トラベクテジンは脂肪肉腫および平滑筋肉腫において、標準治療薬ダカルバジンに勝る | 海外がん医療情報リファレンス

トラベクテジンは脂肪肉腫および平滑筋肉腫において、標準治療薬ダカルバジンに勝る

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トラベクテジンは脂肪肉腫および平滑筋肉腫において、標準治療薬ダカルバジンに勝る

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化学療法剤トラベクテジン(ヨンデリス)は、前治療以後に再発または増悪した進行脂肪肉腫または平滑筋肉腫の患者に対して、標準治療薬ダカルバジン(DTIC)と比較して治療成績を改善する。これらの試験結果はこのほど、Journal of Clinical Oncology誌の「速報」として発表された。

 

脂肪肉腫および平滑筋肉腫は両者とも軟部肉腫の組織型である。軟部組織とは身体の支持組織、結合組織、またはその他の組織や臓器を取り囲む組織であり、脂肪、筋肉、神経、腱、血管、リンパ管などが含まれる。

 

脂肪肉腫は脂肪細胞、平滑筋肉腫は平滑筋から発生する軟部肉腫である。平滑筋は不随意に動く筋肉であり、筋肉の収縮または弛緩を随意制御できないことを意味する。平滑筋の例としては消化器系、子宮、皮膚または唾液腺がある。

 

軟部肉腫は身体のさまざまな部位、つまり脂肪細胞や平滑筋がある部位であればどこでも発生する可能性がある。

 

研究者らは脂肪肉腫または平滑筋肉腫患者を対象としてトラベクテジンとダカルバジンを直接比較する多施設共同の第3相臨床試験を実施した。臨床試験は、少なくとも1つの標準療法のレジメンに加えてアントラサイクリン(化学療法剤の一種)による治療を受けた518人の転移性軟部肉腫(がんが身体の遠隔部位に転移している)患者を組み入れた。

・無増悪生存期間(がんの増悪がない生存期間)中央値は、ダカルバジン投与患者でわずか1.5カ月であったのに対して、トラベクテジン投与患者では4.1カ月であった。
・トラベクテジンで最も多くみられた重篤な副作用は、血液細胞数の減少および肝酵素値の上昇であった。

 

研究者らは「先行の化学療法が奏効しなかった進行性脂肪肉腫および平滑筋肉腫患者に対して、トラベクテジンは従来のダカルバジンよりも疾患のコントロールで上回ることが実証された。進行した肉腫患者にとって疾患コントロールが臨床的に意義のあるエンドポイントであることから、本臨床試験はこれらの悪性腫瘍患者に対するトラベクテジンの有効性を裏づけるものである」と述べた。

 

参考文献:
Demetri G, von Mehren M, Jones R, et al. Efficacy and Safety of Trabectedin or Dacarbazine for Metastatic Liposarcoma or Leiomyosarcoma After Failure of Conventional Chemotherapy: Results of a Phase III Randomized Multicenter Clinical Trial. Journal of Clinical Oncology. Published online before print September 14, 2015, doi: 10.1200/JCO.2015.62.4734.

 


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原文掲載日

翻訳石川寛和

監修遠藤 誠(骨軟部腫瘍科/国立がん研究センター中央病院)

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