ハーセプチンおよび化学療法は、脳転移を有する乳癌患者に有益である | 海外がん医療情報リファレンス

ハーセプチンおよび化学療法は、脳転移を有する乳癌患者に有益である

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

ハーセプチンおよび化学療法は、脳転移を有する乳癌患者に有益である

キャンサーコンサルタンツ

ハーセプチン(トラスツズマブ)や化学療法による治療は、脳転移したHER2陽性乳癌女性患者の生存期間を延長する可能性がある。これらの結果がClinical Cancer Research誌で発表された。

 

乳癌治療は大きく前進してきたが、転移性乳癌(体の他の部位に転移した乳癌)の治療については課題が残されたままである。脳は乳癌が転移する可能性がある部位の1つであるため、研究者らは脳転移した乳癌患者に対する最善の治療法を模索し続けている。

 

HER2陽性転移性乳癌女性患者で脳転移が起きる頻度およびその結果を評価するために、研究者らは新たに脳転移と診断されたHER2陽性転移性乳癌女性患者1,023人を対象に試験を行った。HER2陽性乳癌とは、HER2タンパク質を過剰発現させる(たくさん作りすぎる)癌を意味する。HER2陽性乳癌の治療には、ハーセプチンのようなHER2タンパク質標的薬による治療がしばしば用いられる。

  • 脳転移はホルモン受容体陰性乳癌の若年女性、および腫瘍量が多い若年女性患者に多く発症した。
  • 最初の診断では脳転移はなかったが後に脳転移を発症した女性患者は、最初の診断から中央値13カ月後に脳転移と診断されていた。
  • 脳転移診断の後のハーセプチンおよび化学療法による治療は、それぞれ、全生存期間を著しく改善した。

 

これらの結果は、HER2陽性乳癌が脳転移した後でも、標準乳癌治療が生存を延長する可能性があることを示唆する。

 

参考文献:

Brufsky AM, Mayer M, Rugo HS et al. Central nervous system metastases in patients with HER2-positive metastatic breast cancer: incidence, treatment, and survival in patients from registHER. Clinical Cancer Research. 2011; 17: 4834–43.

 


  c1998- CancerConsultants.comAll Rights Reserved. These materials may discuss uses and dosages for therapeutic products that have not been approved by the United States Food and Drug Administration. All readers should verify all information and data before administering any drug, therapy or treatment discussed herein. Neither the editors nor the publisher accepts any responsibility for the accuracy of the information or consequences from the use or misuse of the information contained herein. Cancer Consultants, Inc. and its affiliates have no association with Cancer Info Translation References and the content translated by Cancer Info Translation References has not been reviewed by Cancer Consultants, Inc. 本資料は米国食品医薬品局の承認を受けていない治療製品の使用と投薬について記載されていることがあります。全読者はここで論じられている薬物の投与、治療、処置を実施する前に、すべての情報とデータの確認をしてください。編集者、出版者のいずれも、情報の正確性および、ここにある情報の使用や誤使用による結果に関して一切の責任を負いません。 Cancer Consultants, Inc.およびその関連サイトは、『海外癌医療情報リファレンス』とは無関係であり、『海外癌医療情報リファレンス』によって翻訳された内容はCancer Consultants, Inc.による検閲はなされていません。

原文掲載日

翻訳有田 香名美

監修峯野 知子(分子薬化学 高崎健康福祉大学薬理部 准教授)

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

関連薬剤情報

一覧

週間ランキング

  1. 1非浸潤性乳管がん(DCIS)診断後の乳がんによる死亡...
  2. 2BRCA1、BRCA2遺伝子:がんリスクと遺伝子検査
  3. 3リンパ腫患者の余命は、診断後の無再発期間2年経過で通...
  4. 4若年甲状腺がんでもリンパ節転移あれば悪性度が高い
  5. 5FDAがCAR-T 細胞療法Yescartaを成人大...
  6. 6ルミナールA乳がんでは術後化学療法の効果は認められず
  7. 7コーヒーが、乳がん治療薬タモキシフェンの効果を高める...
  8. 8脊髄転移に対する組織内レーザー温熱療法
  9. 9濾胞性リンパ腫治療の新時代
  10. 10乳がん治験薬エンドキシフェン、NCIの支援により研究...

お勧め出版物

一覧

arrow_upward

ユーザー 病名 発信元種別 発信元名 治療法別 がんのケア がんの原因・がんリスク がん予防 基礎研究 医療・社会的トピック 注目キーワード別 薬剤情報名種別

女性のがん
消化器がん
泌尿器がん
肉腫
血液腫瘍
その他
民間機関
その他