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FDAがBRAF変異メラノーマにencorafenibとbinimetinibの併用を承認

2018年6月27日、米国食品医薬品局(FDA)は、FDA承認の検査キットで検出されたBRAF V600EまたはV600K変異を有する切除不能または転移性メラノーマ(悪性黒色腫)患者に、encorafenib[エンコラフェニブ]およびbinimetinib[ビニメチニブ](商品名:BRAFTOVIおよびMEKTOVI、Array BioPharma Inc.社)の併用を承認した。

 

本承認は、BRAF V600EまたはV600K遺伝子変異陽性の切除不能または転移性メラノーマ患者577人を対象に実施した非盲検、多施設共同、ランダム化、実薬対照試験(COLUMBUS試験、NCT01909453)に基づいている。患者をビニメチニブ45 mg1日2回+エンコラフェニブ450 mg1日1回の併用投与群、エンコラフェニブ300 mg1日1回の単剤投与群、ベムラフェニブ960 mg1日2回の単剤投与群の3群に1:1:1の割合で無作為に割り付けた。治療は疾患増悪または忍容できない毒性が生じるまで継続した。

 

主要な有効性は、RECIST(固形がんの治療効果判定基準)ver.1.1を用いて無増悪生存期間(PFS)を測定し、盲検化された独立中央判定によって評価した。PFSの中央値は、ビニメチニブ+エンコラフェニブ併用投与群で14.9カ月、ベムラフェニブ単剤投与群で7.3カ月であった(ハザード比 0.54, 95% CI: 0.41~0.71, p<0.0001)。中央判定によって評価した全奏効率は、それぞれ63%および40%であった。奏効期間中央値は、それぞれ16.6カ月および12.3カ月であった。

 

併用投与を受けた患者に最も多くみられた副作用(≧25%)は、疲労、悪心、下痢、嘔吐、腹痛、および関節痛であった。併用投与を受けた患者の5%が副作用のため治療を中止した。最も多かった治療中止理由は、出血および頭痛であった。

 

FDAは本日、THxID BRAFキット(bioMérieux社)についてもこれらの治療のコンパニオン診断薬として承認した。

 

推奨用量は、ビニメチニブ45 mgを1日2回経口投与およびエンコラフェニブ450 mgを1日1回経口投与である。

 

エンコラフェニブ(商品名:BRAFTOVI)の全処方情報はこちらを参照。

 

ビニメチニブ(商品名:MEKTOVI)の全処方情報はこちらを参照。

 

翻訳小石みゆき

監修中村泰大(皮膚腫瘍科・皮膚科/埼玉医科大学国際医療センター)

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