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アスピリンはいくつかの癌腫において予防効果を示す

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アスピリンはいくつかの癌腫において予防効果を示す

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アスピリン(アセチルサリチル酸)を毎日服用すると、肺癌、大腸癌、食道癌など、いくつかの典型的な癌の死亡リスクが減少する可能性がある。この知見はLancet誌で報告された。
いくつかの研究で、アスピリン、イブプロフェンなどの非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)を服用すると大腸癌を予防する可能性があると示唆されてきた。その上、ある研究では、アスピリンが他の癌、特に消化管癌の予防に役立つ可能性も示唆した。もっとも大腸癌以外の癌には決定的な証拠がなかった。

 

アスピリンが、大腸癌以外の癌に対して予防効果があるかどうかをさらに検討するため、アスピリン服用群とアスピリンを服用していない群を比較した8つの異なるランダム化試験から得たデータを用いて調査された。試験はすべて4年以上にわたって実施されたものである。全患者数25,570人から得たデータを検討したところ、674人が癌で死亡していることが認められた。

• 毎日アスピリンを服用することと関連して、癌による死亡リスクが20%減少した。特定の癌ごとの結果は、肺癌による死亡リスクが30%減少、大腸癌による死亡リスクが40%減少、および食道癌による死亡リスクが60%減少、などであった。あらゆる種類の消化管癌による死亡は35%減少した。
• アスピリンの死亡リスク低下の効果はフォローアップ5年後に現れた。
• 20年後もアスピリン服用群では癌による死亡リスクはまだ低かった。
• アスピリンの効果は使用期間が長くなるにつれて増大した。
• アスピリンの効果は食道癌、膵癌、脳癌、肺癌では5年後の時点から明らかとなったが、胃癌、大腸癌、前立腺癌での効果はそれよりも遅かった。
• アスピリンの効果はいずれの用量(75 mg以上)でも同じであり、性別、または喫煙によって効果に影響はなかった。
• アスピリンの効果は年齢とともに増大した。

 

アスピリンを毎日服用することはいくつかの癌による死亡の予防に役立つと思われる。しかし、アスピリンにともなう一定のリスク(脳出血など)があるため、予防的な服用をはじめる前に、各々、かかりつけ医とアスピリンを毎日服用することについて話し合うべきである。

 

参考文献:

Rothwell PM, Fowkes FG, Belch JF, et al. Effect of daily aspirin on long-term risk of death due to cancer: analysis of individual patient data from randomised trials. The Lancet [early online publication]. December 7, 2010

 


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原文掲載日

翻訳有田 香名美

監修橋本 仁(獣医学)

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