2年に1回のマンモグラフィ検診は50~74歳の女性に適切

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JAMA Internal Medicine誌の電子速報版で 発表された研究結果によると、50~74歳の女性の場合、2年に1回のマンモグラフィ検診は、年1回の検診と比較して、進行癌で発見されるリスクは同程度であり、偽陽性と診断される累積リスクが低下することがわかった。

マンモグラムとは、乳房のX線写真である。マンモグラフィによる検診は、乳房に自覚症状がない女性を対象に、乳癌をもっとも簡単に治療できる段階で早期発見することを目的としている。マンモグラフィ検診の開始年齢と実施回数については、さまざまな専門家グループが異なる見解を示している。米国予防医療専門委員会(USPSTF)が2009年に打ち出したガイドラインによると、平均リスクの女性については、定期的な検診は50歳から2年に1回施行としている。また、アメリカがん協会(ACS)、米国放射線科医学会(American College of Radiology)、米国産科婦人科学会(American Congress of Obstetricians and Gynecologist)、米国医師会(American Medical Association)といった他の多くのグループは、40歳から年1回の検診を推奨している。

現在、マンモグラフィは乳癌の一般的集団を検診する最も信頼性が高いツールであるが、この検診ツールにはどうしても限界がある。つまり、診断結果が偽陽性(実際には癌ではないが、癌があると疑われる)、あるいは偽陰性(癌の見逃し)となる場合や、過剰診断(不要な治療に結びつく)となるケースがある。過剰診断とは、簡単に言えば、患者の生存期間中に臨床症状には至らない何らかの病変が診断されることである。

年齢だけが乳癌のリスク要因ではないことから、研究者らは、年齢、乳房密度、閉経後のホルモン療法の有無による、検診のリスクとベネフィットの違いについて評価した。1994~2008年の間に乳房サーベイランス協会(BCSC)のマンモグラフィ登録から収集したデータの分析を行った。本研究のサンプルは、乳癌罹患者11,474人、乳癌非罹患者922,624人であった。

この分析によると、50~74歳の女性の場合、2年に1回のマンモグラフィ検診と、年1回の場合とでは、乳房密度やホルモン療法の有無にかかわらず、進行癌で発見されるリスクの上昇や腫瘍の大きさとの関連性は認められなかった。一方、乳房組織の密度が極めて高い40~49歳の女性の場合、2年に1回のマンモグラフィは、進行癌で発見されるリスクの上昇と腫瘍の大きさとの関連性が認められた。しかし、このデータでは、年齢が40~49歳、あるいはホルモン併用療法歴(エストロゲンとプロゲステロンの併用)を有する、乳房組織の密度が極めて高い女性が、年1回マンモグラフィを受けた場合、偽陽性の累積率が高まることも示している。乳房組織の密度が高い50~74歳の女性の場合、2年に1回あるいは3年に1回のマンモグラフィでは、偽陽性のリスクは低下した。

研究者らは、50~74歳の女性の場合、乳房組織の密度やホルモン療法の有無にかかわらず、2年に1回のマンモグラフィ検診は、進行癌で発見されるリスクは上昇せず、偽陽性(およびその後の生体検査)の累積リスクも大幅に低下することから、安全性が高いと結論付けた。一方、乳房組織の密度が極めて高い40~49歳の女性については、年1回のマンモグラフィ検診では、進行癌で発見されるリスクは低下するが、偽陽性と診断される確率が高まる可能性があることを認識しておく必要がある。

参考文献:

Kerlikowske K, Zhu W, Hubbard RA, et al. Outcomes of Screening Mammography by Frequency, Breast Density, and Postmenopausal Hormone Therapy. JAMA Internal Medicine. Published early online March 18, 2013. doi:10.1001/jamainternmed.2013.307.


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翻訳担当者 森島由希

監修 廣田 裕(呼吸器外科/とみます外科プライマリーケアクリニック)

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