ハーセプチンHerceptin(trastuzumab)安全性情報

ハーセプチンHerceptin(trastuzumab)安全性情報

原文
腫瘍医、心臓内科医向け

ジェネンテック社とFDAは、National Surgical Adjuvant Breast and Bowel Project (NSABP) 試験(B-31)の結果から得られたハーセプチン (trastuzumab)の心臓毒性情報の更新を医療従事者に通達した。NSABP B-31臨床試験は手術可能なHer2過剰発現した手術可能な乳癌患者(IHC 3+ or FISH+)2043人を対象に行われたランダム化第Ⅲ相試験であり、化学療法のみの群に比べ、ハーセプチンを含む治療にランダムに割り当てられた群は、心臓毒性が有意に増加した。 NSABP B-31試験とNorth Central Cancer Treatment Group (NCCTG) 試験 (N9831)による安全性データの予備解析では、New York Heart Association Class III、IVの鬱血性心不全と心臓死が、コントロール群(0.8%)に比べ、ハーセプチンを加えた群(4.1%)において統計的有意に高かったことを示した。ハーセプチンを含んだレジメンを受けた群では心臓死がなくコントロール群で1例みられた。NSABP B-31とNCCTG N9831の試験で収集された心臓安全性データの最終解析が現在行われている。 [August 2005 – Letter – Genentech]

【免責事項】
当サイトの記事は情報提供を目的として掲載しています。
翻訳内容や治療を特定の人に推奨または保証するものではありません。
ボランティア翻訳ならびに自動翻訳による誤訳により発生した結果について一切責任はとれません。
ご自身の疾患に適用されるかどうかは必ず主治医にご相談ください。

乳がんに関連する記事

かつて開発されたがんワクチンが長期生存への鍵を握る可能性の画像

かつて開発されたがんワクチンが長期生存への鍵を握る可能性

数十年前に開発された乳がんワクチンが強力な免疫記憶反応を引き起こし、その効果は新抗体によって現在さらに大幅に強化できる可能性が新たな研究により示された20年以上前、進行乳がんの...
鍼治療で乳がん関連の認知機能低下の自覚症状が改善の画像

鍼治療で乳がん関連の認知機能低下の自覚症状が改善

乳がんサバイバーが自覚する認知機能障害について、本物の鍼治療および偽の鍼治療はいずれも、通常ケアと比較して改善効果が高かった。一方、客観的な認知機能の改善については、本物の鍼治療が偽の...
乳がん術前療法後ctDNA値は病理学的完全奏効より再発予測が正確な可能性の画像

乳がん術前療法後ctDNA値は病理学的完全奏効より再発予測が正確な可能性

術前化学療法後のctDNAの状態は、術後補助療法にも役立つ可能性があるヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陽性乳がん患者で術前化学療法と手術後に循環腫瘍DNA(ctDNA)が検...
【SABCS25】乳がん、術前放射線で抗腫瘍免疫反応高める可能性の画像

【SABCS25】乳がん、術前放射線で抗腫瘍免疫反応高める可能性

ホルモン受容体(HR)陽性、HER2陰性乳がん患者において、術前放射線療法をペムブロリズマブ(販売名:キイトルーダ)および化学療法と併用することで、T細胞浸潤(TCI)が改善し、術前の...