2019年04月の記事一覧

進行卵巣がんにおけるリンパ節摘出術の意義の画像

進行卵巣がんにおけるリンパ節摘出術の意義

進行卵巣がんの手術を行う場合、術者は腫瘍周囲のリンパ節の外見や触感が正常であっても、それらをすべて除去することが多い。というのは、そのようなリンパ節には原発腫瘍から転移したがん細胞が付着しているかもしれず、後の化学療法に抵抗性を示す可能性が
早期乳癌患者に対し、タキサン系化学療法をアントラサイクリン系の前に行うかあるいは後に行うかの画像

早期乳癌患者に対し、タキサン系化学療法をアントラサイクリン系の前に行うかあるいは後に行うか

コクランレビュー記事が コクラン 日本語版ウェブサイト に掲載されました。 「早期乳癌患者に対し、タキサン系化学療法をアントラサイクリン系の前に行うかあるいは後に行うか」 《実施組織》一般社団法人 日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT:ジャ
早期子宮頸癌に対する神経温存広汎子宮全摘出術の画像

早期子宮頸癌に対する神経温存広汎子宮全摘出術

コクランレビュー記事が コクラン 日本語版ウェブサイト に掲載されました。 「早期子宮頸癌に対する神経温存広汎子宮全摘出術」 《実施組織》一般社団法人 日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT:ジャムティ) 『海外癌医療情報リファレンス』(ht
高用量ビタミンDが進行大腸がんに効果の画像

高用量ビタミンDが進行大腸がんに効果

・遠隔転移を有する大腸がん患者に対するビタミンDの最初のランダム化臨床試験で、化学療法と高用量ビタミンDの併用により疾患の進行の遅延が認められた ・有望な結果により大規模3相試験での評価計画が促進される 小規模臨床試験で、遠隔転移を有する大
FDAが非小細胞肺がん(TPS ≥1%)一次治療にペムブロリズマブの適応を拡大の画像

FDAが非小細胞肺がん(TPS ≥1%)一次治療にペムブロリズマブの適応を拡大

2019年4月11日、米国食品医薬品局(FDA)は、切除不能もしくは根治的化学放射線療法が適応でないステージ3非小細胞肺がん(NSCLC)患者、または転移を有するNSCLC患者の一次治療にペムブロリズマブ(商品名キートルーダ:メルク社製)を
HIV感染高リスク成人でのHPVワクチン接種率は低いの画像

HIV感染高リスク成人でのHPVワクチン接種率は低い

後天性免疫不全症候群(AIDS)を引き起こすヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染するリスクの高い成人は、肛門がんや子宮頸がんの原因となり得るヒトパピローマウイルス(HPV)に対するワクチン接種率が一般集団よりも低い傾向にあったことが、3月2
ギルテリチニブが急性骨髄性白血病患者の生存期間を延長の画像

ギルテリチニブが急性骨髄性白血病患者の生存期間を延長

再発または難治性のFLT3遺伝子変異陽性急性骨髄性白血病(AML)患者に対して、FLT3 標的療法剤ギルテリチニブ[gilteritinib](ゾスパタ錠)による治療は、標準化学療法レジメンと比較して生存期間を延長した。このADMIRAL第
化学療法抵抗性の卵巣がんにPARP阻害薬単独よりアルペリシブ併用が有効の画像

化学療法抵抗性の卵巣がんにPARP阻害薬単独よりアルペリシブ併用が有効

ダナファーバーがん研究所の研究者は、臨床試験において分子標的薬を追加することで、PARP阻害薬の効果が期待できない卵巣がん患者の約3分の1で、腫瘍の部分的縮小を確認した。 PARP阻害薬オラパリブと、細胞タンパクであるPI3キナーゼαを標的
T細胞の「幹細胞性」を活用し、がんの免疫療法を強化するの画像

T細胞の「幹細胞性」を活用し、がんの免疫療法を強化する

米国国立がん研究所(NCI)のがん研究センター(CCR)の研究者らが率いる新しい試験は、がん細胞を殺傷する免疫細胞が存在するにもかかわらず、腫瘍が増殖し続ける道筋を明らかにしている。2019年3月29日付Science誌で発表されたこの知見
小児がん頭部放射線治療後の脳卒中リスク増加に遺伝子変異が関与の画像

小児がん頭部放射線治療後の脳卒中リスク増加に遺伝子変異が関与

 一般的な一塩基多型(コモンSNP)が、脳原発がんの治療に頭部放射線治療(CRT)を受けた小児がんサバイバーにおける脳卒中発症リスク増加に関与していることが、3月29日〜4月3日に開催された2019年米国がん学会(AACR)年次総会で発表さ
膵臓がんにルカパリブ維持療法が臨床的奏効を示すの画像

膵臓がんにルカパリブ維持療法が臨床的奏効を示す

PARP阻害薬ルカパリブ(Rubraca)による維持療法は、BRCAかPALB2に遺伝子変異があってプラチナベースの化学療法に感受性を有する進行膵臓がん患者に忍容性が良好で、臨床的な奏効ももたらすことができた。3月29日から4月3日まで開催
前立腺がん、心血管疾患の併発でアビラテロン投与後の死亡率が上昇の画像

前立腺がん、心血管疾患の併発でアビラテロン投与後の死亡率が上昇

進行前立腺がん患者において、既に心血管疾患に罹患している患者の死亡リスクは、未罹患の患者の死亡リスクよりもアビラテロン酢酸塩(ザイティガ)投与開始後6カ月の時点で高くなった。この結果は、アトランタで3月29日~4月3日に開催された2019年
治験薬Umbralisib単剤投与が再発緩徐進行型リンパ腫に有効の画像

治験薬Umbralisib単剤投与が再発緩徐進行型リンパ腫に有効

MDアンダーソンの第2相試験が、辺縁帯リンパ腫に対するumbralisibの良好な忍容性と高い奏効率を示す 治験薬umbralisib[ウムブラリシブ]は、再発した辺縁帯リンパ腫患者の有効な治療となることがテキサス大学MDアンダーソンがんセ
小児に多い脳腫瘍に新たな併用化学療法が有望の画像

小児に多い脳腫瘍に新たな併用化学療法が有望

低悪性度神経膠腫に対するエベロリムスとカルボプラチンの併用で腫瘍の増殖が遅くなり、腫瘍が縮小 抵抗性・再発性低悪性度神経膠腫に対する新たな併用療法は、実験モデルおよびマウスモデルにおいて腫瘍増殖を遅らせ、腫瘍細胞を死滅させた。 ジョンズホプ
ASCO最新の知見、米国がん学会(AACR)年次総会で発表されたTAPUR試験についての画像

ASCO最新の知見、米国がん学会(AACR)年次総会で発表されたTAPUR試験について

協力企業の支援期間延長により、実際的試験からのより多くの知見が腫瘍学分野にもたらされる 2019年米国がん学会(AACR)の会期中、ポスターセッションにて3件の完了済みコホート試験より得られた知見が発表された。この3件のコホート試験は、米国
手術はHER2陽性ステージ4乳がん患者の生存率改善に関連の画像

手術はHER2陽性ステージ4乳がん患者の生存率改善に関連

保険受給対象外の患者は手術を受ける割合が低く、転帰格差が生じている HER2陽性(HER2+)ステージ4乳がん患者において、手術を受けた患者は手術を受けていない患者と比べて生存率が高かったという研究結果が、3月29日から4月3日開催の米国癌
ダロルタミドは一部の前立腺がんの転移を遅らせるの画像

ダロルタミドは一部の前立腺がんの転移を遅らせる

大規模臨床試験の結果によれば、開発中の薬剤であるダロルタミドは、非転移性去勢抵抗性前立腺がん患者において、体の他の部位への転移を遅らせるのに役立つ。さらに、この種の前立腺がん患者の治療に使用される類似薬で見られる一部の副作用がなさそうである
末梢血幹細胞移植に使用される薬剤が転移乳がんに対する免疫療法を強化する可能性の画像

末梢血幹細胞移植に使用される薬剤が転移乳がんに対する免疫療法を強化する可能性

一部のがん細胞は、結合組織の緻密層に囲まれていて、がんを死滅させる免疫細胞に対する障壁として働く。このことは、免疫療法(免疫細胞とがん細胞の間の相互作用に依存する治療法)に問題をもたらす。 しかし、転移乳がんマウスモデルを使用するNCIが資
EMAが、フルオロウラシル関連医薬品による治療前の患者スクリーニングの検討を開始の画像

EMAが、フルオロウラシル関連医薬品による治療前の患者スクリーニングの検討を開始

2019年3月15日、欧州医薬品庁(EMA)は、フルオロウラシル(5-フルオロウラシルまたは5-FUとしても知られる)含有医薬品、およびそれに関連する医薬品であるカペシタビン、テガフール、フルシトシン(これらは体内でフルオロウラシルに変換さ
進行大腸がんに対する免疫療法薬の有効性を高める新戦略の画像

進行大腸がんに対する免疫療法薬の有効性を高める新戦略

2つのがん関連遺伝子が相互作用して転移を促進する仕組みと、それにより免疫チェックポイント阻害薬の効果を高められる可能性が示された。 切除不能な大腸がん患者の多くが免疫チェックポイント阻害 (ICB)療法に奏効しない原因は、変異頻度が高いがん
FDAが進展型小細胞肺がんにアテゾリズマブを承認の画像

FDAが進展型小細胞肺がんにアテゾリズマブを承認

2019年3月18日、米国食品医薬品局(FDA)は、成人進展型小細胞肺がん(ES-SCLC)患者に対する一次治療として、アテゾリズマブ(商品名:テセントリク、Genentech Inc.社)とカルボプラチンおよびエトポシドの併用を承認した。