BiovaxIDワクチンが非ホジキンリンパ腫の無病生存期間を改善 | 海外がん医療情報リファレンス

BiovaxIDワクチンが非ホジキンリンパ腫の無病生存期間を改善

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

BiovaxIDワクチンが非ホジキンリンパ腫の無病生存期間を改善

キャンサーコンサルタンツ
2008年7月

BiovaxID®は個別患者に特異的な抗イディオタイプ・ワクチンで、第2相臨床試験で評価され、1999年に初めて報告された。この腫瘍特異的イディオタイプはキーホールリンペットヘモシアニン(KLH)と結合されており、顆粒球マクロファージ・コロニー刺激因子GMCSF(Leukine®〔サルグラモスチム〕)とともに投与される。この以前の報告によると、化学療法完了時に検出可能な転座が認められた11人中8人の患者は、ワクチン療法後にはポリメラーゼ連鎖反応(PCR)で転座は検出されず、完全寛解を達成した。これらすべての患者において、腫瘍特異性のCD4陽性T細胞とCD8陽性T細胞が検出されたが、抗体反応はそれほどなく、臨床的寛解には必ずしも必要ではないようにみられた。米国血液学会(ASH)での発表は、この臨床試験結果を更新したものである。

 

米国血液学会の2005年総会では、臨床的完全寛解を達成した後にBiovaxID®を投与した濾胞性リンパ腫の患者に対する第2相試験の9年間の追跡調査結果について、NCIとAccentia BioPharmaceuticals社の研究者らが報告した。これらの結果は十分に有望であり、第3相無作為化比較試験の根拠となった。

 

第3相臨床試験は、初回化学療法を受けて効果のあった濾胞性リンパ腫の患者を対象とした。患者は、寛解導入後にBiovaxID®あるいはGM-CSF(顆粒球マクロファージ・コロニー刺激因子)のどちらかを投与する群に無作為に割り付けた。この研究の追跡調査期間の中央値は80ヵ月(6年8ヵ月)であった。

 

・無病生存期間の中央値は、BiovaxID®治療を受けた患者では1年以上改善した。
・再発までの期間の中央値は、BiovaxID®治療を受けた患者が33.8ヵ月だったのに対し、対照群ではわずか21.2ヵ月だった。

 

こうした結果に基づき、Accentia BioPharmaceuticals社はBiovaxID®のFDA承認に向けて取り組んでいく予定である。

 

コメント:
ワクチンとしては目覚しいデータであり、審査結果に大きな関心が持たれるところである。

 

参考文献:
1 Accentia BioPharmaceuticals. Biovest reports results for patients treated with anti-cancer vaccine: BiovaxID[BiovaxID®]R demonstrates clinically and statistically significant improvement of disease-free survival in non-Hodgkin’s lymphoma in pivotal phase 3 clinical trial [press release]. Available at: http://www.accentia.net/investors/news.php. Accessed July 2008.
[2] Bendandi M, Gocke CD, Kobrin CB, et al. Complete molecular remission induced by patient[specific vaccination plus granulocyte-monocyte colony-stimulating factor against lymphoma. Nature Medicine. 1999;5:1171-1177.
[3] Santos C, Stern L, Katz, et al. BiovaxID[BiovaxID®]? vaccine therapy of follicular lymphoma in first remission: Long-term follow-up of a phase II trial and status of a controlled, randomized phase III trial. Blood. 2005;106:686a, abstract # 2441.

 


  c1998- CancerConsultants.comAll Rights Reserved.
These materials may discuss uses and dosages for therapeutic products that have not been approved by the United States Food and Drug Administration. All readers should verify all information and data before administering any drug, therapy or treatment discussed herein. Neither the editors nor the publisher accepts any responsibility for the accuracy of the information or consequences from the use or misuse of the information contained herein.
Cancer Consultants, Inc. and its affiliates have no association with Cancer Info Translation References and the content translated by Cancer Info Translation References has not been reviewed by Cancer Consultants, Inc.
本資料は米国食品医薬品局の承認を受けていない治療製品の使用と投薬について記載されていることがあります。全読者はここで論じられている薬物の投与、治療、処置を実施する前に、すべての情報とデータの確認をしてください。編集者、出版者のいずれも、情報の正確性および、ここにある情報の使用や誤使用による結果に関して一切の責任を負いません。
Cancer Consultants, Inc.およびその関連サイトは、『海外癌医療情報リファレンス』とは無関係であり、『海外癌医療情報リファレンス』によって翻訳された内容はCancer Consultants, Inc.による検閲はなされていません。

翻訳越智 律子

監修千種 葉月(薬学)

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

関連薬剤情報

一覧

週間ランキング

  1. 1乳がん化学療法後に起こりうる長期神経障害
  2. 2非浸潤性乳管がん(DCIS)診断後の乳がんによる死亡...
  3. 3BRCA1、BRCA2遺伝子:がんリスクと遺伝子検査
  4. 4若年甲状腺がんでもリンパ節転移あれば悪性度が高い
  5. 5がんに対する標的光免疫療法の進展
  6. 6「ケモブレイン」およびがん治療後の認知機能障害の理解
  7. 7HER2陽性進行乳癌治療に対する2種類の新診療ガイド...
  8. 8ルミナールA乳がんでは術後化学療法の効果は認められず
  9. 9コーヒーが、乳がん治療薬タモキシフェンの効果を高める...
  10. 10治療が終了した後に-認知機能の変化

お勧め出版物

一覧

arrow_upward

ユーザー 病名 発信元種別 発信元名 治療法別 がんのケア がんの原因・がんリスク がん予防 基礎研究 医療・社会的トピック 注目キーワード別 薬剤情報名種別

女性のがん
消化器がん
泌尿器がん
肉腫
血液腫瘍
その他
民間機関
その他