定期的な運動は乳癌リスクを低下させる | 海外がん医療情報リファレンス

定期的な運動は乳癌リスクを低下させる

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

定期的な運動は乳癌リスクを低下させる

キャンサーコンサルタンツ

毎日1時間の運動は、年齢や体重に関係なく乳癌のリスクを下げるという研究結果が、スコットランドのグラスゴーで開かれた2014年欧州乳癌会議で発表された。

 

毎年、約227,000人の女性が乳癌と診断され、40,000人近くが乳癌で死亡する。

 

定期的な運動は心身の健康全般を改善し、癌のリスクを低下させることがわかっている。運動が乳癌リスクの低下に関連していることを示す研究が複数ある。一方、ホルモン補充療法は乳癌リスクを高めると考えられている。運動が乳癌リスクに及ぼす効果と、この効果がホルモン補充療法によって影響を受けるか否かを評価するために、研究者らは1987年から2013年の間に発表された37試験についてメタ解析を実施した。対象となった試験には合計420万人を超える女性のデータが含まれる。

 

運動量が最高レベルと最低レベルの女性を比較した結果、研究者は、最高レベルの女性で乳癌リスクが12%低下することを見出した。この効果は年齢、体重、または地理的位置に関係なく確認された。事実、運動を始める年齢とは無関係であることが明らかになった。

 

しかしながら、重要な調査結果の一つとして、女性がホルモン補充療法を受けていると運動の効果が帳消しになることが明らかになった。さらに、エストロゲン受容体陰性乳癌の女性は、エストロゲン受容体陽性乳癌の女性に比べて、運動による効果をより一層受けるという結果であった。

 

研究者らは、毎日1時間以上運動する女性は乳癌リスクが低くなると結論づけた。ただし、ホルモン補充療法を受けていない女性に限る。リスク低下の理由はわかっていない。なぜなら、今回の結果は肥満度指数と無関係であり、体重管理以外の因子の関与が示唆されているからである。

 

参考文献
Autier P, Pizot C, Boniol M, et al: Physical activity, hormone replacement therapy and breast cancer risk: A meta-analysis of prospective cohort studies. Presented at the 2014 European Breast Cancer Conference in Glasgow, Scotland. Abstract 111.

 


  c1998- CancerConsultants.comAll Rights Reserved.
These materials may discuss uses and dosages for therapeutic products that have not been approved by the United States Food and Drug Administration. All readers should verify all information and data before administering any drug, therapy or treatment discussed herein. Neither the editors nor the publisher accepts any responsibility for the accuracy of the information or consequences from the use or misuse of the information contained herein.
Cancer Consultants, Inc. and its affiliates have no association with Cancer Info Translation References and the content translated by Cancer Info Translation References has not been reviewed by Cancer Consultants, Inc.
本資料は米国食品医薬品局の承認を受けていない治療製品の使用と投薬について記載されていることがあります。全読者はここで論じられている薬物の投与、治療、処置を実施する前に、すべての情報とデータの確認をしてください。編集者、出版者のいずれも、情報の正確性および、ここにある情報の使用や誤使用による結果に関して一切の責任を負いません。
Cancer Consultants, Inc.およびその関連サイトは、『海外癌医療情報リファレンス』とは無関係であり、『海外癌医療情報リファレンス』によって翻訳された内容はCancer Consultants, Inc.による検閲はなされていません。

原文掲載日

翻訳大木勝弥

監修大野 智(腫瘍免疫学、免疫療法、補完代替医療/帝京大学・東京女子医科大学)

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

関連薬剤情報

一覧

週間ランキング

  1. 1BRCA1、BRCA2遺伝子:がんリスクと遺伝子検査
  2. 2非浸潤性乳管がん(DCIS)診断後の乳がんによる死亡...
  3. 3若年甲状腺がんでもリンパ節転移あれば悪性度が高い
  4. 4卵巣がんの起源部位は卵管であることが示唆される
  5. 5コーヒーが、乳がん治療薬タモキシフェンの効果を高める...
  6. 6がんに対する標的光免疫療法の進展
  7. 7ニボルマブとISA101ワクチン併用療法が中咽頭がん...
  8. 8がん領域におけるシームレス臨床試験数が近年増加
  9. 9乳がん化学療法後に起こりうる長期神経障害
  10. 10アブラキサンは膵臓癌患者の生存を改善する

お勧め出版物

一覧

arrow_upward

ユーザー 病名 発信元種別 発信元名 治療法別 がんのケア がんの原因・がんリスク がん予防 基礎研究 医療・社会的トピック 注目キーワード別 薬剤情報名種別

女性のがん
消化器がん
泌尿器がん
肉腫
血液腫瘍
その他
民間機関
その他