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2種類のワクチンGVAXとCRS-207の併用が転移性膵臓癌の生存期間を延長

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2種類のワクチンGVAXとCRS-207の併用が転移性膵臓癌の生存期間を延長

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カリフォルニア州サンフランシスコ市で開催された2014年消化器癌シンポジウムで報告された調査結果によれば、GVAXとCRS-207の2種のワクチンの逐次的投与で転移性膵臓癌患者の生存期間が約2カ月延長した。

 

膵臓癌は最も死亡率の高い癌の一つである。毎年、米国では約43,000人が膵臓癌と診断され、37,000人に近い人がこの疾患で死亡する。この疾患は進行した段階で癌と診断される場合が多く、また進行癌の治療は難しいままである。

 

GVAXとCRS-207は膵臓癌の抗原に対して免疫反応を活性化する2種のワクチンである。GVAXはさまざまな腫瘍関連抗原への反応を促進し、次にCRS-207が膵臓癌細胞での発現が多いメソテリンへの反応を促進する。

 

ボルチモア市のジョンズホプキンス大学シドニー・キンメル総合がんセンターの研究者らは、90人の患者でこれらのワクチンの検証試験を指揮した。患者は無作為に、GVAXを2回投与された後にCRS-207を4回投与されるか、またはGVAXを単独で6回投与された。全ての投与間隔は3週間であった。

 

中央値7.8カ月の経過観察後、2種ワクチン療法を受けた患者の生存期間中央値は6.1カ月であったのに対して、単独ワクチン療法を受けた患者では3.9カ月であった。さらに、2種ワクチン療法を受けた患者では1年間生存率が24%であったの対して単独ワクチン療法では12%であった。2種ワクチン群および単独ワクチン群のうち、少なくとも3回のワクチン投与を受けた患者では、2種ワクチン群の方が5カ月長い全生存利益が得られた(9.7カ月対4.6カ月)。

 

有効性に関するデータは試験を早期に中止する基準を満たし、単独ワクチン群の患者がクロスオーバーで両ワクチンの投与を受けることが可能であった。

 

これらのワクチンは非常に忍容性が高かった。副作用は、GVAXの皮内投与後に、紅斑、ほてり、むくみなどの軽度の局所反応とCRS-207点滴後の一時的な発熱と悪寒であった。

 

研究者らは、前治療歴のある転移性膵臓癌について、GVAXとCRS-207を用いた2種ワクチン療法は、安全性があり生存期間を延長するので、さらなる調査に値すると結論づけた。

参考文献:
Le DT, Wang-Gillam A, Picozzi V, et al: A phase 2, randomized trial of GVAX pancreas and CRS-207 immunotherapy versus GVAX alone in patients with metastatic pancreatic adenocarcinoma: Updated results. Presented at the 2014 Gastrointestinal Cancers Symposium. J Clin Oncol 32, 2014 (suppl 3; abstr 177).

 


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原文掲載日

翻訳大木勝弥

監修畑 啓昭(消化器外科/京都医療センター)

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