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デノスマブは骨関連合併症に関してゾレドロン酸に優る

キャンサーコンサルタンツ

Xgeva(デノスマブ)の投与を受けた転移性乳癌女性は、ゾメタ(ゾレドロン酸)の投与を受けた女性と比べて骨関連合併症が有意に少なく、また、健康関連QOL(HRQoL)を維持していたことが、Clinical Cancer Research誌で発表された試験結果により示された。

 

転移性腫瘍とは、体内の離れた部位に転移した癌をいう。乳癌を含む数種の癌は骨に転移する傾向がある。骨への転移は骨折や脊髄圧迫など深刻な問題を引き起こす可能性があり、手術や放射線治療が必要となる場合がある。

 

ゾメタのようなビスフォスフォネート製剤は通常、骨転移による合併症のリスクを減少させるために用いられるが、研究者らは新たな治療法を模索し続けている。

 

XgevaはRANKリガンドとして知られるタンパク質を標的とする薬剤である。このタンパク質は、破骨細胞(骨を破壊する細胞)の活性を制御している。Xgevaは固形癌(血液関連の癌を除く)の骨転移を有する患者において、骨折など骨関連合併症の予防に対して承認されている。

 

研究者らは骨関連合併症およびHRQoLに関して、Xgevaとゾメタのランダム化比較試験を行った。試験には2,000人以上の女性を組み入れ、Xgeva(皮下投与)およびプラセボ(静注)、あるいはプラセボ(皮下投与)およびゾメタ(静注)の各4週毎の投与、いずれかに無作為に割り付けた。試験の主要エンドポイントは、試験中の初回骨関連事象(SRE)(病的骨折、骨への放射線治療または手術、脊髄圧迫など)が発現するまでの時間であった。研究者らは初回SREの発現から次のSRE発現までの時間、骨への最初の放射線治療までの時間、および初回のSREまたは悪性腫瘍による高カルシウム血症までの時間も評価した。

 

その結果によると、Xgevaの投与を受けた女性は、ゾメタの投与を受けた女性と比べてSREがより少ないことが明らかになった。追跡期間中、ゾメタ群の36%がSREを発現したのに対し、Xgeva群では31%であった。Xgevaはゾメタと比べて、骨への最初の放射線治療までの時間を26%延長させ、初回のSREまたは悪性腫瘍による高カルシウム血症までの時間を18%延長させた。さらに、XgevaはHRQoLを改善した。

 

Xgevaは転移性乳癌の骨関連合併症の減少に関してゾメタ以上に優れている、と研究者らは結論付けた。骨転移を有する乳癌患者にとってXgevaは有効かつ忍容性に優れた治療の選択肢の一つであり、HRQoLを向上させる可能性がある、と研究者らは示唆している。

 

参考文献:
Martin M, Bell R, Bourgeois H, et al. Bone-related complications and quality of life in advanced breast cancer: Results from a randomized phase III rrial of denosumab versus zoledronic acid. Clinical Cancer Research. Published early online August 14, 2012: doi: 10.1158/1078-0432.CCR-11-3310

 


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翻訳担当者可部真知子

監修須藤智久(薬学/国立がん研究センター東病院 臨床開発センター)

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