米FDAがKRAS G12C変異大腸がんにソトラシブ+パニツムマブ併用を承認

米FDAがKRAS G12C変異大腸がんにソトラシブ+パニツムマブ併用を承認

2025年1月16日、米国食品医薬品局(FDA)は、FDA承認の検査によりKRAS G12C変異転移大腸がん(mCRC)と診断され、フルオロピリミジン、オキサリプラチン、イリノテカンをベースとした化学療法を受けたことのある成人患者を対象に、ソトラシブ(販売名:ルマケラス、Amgen社)+パニツムマブ(販売名:ベクティビックス、Amgen社)併用を承認した。
 
本日、FDAはまた、腫瘍にKRAS G12C変異があり、ソトラシブ+パニツムマブの投与が可能かもしれない大腸がん患者を特定する上で役立つコンパニオン診断薬として、 therascreen KRAS RGQ PCRキット(QIAGEN GmbH)も承認した。

ソトラシブとパニツムマブの全処方情報はこちらに掲載される。

有効性と安全性

有効性は、フルオロピリミジン、オキサリプラチン、イリノテカンをベースとした化学療法を受けたことのあるKRAS G12C変異転移大腸がん(mCRC)患者を対象としたランダム化非盲検対照試験であるCodeBreaK 300(NCT05198934)で評価された。変異は、QIAGEN therascreen KRAS RGQ PCRキットを使用して腫瘍組織サンプルで前向きに特定された。合計160人の患者が、ソトラシブ960 mgを1日1回経口投与およびパニツムマブ6 mg/kgを2週間ごとに静脈内投与する群、ソトラシブ240 mgを1日1回経口投与およびパニツムマブ6 mg/kgを2週間ごとに静脈内投与する群、または治験責任医師が選択した標準治療(SOC)であるトリフルリジン+チピラシルまたはレゴラフェニブのいずれかを受ける群にランダムに(1:1:1)割り付けられた。
 
主要有効性評価項目は、RECIST v1.1に従って盲検独立中央判定により評価された無増悪生存期間(PFS)であった。追加の有効性評価項目には、全生存期間(OS)、奏効率(ORR)、および奏効期間(DOR)が含まれた。この研究は、OSについて統計的検出力を持っていなかった。PFSの中央値は、ソトラシブ960 mg+パニツムマブ群で5.6カ月(95%CI:4.2、6.3)、SOC群で2カ月(95%CI:1.9、3.9)であった(ハザード比0.48[95%CI:0.3、0.78]、両側p値0.005)。OSの最終解析では統計的に有意でなかった。ORRは、ソトラシブ960mg+パニツムマブ群では26%(95% CI:15、40)、SOC群では0(95% CI:0、7)であった。DORの中央値は、ソトラシブ960mg+パニツムマブ群で4.4カ月(範囲:1.9+、6+)であった。
 
ソトラシブ240 mg+パニツムマブ群にランダム化された患者のPFSをSOC群と比較した最終解析では、統計的に有意ではなかった。
 
ソトラシブ960 mg+パニツムマブで特に多くみられた副作用(≥ 20%)は、発疹、皮膚乾燥、下痢、口内炎、疲労、および筋骨格痛であった。2人以上の患者でみられたグレード3~4の臨床検査値異常で最もよくみられたのは、マグネシウム減少、カリウム減少、補正カルシウム減少、およびカリウム増加であった。
 
ソトラシブの推奨用量は、1日1回経口投与で960 mgである。パニツムマブの推奨用量は、疾患の進行、許容できない毒性、またはソトラシブの投与を中止または中断するまで、14日ごとの静脈内投与で6 mg/kgである。ソトラシブの最初の投与は、最初のパニツムマブ点滴の前に行う。

この申請は希少疾病用医薬品の指定を受けた。

  • 監修 泉谷昌志(消化器内科、がん生物学/東京大学医学部附属病院)
  • 記事担当者 仲里芳子
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  • 原文掲載日 2025/01/16

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