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エキセメスタンとアナストロゾールで骨密度に有意差はない

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エキセメスタンとアナストロゾールで骨密度に有意差はない

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早期乳癌の補助療法としてエキセメスタン(アロマシン)またはアナストロゾール(アリミデックス)の治療を受けた女性では、骨塩量の低下に有意差がないとする試験結果がLancet Oncology誌に発表された。

 

アロマターゼ阻害剤は、閉経後女性でエストロゲン生成を阻害する薬剤である。アロマターゼ阻害剤は通常、ホルモン受容体陽性乳癌の治療に用いられ、ことに高リスクの女性においては乳癌予防の役割も担っている可能性がある。

 

アロマターゼ阻害剤は利点がある反面、骨への悪影響も報告されているので、研究者らはこれらの薬剤が骨塩量にどの程度影響するのかを研究し続けている。いくつかの研究から、軽度のアンドロゲン作用を有するステロイド系薬剤のエキセメスタンでは、非ステロイド系のアナストロゾールよりも骨への有害作用が少ないと推測されている。

 

MA.27Bは、MA.27として知られている非盲検第3相試験と並行して行われた試験であった。MA.27試験では、早期のホルモン受容体陽性浸潤性乳癌で閉経後の女性をエキセメスタン投与群とアナストロゾール投与群に無作為に割り付け、腰椎と股関節の骨塩量(BMD)の変化を比較した。

 

並行して行われたMA.27B試験では、MA.27試験から2群の女性を対象にした。第1群は腰椎と股関節の骨塩量Tスコアが-2.0SD以上(かつ若年女性平均値未満)の300人、第2群は少なくとも片方のTスコアが-2.0SD未満の197人であった。両群ともビタミンDとカルシウムの投与を受け、Tスコアが-2.0SD未満の患者ではビスホスホネート剤の投与も受けた。主要評価項目は、両群とも2年時点での腰椎と股関節の骨塩量の変化率であった。

 

2年の時点では、エキセメスタン投与群とアナストロゾール投与群の股関節や腰椎の骨塩量の変化に有意差がなかった。このことは、基礎Tスコアにかかわらず、同様の結果であった。

 

基礎Tスコアが-2.0SD以上の患者では、脆弱性骨折がエキセメスタン投与群で2人、アナストロゾール投与群で3人にみられ、他の骨折はそれぞれ2人、5人であった。基礎Tスコアが-2.0SD未満の患者では、脆弱性骨折がエキセメスタン投与群で1人、アナストロゾール投与群で5人にみられ、他の骨折はそれぞれ4人、1人であった。

 

研究者らは、エキセメスタンとアナストロゾールの投与を受けた女性で骨塩量変化に有意差は認められないと結論づけた。これらの結果から、アロマターゼ阻害剤を用いた補助療法が、Tスコアが-2.0SD未満の患者でも使用可能であることを証明していると研究者らは述べている。

 

引用文献
Goss PE, Hershman DL, Cheung AM, et al: Effects of adjuvant exemestane versus anastrozole on bone mineral density for women with early breast cancer (MA.27B): a companion analysis of a randomised controlled trial. The Lancet Oncology. Published early online March 11, 2014. doi:10.1016/S1470-2045(14)70035-X

 


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原文掲載日

翻訳橋本奈美

監修金田澄子(薬学)

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