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米国民間保険加入がん患者では、支払う遺伝カウンセリングの費用はわずか

がんの遺伝カウンセリングは、高精度の医療を実現する現代において、遺伝子検査とがん治療の意思決定を促進するための価値の高いがん医療の一つです。米国で報告された新たな研究で、遺伝カウンセリングの費用は大半が民間保険で 賄われており、患者の負担は比較的低いことが示されました。

7 月 29 日JAMA Health Forumでオンラインで公開された民間保険に加入しているがん患者における遺伝カウンセリングの費用の評価(2013-2019)」コホート研究では、IBM Watson Health MarketScan のデータを利用して、共同保険(*)、自己負担金、免責額などの自己負担費用と、遺伝カウンセリング受診に対して請求された総費用が計算されました。

研究の対象患者 16,791 人の大半を占めた乳がん患者で、遺伝カウンセリングの保険料の中央値は 118 ドル (58 ドルから 211 ドル)でした。自己負担している割合は 3 分の 1 未満であり、自己負担している患者の 31%では、かかった費用は 16 ドル以下でした。

乳がん患者と比較して、前立腺がんの男性は遺伝カウンセリングの費用を自己負担する可能性が 28% 高く、これは「遺伝カウンセリングの医学的必要性についての認識の欠如を反映している可能性がある」と著者らは述べています。

この研究は、米国国立がん研究所(NCI)からの助成金によって資金提供されました。

  *共同保険:保険会社の免責金額に達した後に、対象となる医療に対して支払う。

(要約記事)

翻訳担当者野中 希

監修石井 一夫(統計学、薬学・医学/公立諏訪東京理科大学)

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