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FDAがダブラフェニブ+トラメチニブ併用をBRAF V600E変異陽性の切除不能/転移性固形がんに迅速承認

2022年6月22日、米国食品医薬品局(FDA)は、6歳以上の小児および成人のBRAF V600E変異を有する切除不能または転移のある固形がん患者で、前治療後に進行がみられ、満足のいく代替治療法がない患者の治療として、ダブラフェニブ(販売名:タフィンラー、ノバルティス社)とトラメチニブ(販売名:メキニスト、ノバルティス社)の併用療法を迅速承認した。大腸がん患者ではBRAF阻害薬に対する内因性の耐性が知られているため、ダブラフェニブ+トラメチニブ併用は適応外である。ダブラフェニブは、野生型BRAFを有する固形がん患者への適応はない。

安全性と有効性は、非盲検マルチコホート試験BRF117019(NCT02034110)およびNCI-MATCH(NCT02465060)の成人患者131人、CTMT212X2101(NCT02124772)の小児患者36人で評価され、COMBI-d、COMBI-vおよびBRF113928(メラノーマおよび肺がんに関する試験結果は製品添付文書に記載済)の結果によって裏付けられたものである。BRF117019試験では、高悪性度グリオーマ(HGG)、胆道がん、低悪性度グリオーマ(LGG)、小腸腺がん、消化管間質腫瘍(GIST)、未分化甲状腺がん(ATC)などのBRAF V600E変異陽性の特定の固形がん患者が登録された。NCI-MATCH Subprotocol H試験では、メラノーマ、甲状腺がん、大腸がんを除く BRAF V600E 変異陽性の固形がん成人患者を登録した。CTMT212X2101試験のパート C および D には、BRAF V600 難治性または再発の 高悪性度グリオーマまたは低悪性度グリオーマを有する小児患者36人が登録された。これらの試験の有効性主要評価項目は、標準的な奏効基準を用いた全奏効率(ORR)であった。成人患者131人については、合計54人(41%、95%信頼区間:33, 50)に客観的奏効が認められた。これらの試験には、LGGとHGGの異なるサブタイプを含む24種類の腫瘍を有する患者が登録された。最も代表的な腫瘍型における全奏効率は胆道がんで46%(95%CI:31, 61)、高悪性度グリオーマ(併用)で33%(95%CI:20, 48)、低悪性度グリオーマ(併用)で50%(95%CI:23, 77)であった。小児患者36人については、ORRは25%(95%CI:12, 42)、奏効持続期間(DOR)は78%の患者で6カ月以上、44%の患者で24カ月以上であった。

成人患者で最も多くみられた(20%以上)有害反応は、発熱、疲労、嘔気、発疹、悪寒、頭痛、出血、咳嗽、嘔吐、便秘、下痢、筋肉痛、関節痛、および浮腫であった。

小児患者で最も多くみられた(20%以上)有害反応は、発熱、発疹、嘔吐、疲労、皮膚乾燥、咳嗽、下痢、ざ瘡様皮膚炎、頭痛、腹痛、嘔気、出血、便秘、爪囲炎であった。

成人患者におけるダブラフェニブの推奨用量は、トラメチニブ2mgを1日1回経口投与する場合、150mg(75mg×2カプセル)を1日2回経口投与とする。小児患者におけるダブラフェニブおよびトラメチニブの推奨用量は、体重に基づいて決定する。体重26kg未満の患者における推奨用量は確立されていない。

処方情報全文はこちら:タフィンラーメキニスト

この審査では、FDAの評価を容易にするために申請者から任意で提出されたアセスメント・エイドを使用した。

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日本語訳監修 加藤 恭郎(緩和医療、消化器外科/天理よろづ相談所病院)

翻訳担当者川北みゆき

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