ESMO 2017、結腸がん補助化学療法の期間に関するディベート | 海外がん医療情報リファレンス

ESMO 2017、結腸がん補助化学療法の期間に関するディベート

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ESMO 2017、結腸がん補助化学療法の期間に関するディベート

欧州臨床腫瘍学会(ESMO) ESMO2017

~【抄録LBA21_PR】【抄録LBA22】【抄録LBA23】【抄録LBA24】【要約473O】訳は下部参照~

 

大腸がん(結腸がん)の補助化学療法を6カ月月から3カ月に短縮するかどうかについての議論が、マドリッドのESMO 2017学会において本日行われた特別セッションで話題を集めている。 

 

結腸がんの補助治療として3カ月間の化学療法は十分か?ESMOのスポークスマン、イタリアのジェノバにあるOspedale San Martinoの医療腫瘍学科長であるAlberto Sobrero教授、彼は特別セッションの共同議長であり学会の科学共同議長でもあるが、彼によると、これは今回の議論の主要な論点である。彼は、「この議論は実際の診療を変えるものであり、セッションの中で臨床医がどのように患者を治療するべきか、はるかに明確になるだろう」と述べた。

 

2004年以降、6カ月のオキサリプラチンベースの化学療法はステージ3の結腸がんの標準的な補助療法となっている。しかし、オキサリプラチンの神経毒性により、3カ月間の治療で副作用を軽減しつつ同じ効果が得られないかという検討が必要となってきた。

 

FOLFOXまたはCAPOXの化学療法の3カ月月間と6カ月間を比較する6つの無作為化第3相試験が、世界中で実施された。 IDEA研究は、6つの試験に登録された12,834人の患者の統合解析である。それにより、すべての患者および両方のタイプの化学療法の解析では、3カ月間に比べ6カ月間の治療で上乗せされる利益は1%未満であることが示された。

 

最も解析が進んでいる4つの試験(SCOT、TOSCA、ACHIEVE、IDEA-FRANCE)の研究者は、学会のセッションの中で結果を発表する予定である。専門家の解釈が臨床医と統計学者によって提供されるであろう。消化器がん専門家のAndrés Cervantes教授は、ESMO教育委員会議長であり、ESMOガイドライン委員会のメンバーかつセッションの共同議長をも務めるが、この議論の最新のデータが、2018年にアップデートされる予定の早期結腸がんに関するESMO臨床プラクティスガイドラインに、実際にどのように影響するかについて議論する予定である。パネルのメンバーは、様々な臨床シナリオの中で3カ月または6カ月間の治療のどちらかに投票するよう求められる。

(*特別セッションのための特別パネル-下部参照)

 

「IDEA研究の常識的な結論は、特に毒性が3カ月レジメンで少なくとも50%削減されたことを考慮すると、1%未満の効果を得るために6カ月の毒性と不便さを経験する価値はないということである。」とSobrero氏は語った。

 

ESMOスポークスマンのEric Van Cutsem教授は、「ステージ3の全体の研究対象患者では、3カ月間の治療は6カ月に比べて統計的にわずかに劣っていた」と、述べた。彼は転移性大腸がん患者の管理に関するESMOコンセンサスガイドラインの主要著者であり、ベルギー、ルーベンの大学病院の消化器腫瘍科長である。さらに次のように付け加えた。「しかし、治療期間の短縮による神経毒性の低下も考慮した臨床的結論は、3カ月間は6カ月間とほぼ同じであるというものであった」

 

さらに2つの解析が予期しなかった結果を示した。第1に、高リスクのステージ3患者(N2またはT4)では、6カ月の効果は3カ月より高くなる。第2に、結果は化学療法のタイプによって異なる。CAPOXは、患者のリスクレベルとは無関係に、3カ月または6カ月で同等に有効である。 FOLFOXの6カ月は3カ月より効果的である。

 

Sobrero氏は、「全般的に有効性には3カ月と6カ月の間に軽微な違いを認めるだけであるが、高リスク患者は6カ月の化学療法を受けるべきであり、またCAPOXをFOLFOXよりも優先すべきである」と述べた。

 

「リスクの低い患者ではその差はごくわずかで、オキサリプラチンをベースとした化学療法の3カ月は6カ月と同様という臨床的結論が得られた。統計的に差は小さいが、これは患者に対して神経毒性の軽減を伴う大きな臨床的差異をもたらす」とVan Cutsem氏は述べた。

 

ステージ3の結腸がんの補助化学療法の基準に関して、Van Cutsem氏は、「高リスク患者では6カ月がいまだに標準であるが、低リスク患者では3カ月が新しい標準治療期間になるべきである」と述べた。

 

Van Cutsem氏は、これが自身のステージ3大腸がん患者に使用する戦略であると確認した。彼は、「高リスクのステージ3の患者では、患者に神経毒性がない限り、FOLFOXを6カ月間投与する。神経毒性のみられる症例ではオキサリプラチンを止めるが、合計6カ月間5FUで続ける。リスクの低い腫瘍の患者では、FOLFOXを3カ月間投与する。」と述べた。

 

Sobrero氏は、ほとんどの患者が、ほぼ同じ効果で毒性がはるかに低い3カ月の選択肢を好むと述べた。彼は、「時には、効能の1%でさえ失いたくない、6カ月の化学療法を希望する患者がいる。これは、IDEAの調査のデータを実装するうえでの魅力的な側面の1つに過ぎない。私たちはこの問題を徹底的に議論し、毎日この重症疾患に罹患している患者に接し、絶え間なくより良い治療法を求める医療従事者が大勢集まるこのセッション中で、結論を導き出したい」と述べた

 

参考文献

  1. The following abstracts will be presented during Special Session ‘When clinical practice demands to go beyond statistics: Adjuvant chemotherapy of colon cancer. The 3 vs 6 month story’ on Monday, 11 September 2017, 14:45 to 16:15 (CEST) in Madrid Auditorium.
  • LBA21_PR ‘Prospective pooled analysis of six phase III trials investigating duration of adjuvant (adjuv) oxaliplatin-based therapy (3 vs 6 months) for patients (pts) with stage III colon cancer (CC): Updated results of IDEA (International Duration Evaluation of Adjuvant chemotherapy)‘ will be presented by Axel Grothey.
  • LBA22 ‘Updated results of the SCOT study: An International Phase III Randomised (1:1) Non-inferiority Trial Comparing 3 versus 6 months of oxaliplatin based adjuvant chemotherapy for colorectal cancer’ will be presented by Timothy Iveson.
  • LBA23 ‘FOLFOX4/XELOX in stage II–III colon cancer: efficacy and safety results of the Italian Three Or Six Colon Adjuvant (TOSCA) trial’ will be presented by Roberto Labianca.
  • LBA24 ‘Efficacy of 3 versus 6 months of oxaliplatin-based adjuvant chemotherapy for Stage III colon cancer (CC): Results from phase III ACHIEVE trial as part of the International Duration Evaluation of Adjuvant therapy (IDEA) Collaboration’ will be presented by Takayuki Yoshino.
  • 473O ‘Three versus six months adjuvant oxaliplatin-based chemotherapy for patients with stage III colon cancer: per-protocol, subgroups and long-lasting neuropathy results’ will be presented by Julien Taieb.

 

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【抄録LBA21_PR】

ステージ3の結腸がん患者のオキサリプラチンベース補助化学療法の治療期間(3カ月対6カ月)を調査する、6つの第3相試験の前向き統合解析:IDEA(補助化学療法の国際的な持続期間評価)

A. Grothey1, A. Sobrero2, J.A. Meyerhardt3, T. Yoshino4, J. Paul5, J. Taieb6, I. Souglakos7, R. Kerr8, R. Labianca9, A.F. Shields10, F. Bonnetain11, T. Yamanaka12, I. Boukovinas13, Q. Shi14, J.P. Meyers14, D. Niedzwiecki15, V. Torri16, D.J. Sargent14, T. André17, T. Iveson18  以下略

 

背景:2004年以降、6カ月(m)のオキサリプラチンベースの治療は、ステージ3の結腸がんの補助化学療法として標準治療となっている。オキサリプラチンは累積的な神経毒性と関連しているため、補助化学療法の期間が短ければ毒性が低くなり、医療費の大幅な節減につながる。

 

方法:6mのFOLFOX / CAPOX補助化学療法と比較して、3mの非劣性(NI)を評価するために、同時に行われた6つの無作為化第3相試験(SCOT、TOSCA、Alliance / SWOG 80702、IDEA France、ACHIEVE、HORG)の統解析が行われた 。主要エンドポイントは、登録から再発や二次性の大腸がんの発症、死亡(すべての原因)までの期間と定義される無病生存(DFS)であった。階層化Coxモデルによって推定されたDFSハザード比(HR 3m対6m)の両側95%信頼区間(CI)が1.12未満であれば、NIとした。 NIは、計画されたように、レジメンおよびステージサブグループ内で検討された。

 

結果:解析には2007年6月から2015年12月まで、12カ国12,834件が含まれた。 3263例(予想3390例中)のDFS事象後、治療期間の短縮に対するNIは、全研究対象に対しては確認できなかった(HR 1.07,95%CI 1.00-1.15)。3m対6mのNIはCAPOXでは認められたが(HR 0.95、95%CI 0.85-1.06)、3mのFOLFOXは6mより劣っていた(HR 1.16,95%CI 1.06-1.26)。(FOLFOXと比較して)CAPOXの患者はT4 結腸がんの割合が高かった(24.3%対18.6%、p <0.001)が、N期、性別、または検査されたLNの数に有意差は見られなかった。有意差は、年齢およびPS(1/2)に見られた。全体的なNIの結果は、年齢(<70、≧70)および性別と関係なかった。

 

結論:IDEAの結果は、再発リスク、患者の嗜好、毒性および使用された化学療法レジメンに基づいて補助化学療法期間を個々に調整するための基本的な考えを提供する。NIの検討に関してCAPOXとFOLFOXの異なる性能を説明するために、さらなる分析が必要とされる。

 

Clinical trial identification: NCT00749450 (SCOT); NCT00646607 (TOSCA); NCT01150045 (CALGB/SWOG 80702); NCT00958737 (IDEA France); NCT01308086 (HORG); UMIN-CTR Clinical Trial Identifier: UMIN000008543 (ACHIEVE)
Legal entity responsible for the study: Mayo Clinic
Funding: Mayo Clinic, U10CA180821, U10CA180835, U10CA180882, U10CA180888, U10CA180835, INCA, PHRC2009, EME 09/800/34, HTA 14/140/84, CRUK C1348/A15960, JFMC
Disclosure: すべての著者は利益相反がないことを宣言する

 

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【抄録LBA22】

SCOT試験結果の更新情報: 大腸がんに対するオキサリプラチンベースの補助化学療法治療期間について3カ月対6カ月を比較する、国際的第3相ランダム化非劣性試験

T. Iveson1, R. Kerr2, M. Saunders3, N. Hollander4, J. Tabernero5, A. Haydon6, B. Glimelius7, A. Harkin8, C. Scudder9, K. Boyd8, A. Waterston10, L. Medley11, C. Wilson12, R. Ellis13, S. Essapen14, A. Dhadda15, M. Harrison16, S. Falk17, S. Abdel-Raouf18, J. Paul19  以下略

 

背景:ASCO2017で発表された結果は、3カ月間の補助化学療法が6カ月間の治療に対して非劣性であるかどうかについて相反する結果をもたらした。 DFSに対する治療期間の効果は、選択された化学療法レジメン(CapoxまたはFOLFOX)およびリスクグループ(高リスク[T4またはN2]対低リスク[T1-3 N1])ステージ3疾患に依存するとみられていた。

 

方法:SCOTは、ステージ3 /高リスク、ステージ2の大腸がんにおけるFOLFOXまたはCapox(医師/患者の選択)の3カ月の補助化学療法が、6カ月の治療と同程度の有効を示すかどうかを決定するためにデザインされた非劣性ランダム化比較試験である。非劣性は、3カ月群における3年間の無病生存期間(DFS)が最大2.5%の低下であると定義された(6カ月群の78%から)。この研究は、統計学的有意性の2.5%L側レベルで90%のパワーでデザインされ、2,750のDFS事象(再発/死亡/新大腸がん病変)を観察するために9500人の患者を組み入れることを目的とした。

 

結果:ステージ3 /高リスクのステージ2の6088例の結腸または直腸がん患者が、2008年3月27日から2013年11月29日までの期間、無作為に選ばれた。1981人の患者がFOLFOXを受け、4107人がCapoxを受けた。 3年間のDFSでは、1482件のイベント(3カ月群で740、6カ月群で742回)があった。 3年間のDFSは3カ月群で76.7%、6カ月群で77.1%(HR 1.008、非劣性群ではp = 0.014)であった。非劣性は、FOLFOXよりもCapoxにおいてより強かったが、投薬レジメンの選択はランダム化されなかった。受けた化学療法の用量強度と年齢と性別の影響を調べるためにさらなる分析が提示されるであろう。

 

結論:更新されたSCOTの結果により、使用される補助化学療法レジメンおよび再発の危険性に関して、大腸がんの補助化学療法の期間を決定するためのさらなる洞察が可能になるであろう。

 

Clinical trial identification: Eudract Ref: 2007-003957-10; ISRCTN No: 23516549
Legal entity responsible for the study: NHS Greater Glasgow & Clyde and University of Glasgow
Funding: Medical Research Council (transferred to NETSCC – Efficacy and Mechanism Evaluation) (Grant Ref:G060170 and Cancer Research UK Core CTU Funding (Funding Ref:C6716/A9894
Disclosure: T. Iveson: Honoraria from Lilly Advisory Role for Servier, Celgene, Roche Travel and Accommodation from Servier, Roche, Bayer すべての著者は利益相反がないことを宣言する。

 

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【抄録LBA23】

ステージ2-3の結腸がんにおけるFOLFOX4 / XELOX:イタリアの3または6カ月の結腸がん補助化学療法(TOSCA)試験の有効性および安全性の結果

R. Labianca1, S. Lonardi2, G. Rosati3, M. Di Bartolomeo4, M. Ronzoni5, N. Pella6, M. Scartozzi7, M. Banzi8, M.G. Zampino9, F. Pasini10, P. Marchetti11, M. Cantore12, A. Zaniboni13, L. Rimassa14, L. Ciuffreda15, S. Barni16, V. Zagonel17, E. Maiello18, E. Rulli19, A. Sobrero20  以下略

 

背景:IDEA共同研究(補助化学療法期間の国際的評価)の、早いステージの結腸がんに対する補助化学療法FOLFOX / XELOXについて、6カ月間と3カ月間を比較する6つの無作為比較のうち、TOSCAが最初に開始され、すでにコンプライアンスおよび毒性データ(Annals of Oncology、2016)が公表され、現在最も進んだ追跡調査が行われている。

 

方法:TOSCAは、非盲見の第3相多施設共同非劣性試験であり、根治的に切除された高リスクのステージ2またはステージ3の結腸がんの患者を、FOLFOX4 / XELOX(医師の選択による処方)の3カ月または6カ月のどちらかの期間受けるよう無作為に割り当てた。一次エンドポイントは無再発生存(RFS)である。

 

結果:2007年6月から2013年3月までに、イタリアの130のサイトから3759人の患者が組み入れられ、64%がFOLFOX4、36%がXELOXを投与された。3分の2はステージ3であった。解析のためのカットオフ時には、追跡期間の中央値は62カ月であり、772回の再発または死亡が観察された。 8年間で、RFS率は75%、OS率は80%であった。この解析は、予定されたイベント数の82%が達成されたときに、80%ではなく72%のパワーで行われた。解析予想は、この臨床的質問を共有するIDEA共同解析研究への参加に基づいて決定された。再発/死亡の3カ月対6カ月のハザード比は1.14(95%CI 0.99-1.31、非劣性についてはp = 0.506)であり、信頼区間は非劣性限界の1.20を含んでいた。逆に、RFS曲線はステージ3およびXELOX治療患者では非常によく似ていたが、ステージ2およびFOLFOX治療患者では似ていなかった(6カ月を優性としてHR:1.41および1.23)。 OSのHRは1.07であった(95%CI 0.89-1.29、非劣性のp = 0.249)。

 

結論:TOSCAは3カ月のオキサリプラチンベースの補助化学療法が6カ月と同等の効果であることを証明することができなかった。それにもかかわらず、2つの治療期間の間のRFSの絶対差が小さく(5年で2%未満)、臨床的に有意ではないため、6カ月プログラム全体を行うかどうかは、毒性および患者の嗜好に基づいて個別化されるべきである。

 

Clinical trial identification: This study is registered with ClinicalTrials.gov Registration Number: NCT00646607
Legal entity responsible for the study: GISCAD Fundation
Funding: It was supported by a grant from AIFA (Agenzia Italiana del Farmaco) Grant Code FARM5RWTWZ.
Disclosure: すべての著者は利益相反がないことを宣言する。

 

*****************

 

【抄録LBA24】

ステージ3の結腸がんに対するオキサリプラチンベース補助化学療法の3カ月対6カ月間の有効性:補助化学療法期間についての国際的共同研究(IDEA)の一部としての第3相ACHIEVE試験の結果

T. Yoshino1, T. Yamanaka2, M. Kotaka3, D. MANAKA4, T. Eto5, J. Hasegawa6, A. Takagane7, M. Nakamura8, T. Kato9, Y. Munemoto10, F. Nakamura11, H. Bando12, H. Taniguchi13, M. Gamoh14, M. Shiozawa15, J. Sakamoto16, S. Saji17, T. Mizushima18, A. Ohtsu1, M. Mori18  1国立がん研究センター東病院消化管内科(日本、柏市)  以下略

 

背景:IDEAプロジェクト、同時に実施された6件のランダム化第3相試験の事前に計画された前向き統合解析の結果は ASCO 2017で発表された。ACHIEVEはオキサリプラチンベースの補助化学療法の期間3カ月間(3M)と6カ月間(6M)を比較した6件の試験の1つであった。

 

方法:ACHIEVEは、手術後に3mまたは6mのmFOLFOX6 / CAPOXを受けるようにステージ3結腸がん患者を無作為に割り付ける非盲検、多施設共同試験であった。無作為に割り当てる前に、レジメンの選択は治験施設の医師により決定された。主要エンドポイントは無病生存(DFS)であった。

 

結果:2012年8月から2014年6月の間に、日本から1313人の患者が組み入れられ、そのうち1291人の患者が解析された。年齢の中央値は66歳で、ステージはT1-2が15%、T3が57%、T4が28%、そしてN2が26%であった。 6件のIDEA試験のうちCAPOX患者の割合が最も高かった(75%)。グレード2以上の神経毒性の頻度は、3m群では6m群よりも有意に低く(14%対36%、p <0.001)、グレード3以上の神経毒性も同様であった(1%対6%、p <0.001)。 2017年6月現在、合計291例(23%)のDFS事象が観察され、追跡期間中央値は39.0 mであった。全体として、3年間のDFS率は3mでは79.5%、6mでは77.9%であり、ハザード比(HR)は0.954(95%CI、0.758-1.201)であった。サブグループ解析では、HRは低リスク(T1-3およびN1)では0.811(0.532-1.236)、高リスク(T4またはN2)では1.066(0.810-1.403)、FOLFOXおよびCAPOXを投与した患者のHRはそれぞれ1.065 (0.709-1.600)と 0.904(0.684-1.195)であった。

 

結論:ACHIEVEは6つの試験の中で唯一アジアの調査であり、その結果はIDEAの協力関係に置かれた。短期間の投与により神経毒性が有意に減少した。 ACHIEVEのリスクグループや研究レジメン別のサブグループ解析の結果と同様に、全体的な分析の効果結果がIDEAの結果と一致していることは注目に値する。(UMIN臨床試験識別子:UMIN000008543)

 

Legal entity responsible for the study: Japanese Foundation for Multidisciplinary Treatment of Cancer (JFMC)
Funding: Japanese Foundation for Multidisciplinary Treatment of Cancer (JFMC) under contract with Yakult Honsha
Disclosure: T. Yoshino: Research funding from GlaxoSmithKline K.K. and Boehringer Ingelheim GmbH.
T. Yamanaka: Honoraria from Chugai Pharmaceutical and Taiho Pharmaceutical
M. Kotaka: Honoraria from Chugai, Yakult, ,Merk serono, and Takeda
T. Kato: Honoraria from CHUGAI PHARMACEUTICAL CO., LTD,Takeda Pharmaceutical Company Limited, Eli Lilly and Company, Bayer Yakuhin, Ltd., Sanofi S.A., and Yakult Honsha Company, Limited
A. Ohtsu: Research funding from BMS
その他の著者は利益相反がないことを宣言する。

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【要約473O】

ステージ3の結腸がん患者に対する3カ月対6カ月のオキサリプラチンベース補助化学療法:プロトコル別、サブグループおよび長期にわたる神経障害の結果

 

背景:ステージ3結腸がん(CC)の3年無病生存(DFS)において、3カ月間のオキサリプラチン/フルオロピリミジンベースの補助化学療法が、6カ月(6M)に対して非劣性であるかどうかを評価するために、補助化学療法期間についての国際的共同研究(IDEA)が設立された。

 

方法:IDEA フランスは、mFOLFOX6またはXELOX(医師の選択)の化学療法を3M行う群と6Mの群とに患者を無作為に割り付けた。 DFSは、Kaplan-Meier法を用いて推定し、3年DFS率と95%信頼区間(CI)を用いて記載した。ハザード比(HR)および95%CIを推定するために、コックス比例ハザードモデルを実施した。ここでは、修飾されたITT(mITT:少なくとも1用量の治療を受けているpIT)および修飾されたプロトコルごと(mPP:3Mアームでは3M、6Mアームでは5Mより長い期間を受けている患者)の対象集団における結果を提示する。サブグループおよび長期持続性ニューロパチーの結果もここに報告する。

 

結果:2009年5月から2014年5月までに、2022人の患者が129センターから無作為に割り付けられ、2010例(99%)および1757例(87%)がmITT群とmPP群にそれぞれ組み入れられた。 追跡期間の中央値は4.3年で、3年間のDFS率は、3Mおよび6MのmITT群でそれぞれ72%および76%(HR = 1.24; 95%CI 1.05-1.46、p = 0.01)、 3Mおよび6M mPP群ではそれぞれ72%および78%(HR = 1.36; 95%CI 1.14-1.63、p = 0.0008)であった。 mITT FOLFOX治療集団(患者の90%)では、3年DFSはT1-3 / N1 ptsについては81%(3M)および83%(6M)で(N = 1106、HR = 1.15 95%CI 0.89-1.49 )、T4 / N2 pts(N = 702、HR = 1.44 95%CI 1.14-1.82)については58%(3M)および66%(6M)であった。 Grade> 1ニューロパチーが、3Mおよび6Mの群でそれぞれ36%および67%の患者(p <0.0001)に観察された。追跡期間の中央値が3.6年で、最終的な残存グレード> 1のニューロパチーは3Mおよび6Mの群でそれぞれ2.8%および7.4%(p <0.0001)であった。

 

結論:IDEA Franceの研究は、患者の90%がmFOLFOX6で治療されていたが、6Mの補助化学療法が3Mより優れていることが示されている。しかし、この差はmITTおよびmPP T1-3N1集団では有意ではなく、3MのmFOLFOX6レジメンがこれらの患者には選択肢となりうることを示唆している。臨床的に関連性の高い(グレード> 1)神経障害は6M群で有意に高く、長期持続性ニューロパチーは患者の7.4%に認められた。

 

Clinical trial identification: Registration Number (European Union Drug Regulating Authorities Clinical Trials): 2009-010384-16
Legal entity responsible for the study: GERCOR – Groupe Coopérateur Multidisciplinaire en Oncologie
Funding: French Ministry of Health and French National Cancer Institute (INCa)
Disclosure: J. Taieb: Advisory board or Board of directors: Sanofi, Baxalta, Roche, Merck, Amgen, Lilly, Celgene. F. Bonnetain: Advisory board or Board of directors: Roche, Ipsen, Amgen, Nestle, Novartis; corporate-sponsored research: Novartis, Roche. L. Mineur: Advisory board or Board of directors: Amgen, Sanofi, Bayer, Roche; corporate-sponsored research: Sanofi, Merck, Chugai. J. Bennouna: Advisory board or Board of directors and honorarium: BMS, Roche, Boehringer Ingelheim, AstraZeneca. D. Vernerey: Honorarium: Janssen, Celgene. Advisory board: HallioDx. C. Lepere: Advisory board or Board of directors: Ipsen. O. Bouche: Advisory board or Board of directors: Merck Serono, Roche, Amgen. M. Ychou: Advisory board or Board of directors: Roche, Bayer, Amgen, Lilly. T. André: Advisory board or Board of directors: BMS, Amgen, Roche; corporate-sponsored research: BMS, Roche; honoraria: Baxter, Bayer, Lilly, MSD, Sanofi, Mundipharma, Novartis. All other authors have declared no conflicts of interest.

 

*****************

 

*特別セッションのための特別パネル
・Andrés Cervantes、セッション共同議長、ESMO教育委員会議長、INCLIVA大学医学腫瘍学科 、バレンシア、スペイン
・Alberto Sobrero、セッション共同議長、ESMO 2017学会共同議長、IRCCS San Martino医学腫瘍科 イタリア、ジェノバ
・Marc Buyse、ベルギー大学ハッセルト大学生物統計学准教授、Annals of Oncology(統計)共同編集者
・Axel Grothey、メイヨークリニック医学腫瘍科、米国、ミネソタ州ロチェスター
・Timothy Iveson、サウザンプトン大学病院医学腫瘍科、英国、サウザンプトン
・Roberto Labianca、Ospedale Giovanni XXIII、がんセンター、イタリア、Bergamo
・Tim Maughan、オックスフォード放射線腫瘍学研究所、オックスフォード大学臨床腫瘍学教授、英国、オックスフォード
・Jeffrey A. Meyerhardt、Dana-Farber Cancer Institute、消化器癌センター、臨床情報担当ディレクター、米国、ボストン
・Anthony F. Shields、ウェイン州立大学Karmanosがん研究所医学・腫瘍学教授、米国、デトロイト
・Ioannis Souglakos、Crete大学医学部、医学腫瘍学助教授、Heraklion大学病院、医学腫瘍学者、ギリシャ
・Julien Taieb、パリデカルト大学、Georges Pompidou European病院、消化器内科および消化器腫瘍科長、フランス
・吉野 孝之、国立がん研究センター東病院(日本、千葉県)

 

原文掲載日

翻訳中村奈緒美

監修中村能章(消化管悪性腫瘍/国立がん研究センター東病院 消化管内科)

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