緩和ケアシンポジウム2016で優れた研究成果7件が発表

プレスリリース

9月9~10日、サンフランシスコ・マリオット・マーキスで開催された2016年臨床腫瘍緩和ケアシンポジウムで、緩和ケアの重要な問題を研究する7件の研究成果が発表された。

これら注目すべき要約では、患者のQOLを向上させる緩和ケアや、患者とより効果的にコミュニケーションを取り、患者に緩和ケアを提供する方法について、がん医療提供者を教育するための見識とアプローチを統括して検討している。

緩和ケア専門家の以下の研究に関するコメントは、当日会場で聞くことができる。

要約5:緩和ケアを受ける進行がん患者の国際コホートにおける治療可能性の認識

口頭要約セッションB
2016年9月10日(土)午前10時30分~10時40分
Yerba Buena Ballroom、サロン9
Sriram Yennu医師(理学修士)
テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンター
テキサス州ヒューストン

要約10:診療後1年間における進行がん患者の再入院

ポスターセッションB
2016年9月10日(土)午前7時~午後 7時55分
2016年9月10日(土)午前11時30分~午後1時
Yerba Buena Ballroom、サロン8
Robin L. Whitney氏(正看護師)
カリフォルニア大学デービス校がん治療共同研究グループ
カリフォルニア州サクラメント

要約26:がん専門看護師を対象とするトレーナー養成コミュニケーション・プログラムの結果

ポスターセッションB
2016年9月10日(土)午前7時~7時55分
2016年9月10日(土)午前11時30分~午後1時
Yerba Buena Ballroom、サロン8
Elaine Wittenberg氏(博士)
ポピュラー・サイエンス学部看護研究・教育学科
カリフォルニア州ドゥアルテ、シティ・オブ・ホープ

要約44:オレゴン州尊厳死法(DWDA)の適用

ポスターセッションB
2016年9月10日(土)午前7時~7時55分
2016年9月10日(土)午前11時30分~午後1時
Yerba Buena Ballroom、サロン8
Charles David Blanke医師
オレゴン健康科学大学
オレゴン州ポートランド

要約103:造血幹細胞移植(HCT)で入院した患者の院内緩和ケアのランダム化試験

ポスターセッションB
2016年9月10日(土)午前7時~7時55分
2016年9月10日(土)午前11時30分~午後1時
Yerba Buena Ballroom、サロン8
Areej El-Jawahri医師
マサチューセッツ総合病院
マサチューセッツ州ボストン

要約105:米国での緩和ケアや支持療法に対する放射線腫瘍医の姿勢:米国放射線腫瘍学会(ASTRO)による米国メンバーシップ調査の報告

口頭要約セッションB
2016年9月10日(土)午前10時50分~11時
Yerba Buena Ballroom、サロン9
Randy Wei医師(医学博士)
カリフォルニア大学アーバイン校
カリフォルニア州オレンジ

要約176:進行がんおよび有痛性骨転移を有する患者に対する放射線治療レジメンの妥当性の向上を目的とする医療提供者主体の品質向上介入

ポスターセッションA
2016年9月9日(金)午前11時30分~午後1時
2016年9月9日(金)午後5時15分~6時15分
Yerba Buena Ballroom、サロン8
Anne M. Walling医師(医学博士)
カリフォルニア大学ロサンゼルス校
カリフォルニア州ロサンゼルス

2016年臨床腫瘍緩和ケアシンポジウムニュース・プランニング・チーム
Andrew Epstein, MD, American Society of Clinical Oncology (ASCO); Joseph Rotella, MD, MBA, HMDC, FAAHPM, American Academy of Hospice and Palliative Medicine (AAHPM); Tracy Balboni, MD, American Society for Radiation Oncology (ASTRO); Ian Olver, AM, Multinational Association of Supportive Care in Cancer (MASCC).

翻訳担当者 太田奈津美

監修 佐藤恭子(緩和ケア内科/川崎市井田病院)

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原文掲載日 

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