HPVワクチンは3回未満の接種でも同様の免疫反応が得られる

HPVワクチンは3回未満の接種でも同様の免疫反応が得られる

 米国国立がん研究所(NCI)ニュースノート

原文掲載日 :2013年11月04日

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(商品名:サーバリックス)の2回接種は標準的な3回接種投与法と比較すると、最も癌を誘発する2つのHPV型(16型および18型)に対し同様の血清抗体価が得られたことが米国国立癌研究所(NCI)の研究者らによって報告されている。1回のみ接種した女性でも、接種後4年間は抗体価が高く、また安定していた。これらの報告結果は、3回未満のHPVワクチン接種によって新たな感染に対し必要とされる長期防御がもたらされる可能性を示しており、Cancer Prevention Research誌2013年11月4日号に発表された。

NCI癌疫学・遺伝学部門(Division of Cancer Epidemiology and Genetics)の研究者であるMahboobeh Safaeian医学博士および同僚らは、NCIが支援するコスタリカHPVワクチン臨床試験に登録された女性のHPV抗体価を測定した。以前にこの試験データから、2回接種した場合のHPV16型かつ18型への新たな持続感染予防について、標準的な3回接種と同等の有効性が示されていた(以下を参照のこと:http://www.cancer.gov/newscenter/newsfromnci/2011/HPVvaxDosing)。この最新の研究では、研究者らはサーバリックス接種が1回、2回または3回の女性の3つのグループにおいて、それぞれ抗体反応の値および継続期間を比較した。また、まだワクチン接種をしていない女性の免疫反応も測定し、おそらく過去のHPV感染によるものと考えられる抗体価が存在していないかも登録時に確認しておいた。3回全て接種した女性と比較すると、1回のみ接種した女性のHPV16型かつ18型に対する抗体価は低いものの、ワクチン接種後6~48ヶ月まで安定していた。この見解が他の研究でも確認されれば、発展途上国でのワクチン接種プログラムのコストおよび公費分配へ影響を及ぼしうるだろう。子宮頚がんの85%以上が発展途上国で発生しており、これらの地域の女性において最も多い癌による死亡原因なのである。

原文

翻訳担当者 佐々木了子 翻訳、

監修  喜多川 亮(産婦人科/NTT東日本関東病院)

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