PV-10注射はメラノーマ病変の治療に有望 | 海外がん医療情報リファレンス

PV-10注射はメラノーマ病変の治療に有望

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

PV-10注射はメラノーマ病変の治療に有望

キャンサーコンサルタンツ

難治性皮膚・皮下転移性メラノーマ患者80人への注射による、ローズベンガル(PV-10)病巣内投与を評価する国際臨床試験の結果がこのほど報告された。

 

PV-10はローズベンガル10%溶液で、元来は角膜の壊死組織を染色する薬剤として使用されていた。光力学癌治療に利用すべくさまざまな製剤を探求していたProvectus Biopharmaceuticals, Inc. 社がPV-10をメラノーマに使用する可能性を見いだし、現在評価を行っている。同社は、固形腫瘍に直接投与できるように開発した製剤PV-10が光活性化なしでも腫瘍を破壊することを発見した。

 

本試験では、難治性メラノーマステージ3の患者62人およびステージ4の患者18人に対して、16週間で最高4回、最高20カ所の皮膚・皮下病変にPV-10を病巣内投与し、52週間追跡調査した。

 

治療に対する全奏効率は51%で、完全奏効率は26%であった。奏効までの期間中央値は1.9カ月、奏効期間中央値は4.0カ月であり、8%の患者は52週間後に病気の徴候が認められなかった。治療全体として、治療に伴う重大な副作用はなく、忍容性は良好であった。

 

本試験著者は、病巣内PV-10投与は持続性のある局所制御によって高い完全奏効率をもたらすと結論づけた。毒性は主に注射部位に限定されるため、局所性疾患管理のための今回の病巣内アプローチは、メラノーマの現行治療と臨床試験中治療を補完しうると考えられる。

 

参考文献:Thompson JF, Agarwala S, Smithers M, et al. Phase 2 Study of Intralesional PV-10 in Refractory Metastatic Melanoma. Annals of Surgical Oncology, October 2014.

 


  c1998- CancerConsultants.comAll Rights Reserved.
These materials may discuss uses and dosages for therapeutic products that have not been approved by the United States Food and Drug Administration. All readers should verify all information and data before administering any drug, therapy or treatment discussed herein. Neither the editors nor the publisher accepts any responsibility for the accuracy of the information or consequences from the use or misuse of the information contained herein.
Cancer Consultants, Inc. and its affiliates have no association with Cancer Info Translation References and the content translated by Cancer Info Translation References has not been reviewed by Cancer Consultants, Inc.
本資料は米国食品医薬品局の承認を受けていない治療製品の使用と投薬について記載されていることがあります。全読者はここで論じられている薬物の投与、治療、処置を実施する前に、すべての情報とデータの確認をしてください。編集者、出版者のいずれも、情報の正確性および、ここにある情報の使用や誤使用による結果に関して一切の責任を負いません。
Cancer Consultants, Inc.およびその関連サイトは、『海外癌医療情報リファレンス』とは無関係であり、『海外癌医療情報リファレンス』によって翻訳された内容はCancer Consultants, Inc.による検閲はなされていません。

原文掲載日

翻訳太田奈津美

監修高濱隆幸(腫瘍内科/近畿大学医学部附属病院)

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

関連薬剤情報

一覧

週間ランキング

  1. 1がんに対する標的光免疫療法の進展
  2. 2BRCA1、BRCA2遺伝子:がんリスクと遺伝子検査
  3. 3アルコールとがんについて知ってほしい10のこと
  4. 4個別化医療(Precision Medicine)に...
  5. 5専門医に聞こう:乳癌に対する食事と運動の効果
  6. 6ルミナールAタイプの乳がんでは術後化学療法の効果は認...
  7. 7アブラキサンは膵臓癌患者の生存を改善する
  8. 8治療が終了した後に-認知機能の変化
  9. 9リンパ腫患者の余命は、診断後の無再発期間2年経過で通...
  10. 10非浸潤性乳管がん(DCIS)診断後の乳がんによる死亡...

お勧め出版物

一覧

arrow_upward

ユーザー 病名 発信元種別 発信元名 治療法別 がんのケア がんの原因・がんリスク がん予防 基礎研究 医療・社会的トピック 注目キーワード別 五十音 アルファベット 薬剤情報名種別

女性のがん
消化器がん
泌尿器がん
肉腫
血液腫瘍
その他
民間機関
その他