カーフィルゾミブは新たに診断された多発性骨髄腫に対して有望 | 海外がん医療情報リファレンス

カーフィルゾミブは新たに診断された多発性骨髄腫に対して有望

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

カーフィルゾミブは新たに診断された多発性骨髄腫に対して有望

キャンサーコンサルタンツ

試験薬カーフィルゾミブは、レブリミド (レナリドミド)と低用量デキサメタゾンと併用することで、新規診断多発性骨髄腫患者に対して、高い奏効率を示す。この第1/2相試験の結果は、米国血液学会2011年次総会で発表された。

 

多発性骨髄腫は、形質細胞の癌である。なお、形質細胞は、人体の免疫システムの一部である特別な種類の白血球である。多発性骨髄腫患者では異常形質細胞が多数増殖しており、これらの細胞は血中や尿中で検出可能な、正常に機能しない抗体を多量に産生することがある。

 

カーフィルゾミブは、プロテアソーム阻害剤として知られる分子標的薬の一種である。カーフィルゾミブは、再発性または難治性多発性骨髄腫患者に対して、良好な結果をもたらしている。また、早期多発性骨髄腫患者に対しても試験中である。カーフィルゾミブは、静注剤である。

 

新規診断多発性骨髄腫患者に対するカーフィルゾミブの効果を評価するために、同疾患の患者53人を対象にした第1/2相試験が実施された。全患者は、カーフィルゾミブ・レブリミド・低用量デキサメタゾン併用療法を受けた。

  • 患者の94%は、治療1サイクル目終了後、部分寛解(検出可能な骨髄腫細胞の一部減少)以上に至った。
  • 奏効率は、治療サイクルの増加とともに、上昇し続けた。治療を12サイクル以上受けた患者全員は、非常に良好な部分寛解以上に至った。
  • 追跡調査期間9.5カ月後、患者全員は生存していたが、1人のみは多発性骨髄腫が悪化(進行)していた。

 

これらの結果から、カーフィルゾミブ・レブリミド・低用量デキサメタゾン併用療法の新規診断多発性骨髄腫に対する効果が、示唆される。カーフィルゾミブは、様々な病期の多発性骨髄腫患者に対して、その効果が評価され続けることになる。

 

参考文献:

Jakubowiak AJ, Dytfeld D, Jagannath S et al. Final results of a frontline Phase 1/2 study of carfilzomib, lenalidomide, and low-dose dexamethasone (CRd) in multiple myeloma (MM)。 第53回米国血液学会年次総会(カリフォルニア州サン・ディエゴ市、2011年12月10~13日)で発表。抄録番号631。

 


  c1998- CancerConsultants.comAll Rights Reserved.
These materials may discuss uses and dosages for therapeutic products that have not been approved by the United States Food and Drug Administration. All readers should verify all information and data before administering any drug, therapy or treatment discussed herein. Neither the editors nor the publisher accepts any responsibility for the accuracy of the information or consequences from the use or misuse of the information contained herein.
Cancer Consultants, Inc. and its affiliates have no association with Cancer Info Translation References and the content translated by Cancer Info Translation References has not been reviewed by Cancer Consultants, Inc.
本資料は米国食品医薬品局の承認を受けていない治療製品の使用と投薬について記載されていることがあります。全読者はここで論じられている薬物の投与、治療、処置を実施する前に、すべての情報とデータの確認をしてください。編集者、出版者のいずれも、情報の正確性および、ここにある情報の使用や誤使用による結果に関して一切の責任を負いません。
Cancer Consultants, Inc.およびその関連サイトは、『海外癌医療情報リファレンス』とは無関係であり、『海外癌医療情報リファレンス』によって翻訳された内容はCancer Consultants, Inc.による検閲はなされていません。

原文掲載日

翻訳渡邊 岳

監修林 正樹(血液・腫瘍内科/敬愛会中頭病院)

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

関連薬剤情報

一覧

週間ランキング

  1. 1非浸潤性乳管がん(DCIS)診断後の乳がんによる死亡...
  2. 2リンパ腫患者の余命は、診断後の無再発期間2年経過で通...
  3. 3BRCA1、BRCA2遺伝子:がんリスクと遺伝子検査
  4. 4若年甲状腺がんでもリンパ節転移あれば悪性度が高い
  5. 5ルミナールA乳がんでは術後化学療法の効果は認められず
  6. 6早期乳がんの一部は小さくても悪性度が高い
  7. 7FDAがCAR-T 細胞療法Yescartaを成人大...
  8. 8コーヒーが、乳がん治療薬タモキシフェンの効果を高める...
  9. 9乳がん治験薬エンドキシフェン、NCIの支援により研究...
  10. 10治療が終了した後に-認知機能の変化

お勧め出版物

一覧

arrow_upward

ユーザー 病名 発信元種別 発信元名 治療法別 がんのケア がんの原因・がんリスク がん予防 基礎研究 医療・社会的トピック 注目キーワード別 薬剤情報名種別

女性のがん
消化器がん
泌尿器がん
肉腫
血液腫瘍
その他
民間機関
その他