2012/08/07号◆NCIウェブサイト情報「放射線に関連する癌リスク評価のための新たなオンラインツール」 | 海外がん医療情報リファレンス

2012/08/07号◆NCIウェブサイト情報「放射線に関連する癌リスク評価のための新たなオンラインツール」

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2012/08/07号◆NCIウェブサイト情報「放射線に関連する癌リスク評価のための新たなオンラインツール」

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NCI Cancer Bulletin2012年8月7日号(Volume 9 / Number 16)

日経BP「癌Experts」にもPDF掲載中~
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◇◆◇ NCIウェブサイト情報 ◇◆◇

放射線に関連する癌リスク評価のための新たなオンラインツール

RadRATと呼ばれる初の専門家向けの放射線リスク評価オンラインツールがNCIによって開設された。同評価ツールによって、個人の放射線に関連する癌の生涯リスクを推定することが可能である。7月19日付Journal of Radiological Protection誌に同評価ツールとその開発過程について記載されている

RadRATは、主に米国科学アカデミーに設置された電離放射線による生物学的影響(BEIR VII)に関する諮問委員会で考案された低線量被曝のリスクモデルを使用している。

このBEIR VIIモデルは、胃癌、結腸癌、肝臓癌、肺癌、乳癌、子宮癌、卵巣癌、前立腺癌、膀胱癌、甲状腺癌および白血病の11種の癌についてリスクを推定する。RadRATはこれらの癌に加え、さらに7種の癌(口腔癌、食道癌、胆嚢癌、膵臓癌、直腸癌、腎臓癌および悪性脳腫瘍または中枢神経系悪性腫瘍)についてリスクを推定する。追加されたこれら7種の癌のリスク推定は日本の原爆生存者からのデータに基づいている。

RadRAT開発チームを率いたNCIの癌疫学・遺伝学部門のDr. Amy Berrington de Gonzalez氏によると、この評価ツールは1 Gy(グレイ:電離放射線の推定吸収線量の単位)未満の線量を対象とした研究、および米国人口と同様の平均寿命および癌罹患率を有する個人に最も適している。

「これは研究者にとって貴重な評価ツールです。なぜなら、CTスキャンや歯科用X線、環境放射線および原子力事故による被曝など、さまざまな被曝歴があっても、この評価ツールによって不確かさを含んだリスク推定が可能だからです」とGonzalez氏は述べた。さらに同氏は、「この評価ツールはどのような低線量外部被曝も対象としています」と続けた。

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佐々木了子 訳
中村光宏  (医学放射線/京都大学大学院医学研究科) 監修
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