FDAが75歳以上または合併症がある成人のAMLにglasdegibを承認

FDAが75歳以上または合併症がある成人のAMLにglasdegibを承認

2018年11月21日、米国食品医薬品局(FDA)は、75歳以上、もしくは強力な寛解導入療法に適さない合併症がある新規に診断された急性骨髄性白血病(AML)の患者に対して、glasdegib(商品名:DAURISMO、Pfizer Labs社)を低用量シタラビン(LDAC)との併用で承認した。

承認は、新規に診断されたAML患者115人を対象とした多施設共同、非盲検、ランダム化試験(BRIGHT AML 1003, NCT01546038)に基づくもので、対象は、a)75歳以上、b)重度の心疾患、c)試験開始時点の米国東海岸がん臨床試験グループのパフォーマンス・ステータス(PS:全身状態)が2である、d)試験開始時点の血清クレアチニン>1.3mg/dLという4つの基準の少なくとも1つを満たした患者であった。疾患の増悪または許容できない毒性の発生まで、28日を1コースとして1~10日目に1日2回皮下投与するLDAC 20mgとglasdegib 100mgの連日投与を併用する群(77人)またはLDACのみ投与する群(38人)に患者を2:1の割合で割り付けた。

全生存期間(ランダム化の日から何らかの原因による死亡まで)が延長したことにより、glasdegib併用群の有効性が証明された。追跡期間中央値20カ月で、生存期間中央値は、glasdegib+LDAC群8.3カ月(95%信頼区間[CI]:4.4-12.2)に対して、LDAC単剤群4.3カ月(95%CI:1.9-5.7)であり、ハザード比(HR)は0.46(95%CI:0.30-0.71、p=0.0002)であった。

最もよくみられ20%以上の患者に発現した有害反応は、貧血、倦怠感、出血、発熱性好中球減少症、筋骨格痛、悪心、浮腫、血小板減少症、呼吸困難、食欲不振、味覚障害、口内炎、便秘および発疹であった。

glasdegibの推奨用量は、経口で1日1回100mgである。DAURISMOは、重度の腎障害または中等度から重度の肝障害の合併症がある患者においては検討されていない。

DAURISMOの全処方情報はこちらを参照。

FDAは本申請を優先審査および画期的新薬に指定した。FDAの迅速承認プログラムは「重篤疾患のための迅速承認プログラム-医薬品および生物学的製剤」に記載されている。

翻訳担当者 木下秀文

監修 野﨑健司(血液・腫瘍内科/大阪大学大学院医学系研究科 )

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