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チボザニブは転移性腎細胞癌治療に有望

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チボザニブ[tivozanib](AV-951)が良好な忍容性を示し、一部の進行性腎細胞癌(RCC)患者の無増悪生存期間の中央値を延長した。本第2相臨床試験の結果はJournal of Clinical Oncology誌に掲載された。

 

毎年、米国では58,000人以上の人々が、腎臓癌と診断されている。腎臓癌の最も一般的なものが腎細胞癌である。転移性の腎細胞癌(癌が身体の他の部分に広がった)患者にとって、チボザニブのような分子標的療法はRCC治療において重要な役割を担う可能性がある。

 

チボザニブは、癌増殖細胞を刺激する原因となっているタンパク質を標的とする経口チロシンキナーゼ阻害剤である。チボザニブは、3つある血管内皮増殖因子(VEGF)受容体をすべて封鎖する。VEGFは血管新生に重要な役割を担っており、チボザニブは、VEGFを封鎖することで癌の栄養と酸素を奪いその増殖を阻害する。

 

本第2相ランダム化比較試験には、16週間チボザニブ投与を受けた患者272人を登録した。最初の16週間のチボザニブ投与後、がんの縮小率が25%を上回った患者78人はチボザニブの服用を続け、一方、がんの縮小率が25%に至らなかった患者118人は、その後チボザニブ群またはプラセボ群に無作為に割り付けられた。腫瘍が25%以上増大した患者は本試験を中止した。

 

16週間治療後のチボザニブの客観的奏効率(objective response rate: ORR)は18%であった。その後のランダム化比較試験に進んだ118人のうち、二重盲検で割付けられたチボザニブ投与群ではプラセボ投与群に比べ、12週後も依然として疾患の進行が認められない患者が有意に多かった。12週後の無増悪生存率(PFS)は、チボザニブ群で49%、プラセボ群では21%であった。治療に関連したGrade 3および4の有害事象で最も多かったものは高血圧であった。

 

研究者らは、チボザニブが進行腎細胞がんに対して有効であると結論した。また、毒性は最小であり、忍容性は良好であった。

 

参考文献:

Nosov DA, Esteves B, Lipatov ON, et al. Antitumor activity and safety of tivozanib (AV-951) in a phase II randomized discontinuation trial in patients with renal cell carcinoma. Journal of Clinical Oncology. Published early online: April 9, 2012. doi: 10.1200/JCO.2011.35.3524

 


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翻訳上野 葉

監修辻村信一 (獣医学/農学博士、メディカルライター)

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