ゼヴァリンの地固め療法が進行した濾胞性非ホジキンリンパ腫(NHL)患者の無進行生存期間を延長 | 海外がん医療情報リファレンス

ゼヴァリンの地固め療法が進行した濾胞性非ホジキンリンパ腫(NHL)患者の無進行生存期間を延長

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ゼヴァリンの地固め療法が進行した濾胞性非ホジキンリンパ腫(NHL)患者の無進行生存期間を延長

キャンサーコンサルタンツ
2008年1月

ゼヴァリン(90Y-イブリツモマブチウキセタン)による地固め療法が無進行生存期間(PFS)を延長し、第1選択化学療法に対して完全寛解(CR)または部分寛解(PR)を得た進行性濾胞性非ホジキンリンパ腫患者の完全寛解(CR)率を改善した、と多国間ランダム化第3相FIT(First-line Indolent Trial)試験に携わった研究者らが報告した。この試験の詳細は12月にジョージア州アトランタで開催された2007年米国血液学会議(ASH)で発表された。[1]

ゼヴァリンはチウキセタン(MXDTPA)に接合されたマウスIgG1カッパモノクローナル抗体で、イットリウムやインジウムをキレート化し、Bリンパ球のCD20分子をターゲットにする。リツキサン(リツキシマブ)250mg/m2は通常、ゼヴァリンによる治療が始まる7日前と、1日前に投与される。ゼヴァリンは、用量によって幹細胞サポートを行いながら投与することができる。標的化ラジオアイソトープを使用する根拠は、さらに特異性の高い放射線治療を行うことにより、毒性を減少させるためである。ゼヴァリンは非ホジキンリンパ腫(NHL)患者に使用できるもっとも積極的な治療の1つであるが、核医学的測定が必要なため、一般的な癌治療の領域では予想より利用が少なくなっている。

この試験はカナダおよびヨーロッパ12ヶ国の医療センター77ヶ所で実施された。進行性濾胞性リンパ腫で、導入療法によって部分寛解または完全寛解に至った患者が本試験の対象である。総計414例の患者が登録され、約50%がそれぞれ部分寛解または完全寛解した。本試験の追跡期間の中央値は3年であった。

 

ゼヴァリン投与群

経過観察群
患者数
208
206
無進行生存期間の
中央値(全患者)
37ヶ月
13.5ヶ月
無進行生存期間の
中央値  (部分寛解(PR)の患者)
29.7ヶ月
6.3ヶ月
無進行生存期間の
中央値  (完全寛解(CR)した患者)
54.6ヶ月
29.9ヶ月
部分寛解(PR)から
完全寛解(CR)へ移行
77%
最終的な完全寛解率
(CP) 
87%
51%

死亡数

6
5

経過観察群の5例中4例は疾患の進行のため死亡した。ゼヴァリン投与群では1例が感染症、2例が2次的な悪化、3例が疾患の進行のため死亡した。

コメント:

これらは初期のデータであるが、濾胞性リンパ腫の患者で高い寛解率が得られたことは有望である。

参考文献

[1]Hagenbeek A, Bischof-Delayoye A, Radford JA, et al. 90Y-ibritumomab tiuxetan (Zevalin®) consolidation of first remission in advanced stage follicular non-Hodgkin’s lymphoma: First results of the International Randomized Phase 3 First-Line Indolent Trial (FIT) in 414 patients. Blood. 2007;110:198a. Abstract 643.

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翻訳吉村 祐実

監修平 栄(放射線腫瘍医)

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