HPVワクチンは3回未満の接種でも同様の免疫反応が得られる | 海外がん医療情報リファレンス

HPVワクチンは3回未満の接種でも同様の免疫反応が得られる

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

HPVワクチンは3回未満の接種でも同様の免疫反応が得られる

 米国国立がん研究所(NCI)ニュースノート

原文掲載日:2013年11月04日

 

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(商品名:サーバリックス)の2回接種は標準的な3回接種投与法と比較すると、最も癌を誘発する2つのHPV型(16型および18型)に対し同様の血清抗体価が得られたことが米国国立癌研究所(NCI)の研究者らによって報告されている。1回のみ接種した女性でも、接種後4年間は抗体価が高く、また安定していた。これらの報告結果は、3回未満のHPVワクチン接種によって新たな感染に対し必要とされる長期防御がもたらされる可能性を示しており、Cancer Prevention Research誌2013年11月4日号に発表された。

 

NCI癌疫学・遺伝学部門(Division of Cancer Epidemiology and Genetics)の研究者であるMahboobeh Safaeian医学博士および同僚らは、NCIが支援するコスタリカHPVワクチン臨床試験に登録された女性のHPV抗体価を測定した。以前にこの試験データから、2回接種した場合のHPV16型かつ18型への新たな持続感染予防について、標準的な3回接種と同等の有効性が示されていた(以下を参照のこと:http://www.cancer.gov/newscenter/newsfromnci/2011/HPVvaxDosing)。この最新の研究では、研究者らはサーバリックス接種が1回、2回または3回の女性の3つのグループにおいて、それぞれ抗体反応の値および継続期間を比較した。また、まだワクチン接種をしていない女性の免疫反応も測定し、おそらく過去のHPV感染によるものと考えられる抗体価が存在していないかも登録時に確認しておいた。3回全て接種した女性と比較すると、1回のみ接種した女性のHPV16型かつ18型に対する抗体価は低いものの、ワクチン接種後6~48ヶ月まで安定していた。この見解が他の研究でも確認されれば、発展途上国でのワクチン接種プログラムのコストおよび公費分配へ影響を及ぼしうるだろう。子宮頚がんの85%以上が発展途上国で発生しており、これらの地域の女性において最も多い癌による死亡原因なのである。

 

原文

翻訳佐々木了子 翻訳、

監修 喜多川 亮(産婦人科/NTT東日本関東病院)

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

関連薬剤情報

一覧

週間ランキング

  1. 1診療時の腫瘍マーカー検査は不要な可能性
  2. 2非浸潤性乳管がん(DCIS)診断後の乳がんによる死亡...
  3. 3リンパ腫患者の余命は、診断後の無再発期間2年経過で通...
  4. 4BRCA1、BRCA2遺伝子:がんリスクと遺伝子検査
  5. 5EGFR陽性非小細胞肺がん一次治療にオシメルチニブが...
  6. 6若年甲状腺がんでもリンパ節転移あれば悪性度が高い
  7. 7ペムブロリズマブが治療歴ある進行再発胃がんに有望
  8. 8ルミナールA乳がんでは術後化学療法の効果は認められず
  9. 9コーヒーが、乳がん治療薬タモキシフェンの効果を高める...
  10. 10緩和ケアにより進行がん患者の医療利用が減少

お勧め出版物

一覧

arrow_upward

ユーザー 病名 発信元種別 発信元名 治療法別 がんのケア がんの原因・がんリスク がん予防 基礎研究 医療・社会的トピック 注目キーワード別 薬剤情報名種別

女性のがん
消化器がん
泌尿器がん
肉腫
血液腫瘍
その他
民間機関
その他