アバスチン[Avastin](ベバシズマブ[bevacizmab])/Avastin®は卵巣癌に有効:追加的エビデンス | 海外がん医療情報リファレンス

アバスチン[Avastin](ベバシズマブ[bevacizmab])/Avastin®は卵巣癌に有効:追加的エビデンス

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

アバスチン[Avastin](ベバシズマブ[bevacizmab])/Avastin®は卵巣癌に有効:追加的エビデンス

キャンサーコンサルタンツ
2006年8月

Gynecologic Oncology誌掲載の最近の論文2報によると、アバスチン(ベバシズマブ)は卵巣癌患者に有意な治療効果を示すことが確認されている。

 

アバスチンは、血管内皮増殖因子(VEGF)に対する組み換えヒトモノクローナル抗体である。VEGFには、腫瘍の血管新生における重要な作用があるとされているため、VEGFの活性を抑制することにより抗腫瘍効果が得られると考えられる。アバスチンは、臨床試験で特に他の薬剤との併用時に、さまざまな腫瘍に対して効果を示してきた。しかし卵巣癌治療に関するAvastin単剤投与や他剤との併用投与の報告は2つしかなく、対象患者は合わせても15例に満たなかった。

 

カリフォルニア大学アーバイン校の研究者らは、再発性進行卵巣癌患者32人をアバスチン単剤(n=23)または他剤との併用で治療した結果について報告している[1]。アバスチン投与は3週間に1回を1サイクルとして平均6サイクル行われた。アバスチン単剤時の奏効率は16%、病勢安定(SD)を示したのは62%であった。生存期間中央値は7ヶ月であった。アバスチンは複数のレジメンで奏効が得られなかった卵巣癌患者に対し非常に有益であった、と著者らは述べている。

 

アラバマ大研究者らは、卵巣癌による腹水症患者4人にアバスチンを投与したときの治療効果について報告している[2] 。著者らは、アバスチン治療開始後穿刺の必要は無かったと報告し、アバスチンはこの難治性卵巣癌患者らの腹水生成を抑制したと結論づけた。

 

コメント

上記臨床試験および過去の文献より、アバスチンは卵巣癌患者治療に効果のある薬剤であり、今後早期卵巣癌患者を対象にした臨床試験を実施する必要があることが示唆される。

 

 


  c1998- CancerConsultants.comAll Rights Reserved.
These materials may discuss uses and dosages for therapeutic products that have not been approved by the United States Food and Drug Administration. All readers should verify all information and data before administering any drug, therapy or treatment discussed herein. Neither the editors nor the publisher accepts any responsibility for the accuracy of the information or consequences from the use or misuse of the information contained herein.
Cancer Consultants, Inc. and its affiliates have no association with Cancer Info Translation References and the content translated by Cancer Info Translation References has not been reviewed by Cancer Consultants, Inc.
本資料は米国食品医薬品局の承認を受けていない治療製品の使用と投薬について記載されていることがあります。全読者はここで論じられている薬物の投与、治療、処置を実施する前に、すべての情報とデータの確認をしてください。編集者、出版者のいずれも、情報の正確性および、ここにある情報の使用や誤使用による結果に関して一切の責任を負いません。
Cancer Consultants, Inc.およびその関連サイトは、『海外癌医療情報リファレンス』とは無関係であり、『海外癌医療情報リファレンス』によって翻訳された内容はCancer Consultants, Inc.による検閲はなされていません。

翻訳Chachan

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

関連薬剤情報

一覧

週間ランキング

  1. 1診療時の腫瘍マーカー検査は不要な可能性
  2. 2非浸潤性乳管がん(DCIS)診断後の乳がんによる死亡...
  3. 3リンパ腫患者の余命は、診断後の無再発期間2年経過で通...
  4. 4BRCA1、BRCA2遺伝子:がんリスクと遺伝子検査
  5. 5EGFR陽性非小細胞肺がん一次治療にオシメルチニブが...
  6. 6若年甲状腺がんでもリンパ節転移あれば悪性度が高い
  7. 7ペムブロリズマブが治療歴ある進行再発胃がんに有望
  8. 8ルミナールA乳がんでは術後化学療法の効果は認められず
  9. 9コーヒーが、乳がん治療薬タモキシフェンの効果を高める...
  10. 10緩和ケアにより進行がん患者の医療利用が減少

お勧め出版物

一覧

arrow_upward

ユーザー 病名 発信元種別 発信元名 治療法別 がんのケア がんの原因・がんリスク がん予防 基礎研究 医療・社会的トピック 注目キーワード別 薬剤情報名種別

女性のがん
消化器がん
泌尿器がん
肉腫
血液腫瘍
その他
民間機関
その他