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高齢の転移性大腸癌患者に併用療法が有効

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高齢の転移性大腸癌患者に併用療法が有効

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サンフランシスコで開催された2013年消化器癌年次シンポジウムにおいて発表された試験の結果によると、アバスチン®(ベバシズマブ)およびゼローダ®(カペシタビン)の併用療法は、未治療かつ高齢の転移性大腸癌患者にとって最適な初回治療となる可能性がある。

 

大腸癌は、米国において、癌に関連する死亡原因の第2位となっている。転移性大腸癌とは、結腸から体内の遠隔部位に広がった癌をいう。転移性大腸癌と診断される患者の多くは高齢者であるが、高齢者は臨床試験の対象から除外されることが多い。

 

AVEX試験は、10カ国における未治療かつ70歳以上の転移性大腸癌患者280人を対象に、アバスチンおよびゼローダを併用した初回治療の安全性および有効性を評価することを目的とした第3相非盲検試験であった。本試験は、高齢の転移性大腸癌患者における生物学的治療の使用を、前方視的に評価する初めての第3相試験である。患者はゼローダおよびアバスチンの併用群とゼローダ単剤群のいずれかに無作為に割り付けられた。

 

本試験の結果によると、全奏効率はゼローダおよびアバスチンの併用群では19.3%であったのに対して、アバスチン単剤群では10%であり、併用群で改善が認められた。全生存期間の中央値は、ゼローダおよびアバスチンの併用群では20.7カ月であったのに対して、アバスチン単剤群では16.8カ月であった。さらに、ゼローダおよびアバスチンの併用群において、無増悪生存期間と全奏効率が有意に改善し、全生存期間に有意な傾向がみられた。病勢コントロール率は、ゼローダおよびアバスチンの併用群では74.3%であったのに対して、アバスチン単剤群では57.0%であったことから、併用群において優れていた。

 

有害事象の発現率は、併用群では95.5%であったのに対して単剤群では95.6%であったことから、両群間において差はみられなかった。グレード3または4の有害事象は併用群においてより多くみられ、一方、グレード5の有害事象は単剤群においてより多くみられた。

 

研究者らは、ゼローダおよびアバスチンの併用療法は、未治療かつ高齢の転移性大腸癌患者にとって忍容性が良好で、なおかつ有効であり、さらには無増悪生存期間を有意に延長したと結論付けた。

 

参考文献:
Cunningham D, Lang I, Lorusso V, et al. Bevacizumab (bev) in combination with capecitabine (cape) for the first-line treatment of elderly patients with metastatic colorectal cancer (mCRC): Results of a randomized international phase III trial (AVEX). Journal of Clinical Oncology. 2012; 30(suppl 34): Abstract 337.


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原文掲載日

翻訳谷口 淳

監修北村裕太(内科研修医/東京医科歯科大学医学部付属病院)

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