C型肝炎治療用合剤のViekira PakおよびTechnivie:医薬品安全性通達ー重篤な肝障害 | 海外がん医療情報リファレンス

C型肝炎治療用合剤のViekira PakおよびTechnivie:医薬品安全性通達ー重篤な肝障害

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C型肝炎治療用合剤のViekira PakおよびTechnivie:医薬品安全性通達ー重篤な肝障害

米国食品医薬品局(FDA) MedWatch 安全性情報

患者、感染症専門医、薬局向け

 

問題点:FDAは、C型肝炎治療用合剤であるViekira PakやTechnivieを用いた場合、進行した肝疾患を基礎疾患に持つ患者を中心に重篤な肝障害が発現する可能性について警告している。その結果、FDAは、重篤な肝障害の有害事象に関する情報を禁忌、警告と使用上の注意、市販後調査およびViekira PakとTechnivieのラベルに表示している肝機能障害の項目に含めるよう製造業者に求めている。

 

FDA有害事象報告システム(FDA Adverse Event Reporting System: FAERS)データベースおよびこれらの薬剤の製造業者であるAbbVieに報告された有害事象に関して行われたFDAのレビューで、基礎疾患に肝硬変を有しこれらの薬剤を服用している患者に肝代償不全および肝不全の症例が同定された。このうち数例に肝移植または死亡を認めた。これらの重篤な転帰は、ほとんどの場合、Viekira Pakを服用し、その投与開始以前に進行した肝硬変が確認されていた患者に報告された。

 

Viekira Pakが2014年12月に、Technivieが2015年7月に承認されて以降、FAERSに提出された症例数は世界で26例以上にのぼり、これらの症例はViekira PakまたはTechnivieと関連する可能性があるもしくは関連する可能性が高いと考えられた。ほとんどの症例で、投与開始から1~4週間以内に肝障害が発現した。一部の症例は、これらの薬剤が禁忌とされるか推奨されない患者において認められた(医薬品安全性通信、データ要約の項を参照)。FAERSにはFDAに提出された報告しか含まれていないため、それ以外にFDAが把握していない症例があると考えられる。

 

背景:慢性C型肝炎の治療にViekira PakおよびTechnivieが用いられている。Viekira Pakはdasabuvir[ダサブビル]、オムビタスビル、パリタプレビルおよびリトナビルの4剤配合剤であり、別のC型肝炎治療薬のリバビリンと併用してまたは併用せずに用いられる。Technivieはオムビタスビル、パリタプレビルおよびリトナビルの3剤配合剤であり、リバビリンと併用して用いられる。

 

推奨事項:医療従事者は、腹水貯留、肝性脳症、静脈瘤出血や直接ビリルビンの血中濃度上昇など、肝疾患悪化の徴候および症状を注意深く監視しなければならない。

 

これらの薬剤を服用している患者は、疲労感、脱力感、食欲不振、悪心および嘔吐、目や皮膚の黄化、色の薄い便などの症状が発現した場合、肝障害の徴候である可能性があるため医療従事者に連絡しなければならない。患者は、医療従事者に相談せずに服用を止めてはならない。早期に服用を中止した場合、その他のC型肝炎治療薬に対して薬物耐性が発生する可能性がある。

 

医療従事者および患者に対し、これらの製剤の使用に関連した有害事象や副作用をFDA MedWatch Safety InformationやAdverse Event Reporting Programに報告することを推奨している。

 

報告書に記載のうえ提出すること。オンラインwww.fda.gov/MedWatch/report.htm
書式をダウンロードするか、または 1-800-332-1088に電話をして報告書書式を請求すること。その後、報告書に記載のうえ住所記載済みの書式にある住所に送るか、または 1-800-FDA-0178にファックスで送付すること。

原文掲載日

翻訳青山真佐枝

監修林 正樹(血液・腫瘍内科/社会医療法人敬愛会中頭病院)

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