FDAが造血器腫瘍における好中球回復期間の短縮と感染症の低減にomidubicelを承認

米国食品医薬品局(FDA)

2023年4月17日、米国食品医薬品局(FDA)は、骨髄破壊的前処置後に臍帯血移植が予定されている造血器腫瘍の成人および小児患者(12歳以上)に対して、好中球回復期間の短縮と感染症発生率の低減を目的に、omidubicel-onlv(販売名:Omisirge、Gamida Cell Ltd.社)を承認した。

安全性および有効性は、造血器腫瘍患者を対象に、骨髄破壊的前処置後にomidubicel-onlv移植または未処理臍帯血(UCB)ユニット移植を行う非盲検多施設共同ランダム化比較試験P0501試験(NCT02730299)において評価された。合計125人の患者が、omidubicel-onlv群(62人)またはUCB群(63人)に無作為に割り付けられた。52人がomidubicel-onlv移植を受け、投与されたCD34陽性細胞数の中央値は9.0×106個/kg(2.1〜47.6×106個/kg)であった。UCB群では、56人が1ユニットまたは2ユニットの臍帯血を移植された(66%に2ユニットの臍帯血を移植)。解凍後の細胞数が報告されている42人の患者において、CD34陽性細胞数の中央値は0.2×106個/kg(0.0〜0.8X106個/kg)であった。全身照射や化学療法などによる複数の移植前処置が行われた。

主要有効性評価項目は、移植後の好中球回復期間と、移植後100日目までの血液・骨髄移植臨床試験ネットワーク(BMT CTN)グレード2/3の細菌感染症、またはグレード3の真菌感染症の発生率であった。好中球回復期間の中央値は、omidubicel-onlv群で12日(95%信頼区間(CI):10〜15日)、UCB群で22日(95%CI:19〜25日)であった。omidubicel-onlv群の87%、UCB群の83%で好中球の回復を達成した。移植後100日目までのBMT CTNグレード2/3の細菌感染症、またはグレード3の真菌感染症の発生率は、omidubicel-onlv群で39%、UCB群で60%であった。

すでに承認されているUCB製剤と同様に、処方情報には致死的または生命を脅かす注入反応、移植片対宿主病(GvHD)、生着症候群および生着不全に関する枠組み警告が記載されている。いずれかの疾患に対してomidubicel-onlv移植を受けた117人の患者のうち、47%に注入反応、58%に急性GvHD、35%に慢性GvHD、3%に生着不全が発生した。
P0501試験の造血器腫瘍患者で特に多くみられたグレード3〜5の有害反応は、疼痛(33%)、粘膜炎症(31%)、高血圧(25%)、消化管毒性(19%)であった。

omidubicel-onlvの推奨用量は、以下の2つの細胞分画の連続輸注である。
● 培養画分:CD34陽性細胞を8.7%以上含み、かつCD34陽性細胞の総数が9.2×107個以上である、8.0×108個以上の生細胞。
● 非培養画分:2.4×107個以上のCD3陽性細胞を含む、4.0×108個以上の生細胞。

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  • 監訳 佐々木 裕哉(血液内科/筑波大学血液内科)
  • 翻訳担当者 工藤章子
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  • 原文掲載日 2023/04/17

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