん治療薬として欧州医薬品庁が推奨の画像

レンバチニブを転移性腎細胞がん治療薬として欧州医薬品庁が推奨

レンバチニブは、1種類のVEGF標的薬による治療歴を有する患者に対して、エベロリムスとの併用で適応とする。   2016年7月21日、欧州医薬品庁(EMA)の医薬品委員会(CHMP)は、切除不能な進行または転移性腎細胞がん(RCC
乳がんの化学療法抵抗性に関する新原理の画像

乳がんの化学療法抵抗性に関する新原理

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~BRCA1またはBRCA2遺伝子に変異を有する乳がんについて、薬剤耐性を獲得する意外な過程が基礎研究により明らかになり、DNA損傷修復の再構築をせずにすむようになった。この知見は、国立衛生
乳がんの骨転移の過程がマウス実験で明らかにの画像

乳がんの骨転移の過程がマウス実験で明らかに

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~研究者らは、マウスの乳がん細胞のひろがり方を追跡し、骨髄に出入りする乳がん細胞の動きを制御していると考えられる2つのタンパク質を同定した。 今回の研究によると、E-セレクチンと呼
FDAが頭頸部扁平上皮がん治療にペムブロリズマブを迅速承認の画像

FDAが頭頸部扁平上皮がん治療にペムブロリズマブを迅速承認

Oncology Approved Drugs   2016年8月5日、米国食品医薬品局(FDA)は、白金製剤を含む化学療法の実施中または実施後に疾患が進行した再発または転移性の頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)の治療に、pembr
在宅終末期ケアの画像

在宅終末期ケア

コクランレビュー記事が コクラン 日本語版ウェブサイト に掲載されました。 「在宅終末期ケア」   《実施組織》一般社団法人 日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT:ジャムティ) 『海外癌医療情報リファレンス』(https://ww
FDAがSurePath保存液でのHPV検査を承認の画像

FDAがSurePath保存液でのHPV検査を承認

速報 米食品医薬品局(FDA)は本日、Roche社のヒトパピローマウイルス(HPV)検査システムであるcobas HPV Testで、パップテストで得られた子宮頸部細胞をSurePath保存液に回収し検査を実施することを初めて承認
抗PD-L1免疫療法+MEK阻害剤が、転移性大腸がんに奏効の画像

抗PD-L1免疫療法+MEK阻害剤が、転移性大腸がんに奏効

第1相試験において部分奏効を達成し、良好な忍容性を示す   抗PD-L1免疫療法は、MEK阻害剤と併用した場合、マイクロサテライト安定転移性大腸がん患者において奏効を達成する可能性があることが、スペイン、バルセロナで開催されたES
さまざまながん種にBRAF阻害剤は有望:「バスケット」試験の画像

さまざまながん種にBRAF阻害剤は有望:「バスケット」試験

MDアンダーソン OncoLog 2016年6月号(Volume 61 / Issue 6)  Oncologとは、米国MDアンダーソンがんセンターが発行する最新の癌研究とケアについてのオンラインおよび紙媒体の月刊情報誌です。最新号URL
アルゼンチンタンゴが、がん治療後のバランス障害回復に効果の画像

アルゼンチンタンゴが、がん治療後のバランス障害回復に効果

オハイオ州立大学総合がんセンターオハイオ州立大学の学際的研究チームは、ダンス(特にアルゼンチンタンゴ)が治療の一環として、末梢神経障害を伴うがん患者の平衡感覚を大幅に改善し、転倒のリスクを軽減する可能性があるという、新しい研究結果を発表した
HER2陽性乳がん脳転移にマウスで長期寛解した薬剤併用療法の画像

HER2陽性乳がん脳転移にマウスで長期寛解した薬剤併用療法

ダナファーバーがん研究所転移性乳がんの多くの病態に対し治療は進歩しているにもかかわらず、乳がんが脳に広がった場合、薬剤の効果は限定的である。しかし今、ダナファーバーがん研究所の研究者らは、マウスでHER2陽性乳がんの脳転移を長期寛解した標的
たばこ規制研究における今後10年の取り組みの画像

たばこ規制研究における今後10年の取り組み

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~ 公衆衛生における深刻な健康上の脅威に対し、早々と勝利宣言をしてしまったがゆえに、われわれは最大の危機の一つに直面している。 その脅威とは他でもない、喫煙である。&nb
レゴラフェニブが肝細胞がん患者の生存期間を延長の画像

レゴラフェニブが肝細胞がん患者の生存期間を延長

第3相試験が、新しい二次治療薬剤の有効性と安全性を裏付けた。 経口マルチキナーゼ阻害剤レゴラフェニブは、肝細胞がん患者に対し、プラセボと比較して有意な生存期間延長を達成した。この第3相試験(RESORCE)の結果が第18回ESMO世界消化器