Xgevaはゾメタに比し進行期肺癌患者の生存を延長させる | 海外がん医療情報リファレンス

Xgevaはゾメタに比し進行期肺癌患者の生存を延長させる

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

Xgevaはゾメタに比し進行期肺癌患者の生存を延長させる

キャンサーコンサルタンツ

Journal of Thoracic Oncology誌に発表された研究の結果によると、販売名Xgeva®(デノスマブ)を使用した骨標的治療を受けた進行期肺癌患者は、販売名ゾメタ®(ゾレドロン酸)の投与を受けた患者に比べて、生存がやや改善したことが分かった。

 

転移性腫瘍とは、体内の遠隔部位に転移した癌をいう。肺癌を含むいくつかの種類の癌は、骨に転移する傾向がある。骨への転移は、骨折や脊髄圧迫などの深刻な問題をもたらす可能性があり、外科的治療または放射線治療を必要とする場合がある。非小細胞癌(NSCLC)の患者のおよそ3割から4割に骨転移が認められる。

 

骨関連事象(SREs)の発現を予防することまたは抑制することは、生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)を維持し、医療費の削減をもたらす可能性がある。ゾメタなどのビスフォスフォネート製剤は通常、骨転移による合併症のリスクを抑えるために用いられるが、研究者らは新たな治療法を模索し続けている。XgevaはRANKリガンドとして知られるタンパク質を標的とする薬剤である。このタンパク質は、破骨細胞(骨を壊す細胞)の活性を制御している。Xgevaは、固形腫瘍(血液関連の癌を除く)の骨転移を有する患者において、骨折などの骨関連合併症の予防薬として承認されている。

 

固形腫瘍または多発性骨髄腫の骨転移の治療に関して、Xgevaおよびゾメタによる大規模第3相ランダム化比較試験が行われた。患者はXgeva皮下投与群とゾメタ静注群のいずれかに無作為に割り付けられた。本試験には、肺癌患者811人-NSCLC患者702人および小細胞肺癌(SCLC)患者109人-が含まれていた。

 

全肺癌患者を対象とした分析の結果、全生存期間の中央値は、Xgeva投与群では8.9カ月であったのに対して、ゾメタ静注群では7.7カ月であった。NSCLC患者の全生存期間の中央値については、Xgeva投与群では9.5カ月であったのに対して、ゾメタ静注群では8.0カ月であった。NSCLC患者について、研究者らが組織型集団別に生存期間を分析したところ、扁平上皮癌患者の生存期間の中央値は、Xgeva投与群では8.6カ月であったのに対して、ゾメタ静注群では6.4カ月であった。SCLC患者の生存期間については、ゾメタ静注群(2.5カ月)に比してXgeva投与群(5.1カ月)に延長がみられた。有害事象の発生率および重症度は両群において差は無かった。

 

研究者らは、転移性肺癌患者においてXgevaはゾメタに比し全生存期間を延長させると結論付けた。

 

参考文献:
Scagliotti GV, Hirsh V, Siena S, et al. Overall survival improvement in patients with lung cancer and bone metastases treated with denosumab versus zoledronic acid: Subgroup analysis from a randomized phase 3 study. Journal of Thoracic Oncology. 2012; 7(12): 1823-1829.

 


  c1998- CancerConsultants.comAll Rights Reserved.
These materials may discuss uses and dosages for therapeutic products that have not been approved by the United States Food and Drug Administration. All readers should verify all information and data before administering any drug, therapy or treatment discussed herein. Neither the editors nor the publisher accepts any responsibility for the accuracy of the information or consequences from the use or misuse of the information contained herein.
Cancer Consultants, Inc. and its affiliates have no association with Cancer Info Translation References and the content translated by Cancer Info Translation References has not been reviewed by Cancer Consultants, Inc.
本資料は米国食品医薬品局の承認を受けていない治療製品の使用と投薬について記載されていることがあります。全読者はここで論じられている薬物の投与、治療、処置を実施する前に、すべての情報とデータの確認をしてください。編集者、出版者のいずれも、情報の正確性および、ここにある情報の使用や誤使用による結果に関して一切の責任を負いません。
Cancer Consultants, Inc.およびその関連サイトは、『海外癌医療情報リファレンス』とは無関係であり、『海外癌医療情報リファレンス』によって翻訳された内容はCancer Consultants, Inc.による検閲はなされていません。

原文掲載日

翻訳谷口 淳

監修田中謙太郎(呼吸器・腫瘍内科、免疫/テキサス大学MDアンダーソンがんセンター)

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

関連薬剤情報

一覧

お勧め出版物

一覧

arrow_upward

ユーザー 病名 発信元種別 発信元名 治療法別 がんのケア がんの原因・がんリスク がん予防 基礎研究 医療・社会的トピック 注目キーワード別 薬剤情報名種別

女性のがん
消化器がん
泌尿器がん
肉腫
血液腫瘍
その他
民間機関
その他