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アバスチンは再発性卵巣癌に有効

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アバスチンは再発性卵巣癌に有効

キャンサーコンサルタンツ
2007年11月

第2相臨床試験からのデータは、再発性卵巣癌の治療でアバスチン(ベバシズマブ)は有効で、適度に認容性がよいと示唆している。これらの試験の詳細は2007年11月20日発行のJournal of Clinical Oncology誌で発表された。

 

アバスチンは血管内皮増殖因子(VEGF)に対する遺伝子組み換えヒトモノクローナル抗体である。VEGFは腫瘍の血管新生において重要な役割を果たす。血管新生を阻害することは抗腫瘍効果を発揮する。アバスチンの臨床試験では、特に他剤との併用で多様な腫瘍への作用が明らかになっている。しかし、アバスチン単独投与または他剤との併用投与による卵巣癌治療の報告はわずか3報で、少数の患者を対照とした試験の報告である。

 

Gynecologic Oncology study Group(婦人科腫瘍学グループ)が実施した第2相臨床試験は再発性または難治性卵巣癌の患者62例に対してアバスチンを評価した[1]。3分の2の患者が以前に2つの治療を受けていた。患者の42%がプラチナ製剤耐性として分類された。いずれの患者にも21日間アバスチンを単独投与した。

 患者の21%が完全奏効または部分奏効した。
 奏効期間の中央値は10ヶ月であった。
 患者の40%は6ヶ月以上進行が認められることがなく生存した。
 無増悪生存期間の中央値は4.7ヶ月であった。
 全生存期間の中央値は17ヶ月であった。

 

癌の進行または癌による死亡については、以前に受けた化学療法に対する反応、患者の年齢、以前に受けた化学療法のレジメンの数、または患者が日常生活能力と、アバスチン投与による治療の転帰とは関連がなかった。

 

2番目の試験は以前に1~3種類の治療レジメンを実施した卵巣癌患者44例を対象とした。[2]この患者のうち84%がプラチナ製剤耐性であると考えられた。

 部分奏効は16%であった。
 無増悪生存期間の中央値は4.4ヶ月であった。
 生存期間の中央値は10.7ヶ月であった。

 

アバスチンは、プラチナ製剤耐性患者など以前に治療を受けた卵巣癌患者に対し抗腫瘍効果があり、一般的に認容性がよいと研究者らは結論づけた。
副作用は高血圧、胃腸穿孔、出血、創傷治癒障害である。

 

コメント:

再発性卵巣癌女性のアバスチンによる奏効率の情報に、これら2つの有意な試験データが追加された。

 

参考文献:
[1]Burger R, Sill M, Monk B, Greer B, Sorosky J. Phase II trial of bevacizumab in persistent or recurrent epithelial ovarian cancer or primary peritoneal cancer: a gynecologic oncology group study. Journal of Clinical Oncology. 2007;25:5165-5171.
[2] Cannistra SA, Matulonis UA, Penson RT, et al. Phase II study of bevacizumab in patients with platinum-resistant ovarian cancer or peritoneal serous cancer. Journal of Clinical Oncology 2007;25:5180-5186.

 


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翻訳吉村 祐実

監修林 正樹(血液・腫瘍医)

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