FDAがFLT3変異白血病薬ギルテリチニブの添付文書に生存データを追加

FDAがFLT3変異白血病薬ギルテリチニブの添付文書に生存データを追加

2019年5月29日、米国食品医薬品局(FDA)は、FDA承認検査でFLT3遺伝子変異陽性の再発または難治性の急性骨髄性白血病(AML)成人患者を適応とするギルテリチニブ[gilteritinib」(販売名:XOSPATA、Astellas Pharma US, Inc.社)の添付文書に全生存期間データの追加を承認した。

この承認はADMIRAL試験(NCT02421939)に基づいており、この試験はリューコストラット(LeukoStrat)CDx FLT3変異検査でFLT3 ITD、D835またはI836変異陽性の再発または難治性AML成人患者371人を対象とした。患者は、ギルテリチニブ120mgを1サイクル28日として1日1回投与される群(247人)と事前に規定した救援化学療法を受ける群(124人)に2:1に無作為に割り付けられた。救援化学療法は、集中的細胞毒性化学療法または低集中化学療法のいずれかであった。

解析のため、全生存期間(OS)は、無作為化された日から原因を問わない死亡までの期間を測定した。OSの中央値は、ギルテリチニブ投与群で9.3カ月、化学療法群で5.6カ月であった(HR 0.64、95%CI:0.49~0.83、片側p値=0.0004)。集中的化学療法層(HR 0.66、95%CI:0.47~0.93)と低集中化学療法層(HR 0.56、95%CI:0.38~0.84)の結果は、一致していた。

ギルテリチニブ投与群の20%以上に発現した副作用は、トランスアミナーゼ増加、筋肉痛/関節痛、疲労/倦怠感、発熱、粘膜障害、浮腫、発疹、非感染性下痢、呼吸困難、悪心、咳、便秘、眼障害、頭痛、めまい、低血圧、嘔吐および腎機能障害であった。処方情報には、医療従事者および患者に向けて、治療をしなければ致命的または生命を脅かす可能性のある分化症候群のリスクを枠組み警告として掲載している。

ギルテリチニブの推奨用量は、1日1回120 mgの経口投与である。

XOSPATAの全処方情報はこちらを参照。

本申請には、リアルタイム腫瘍学審査プログラムおよび評価補助パイロットプログラム(Real-Time Oncology Review and Assessment Aid pilot programs)を適用した。FDAは、本申請を優先審査およびファーストトラックに指定した。FDAの迅速承認プログラムに関する情報は、企業向けガイダンス:重篤疾患のための迅速承認プログラム-医薬品およびバイオ医薬品(Guidance for Industry: Expedited Programs for Serious Conditions-Drugs and Biologics)に記載されている。

翻訳担当者 金井健一

監修 佐々木裕哉(血液内科/横須賀米国海軍病院)

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