女性におけるBRCA関連癌の遺伝子カウンセリングと遺伝子検査の推奨グレード
米国予防医学専門委員会(USPSTF)
女性におけるBRCA関連癌の遺伝カウンセリング、遺伝子検査
このページは、米国予防医学専門委員会(U.S. Preventive Services Task Force、USPSTF)によるBRCA関連癌のリスク評価、遺伝カウンセリング、遺伝子検査についての推奨グレードをまとめたものである。
現行の推奨グレード
リリース日:2013年12月
- 米国予防医学専門委員会は、乳癌、卵巣癌、卵管癌または腹膜癌の罹患血縁者を持つ女性に対し、プライマリケア医が、有害な変異のリスクと関連性のある乳癌感受性遺伝子BRCA1またはBRCA2において家族歴を特定する方法を用いて検診を行うことを推奨する。また、検診で陽性結果が出た女性は、まず遺伝カウンセリングを受け、カウンセリングでその旨勧められた場合に遺伝子検査を受けるべきとする。
推奨グレード:B (推奨する) - 米国予防医学専門委員会は、将来的に有害な遺伝子変異が発生するリスクが高いBRCA1またはBRCA2変異を有する家族を持たない女性が定期的に遺伝カウンセリングやBRCA検査を受けることを推奨しない。
推奨グレード:D (行わないことを推奨する)
関係文書
文書 | 関連項目 |
該当せず |
2013年12月時点の最新情報
原文掲載日
【免責事項】
当サイトの記事は情報提供を目的として掲載しています。
翻訳内容や治療を特定の人に推奨または保証するものではありません。
ボランティア翻訳ならびに自動翻訳による誤訳により発生した結果について一切責任はとれません。
ご自身の疾患に適用されるかどうかは必ず主治医にご相談ください。
乳がんに関連する記事
Her2低発現乳がんに対するトラスツズマブ・デルクステカンの副作用解析
2023年5月18日
HER2低発現の転移乳がんに対する抗体薬物複合体であるトラスツズマブ・デルクステカン(T-DXd、販売名:エンハーツ)の画期的ランダム化第3相試験に基づく安全性解析の結果、嘔吐と吐気の発症が非...
ESMO乳がん会議2023
2023年5月11日
欧州臨床腫瘍学会(ESMO)ESMO乳がん会議2023は、2023年5月11日~13日、ドイツのベルリン、およびバーチャルプラットフォームを通じオンライン上で開催される。プログ...
米国黒人女性では、乳がん検診推奨年齢50歳では遅い
2023年5月10日
ニュース米国では、人種や民族に関係なく、米国民女性に50歳から隔年で乳がん検診を受けることを推奨している。しかし、新たな解析によると、黒人女性は42歳から検診を開始する必要があるとし、...
早期HER2陽性乳がんの術後パクリタキセル+トラスツズマブは10年後も高い効果を維持
2023年4月3日
ダナファーバーがん研究所リンパ節転移がなく、腫瘍サイズが小さいHER2陽性乳がん患者に対する標準治療を確立した臨床試験の追跡調査結果が、この治療の長期的な有効性を裏づけている。
試験参加...
試験参加...