ホルモン不応性前立腺癌患者に対するアバスチン、サロミド、タキソテールおよびプレドニゾン療法は有効 | 海外がん医療情報リファレンス

ホルモン不応性前立腺癌患者に対するアバスチン、サロミド、タキソテールおよびプレドニゾン療法は有効

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

ホルモン不応性前立腺癌患者に対するアバスチン、サロミド、タキソテールおよびプレドニゾン療法は有効

キャンサーコンサルタンツ
2010年3月

米国国立癌研究所の研究者らは、アバスチン(ベバシズマブ)、サロミド(サリドマイド)、タキソテール(ドセタキセル)およびプレドニゾンの併用療法は、ホルモン不応性前立腺癌(HRPC)患者に非常に有効であり、副作用も少ないと報告した。この研究の詳細は、2010年3月22日のJournal of Clinical Oncology誌の電子版に掲載されている。

 

タキソテールは、HRPCの緩和療法に非常に高い有効性を示す唯一の薬剤である。しかし、ほとんどの患者が最終的に奏効しなくなる。イタリアの研究者らは、アバスチンとタキソテールの併用療法は、タキソテールでの治療歴のあるHRPC患者に奏効を示す可能性があるという報告をすでにしている。これまで、HRPCの治療にサリドマイド単独投与もしくはステロイドとの併用療法を用いる臨床試験が数件行われてきたが、有意な結果は示されていない。

 

当研究の著者は、次のように述べている。「われわれはドセタキセルと上述の異なる標的の血管新生阻害薬剤の併用療法を投与することで、高い臨床効果が得られると仮定した」。著書らはマウスを用いてアバスチン、サリドマイド、タキソテールおよびプレドニゾンの併用療法を実施し、有意な効果を確認した。臨床試験では、90%以上のHRPC患者のPSA値が50%もしくはそれ以上減少した。病状進行までの平均期間は18カ月であり、全生存期間は28カ月であった。これは、当療法が生存期間を2倍に引き延ばすことを示唆している。

 

コメント:非常に有望な結果が得られたが、さらに臨床試験を重ねることで、この結果を立証することが求められる。

 

参考文献:
Ning Y-M, Gulley JL, Arien PM, et al. Phase II trial of bevacizumab, thalidomide, docetaxel, and prednisone in patients with metastatic castration-resistant prostate cancer. Journal of Clinical Oncology [early online publication]. March 22, 2010.

 


  c1998- CancerConsultants.comAll Rights Reserved.
These materials may discuss uses and dosages for therapeutic products that have not been approved by the United States Food and Drug Administration. All readers should verify all information and data before administering any drug, therapy or treatment discussed herein. Neither the editors nor the publisher accepts any responsibility for the accuracy of the information or consequences from the use or misuse of the information contained herein.
Cancer Consultants, Inc. and its affiliates have no association with Cancer Info Translation References and the content translated by Cancer Info Translation References has not been reviewed by Cancer Consultants, Inc.
本資料は米国食品医薬品局の承認を受けていない治療製品の使用と投薬について記載されていることがあります。全読者はここで論じられている薬物の投与、治療、処置を実施する前に、すべての情報とデータの確認をしてください。編集者、出版者のいずれも、情報の正確性および、ここにある情報の使用や誤使用による結果に関して一切の責任を負いません。
Cancer Consultants, Inc.およびその関連サイトは、『海外癌医療情報リファレンス』とは無関係であり、『海外癌医療情報リファレンス』によって翻訳された内容はCancer Consultants, Inc.による検閲はなされていません。

翻訳十川 恵美

監修武田裕里子(薬学)

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

関連薬剤情報

一覧

週間ランキング

  1. 1非浸潤性乳管がん(DCIS)診断後の乳がんによる死亡...
  2. 2BRCA1、BRCA2遺伝子:がんリスクと遺伝子検査
  3. 3リンパ腫患者の余命は、診断後の無再発期間2年経過で通...
  4. 4若年甲状腺がんでもリンパ節転移あれば悪性度が高い
  5. 5FDAがCAR-T 細胞療法Yescartaを成人大...
  6. 6ルミナールA乳がんでは術後化学療法の効果は認められず
  7. 7コーヒーが、乳がん治療薬タモキシフェンの効果を高める...
  8. 8脊髄転移に対する組織内レーザー温熱療法
  9. 9乳がん治験薬エンドキシフェン、NCIの支援により研究...
  10. 10濾胞性リンパ腫治療の新時代

お勧め出版物

一覧

arrow_upward

ユーザー 病名 発信元種別 発信元名 治療法別 がんのケア がんの原因・がんリスク がん予防 基礎研究 医療・社会的トピック 注目キーワード別 薬剤情報名種別

女性のがん
消化器がん
泌尿器がん
肉腫
血液腫瘍
その他
民間機関
その他