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喫煙によって第2癌発症リスクが増加/米国臨床腫瘍学会(ASCO)

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喫煙によって第2癌発症リスクが増加/米国臨床腫瘍学会(ASCO)

米国臨床腫瘍学会(ASCO) プレスリリース

 

速報:2014年11月6日

ニュースダイジェストの内容:
・連邦政府の資金提供による5件の前向きコホート研究の統合分析結果で、肺(ステージI)、膀胱、腎、頭頸部の癌の初回診断前に喫煙していた場合、第2癌発症リスクが増加することが明らかとなった。これは、現喫煙者のうち、第2癌発症リスク調査を行ったこれまでで最大規模の研究である。

・米国臨床腫瘍学会(ASCO)の専門医であるGraham Warren医学博士による説明引用

・ASCOの癌情報ウェブサイトCancer. Netの追加情報リンク

 

5件の大規模前向きコホート研究の分析で、癌の初回診断前に1日20本以上喫煙していた肺(ステージI)、膀胱、腎、頭頸部の癌サバイバーは、非喫煙者で同じ癌サバイバーと比較すると第2癌の発症リスクが最大で5倍になることが明らかとなった。喫煙と第2癌の関連は、喫煙と最初の原発癌の関連と同様であった(1日20本以上喫煙していた患者は非喫煙者より癌発症リスクが5.41倍増加した)。とりわけ、現喫煙者はどの段階でも癌病変部位のすべてにおいて死亡率のリスクが増加した。本研究は11月10日にJournal of Clinical Oncology誌で発表されており、喫煙患者および喫煙サバイバーは第2癌の発症リスクが高くなるという2014年の米国公衆衛生局長官の報告書の結果を支持するものである。

 

医師は個別の初回診断した癌を原発癌とよぶ。第2癌は初回診断後ある時点で診断されたものをいう。第2癌は原発癌の転移したものではなく、別の新たな悪性腫瘍である。本研究は第2癌を発症した癌既往歴のある患者に焦点を置いたものである。

 

「多くの喫煙関連癌では生存期間が延び、患者は以前よりも長く生きられるようになってきています。しかし、これらのサバイバーの間で喫煙が第2癌発症リスクを増加させる場合があります」と述べたのは筆頭著者で、米国国立癌研究所(NCI)癌疫学・遺伝学部門のリサーチ・フェローMeredith S. Shiels博士・健康科学修士である。「われわれの研究で、医療提供者は癌サバイバーを含むすべての患者に禁煙の重要性を強調するべきであることが示された」と指摘した。

 

先進国では、喫煙が最大の予防可能な死亡原因と身体障害の原因となり、発展途上国では喫煙による健康問題が急速に拡大している。癌による全死因の30%を占めており、少なくとも17種の癌に対してリスク増加の関連性がある。しかし、喫煙と第2癌の関連性を調査した研究は数少ない。著者によると、本研究は同種の研究の中では最大規模である。

 

研究者らは5件の前向き疫学コホートから、ステージIの肺癌患者2,552人、膀胱癌6,386人、腎臓癌3,179人、頭頸部癌の2,967人を次の研究データより調査を行った。

・NIH-米国退職者協会(AARP)食生活・健康調査
・農業健康調査
・α-トコフェロール、ベータカロチン癌予防研究
・アイオワ州女性健康調査
・前立腺癌・肺癌・大腸癌・卵巣癌スクリーニング試験

 

サバイバーのうち喫煙による第2癌と診断された患者は全体の866人であった。原発癌診断前の喫煙状態と喫煙による第2癌リスクとの関連性を評価した。初回原発癌診断前に1日に20本以上喫煙していたサバイバーは4種すべての癌にわたって非喫煙者と比較すると第2癌を発症する可能性は高かった。具体的なリスク増加は次のとおりである。

・ステージIの肺癌:第2癌発症の可能性3.3倍
・膀胱癌:第2癌発症の可能性3.7倍
・頭頸部癌:第2癌発症の可能性4.5倍
・腎臓癌:第2癌発症の可能性5.3倍

 

同様に20本未満または元喫煙者でも、第二癌発症リスクは非喫煙者よりも高かった。(但し、元喫煙者では、禁煙年数が長いほどリスクは減る)。

 

Shiels医師は、今後の調査では初回癌診断後の喫煙と第2癌リスクの関連性について直接評価すべきだと述べている。

 

本研究は、米国国立衛生研究所の一部であるNCIのIntramural Research Programから一部支援を受けた。

原文掲載日

翻訳米川恵理子

監修大渕俊朗(呼吸器外科/福岡大学医学部)

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