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タルセバによる維持療法は進行した非小細胞肺癌患者の生存期間を延長する

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タルセバによる維持療法は進行した非小細胞肺癌患者の生存期間を延長する

キャンサーコンサルタンツ
2010年5月

分子標的薬タルセバ(エルロチニブ)による維持療法は、プラセボと比較して、進行した非小細胞肺癌患者の無増悪生存期間および全生存期間をいくらか延長することが、The Lancet Oncology誌に掲載された第3相臨床試験の結果から明らかになった。
肺癌は米国で依然として癌による死因の第1位である。非小細胞癌(NSCLC)はすべての肺癌の85%を占める。進行したNSCLCの初回治療はプラチナベース化学療法が一般的である。

 

タルセバは上皮成長因子受容体(EFGR)経路と呼ばれる生物学的経路を阻害することにより作用する分子標的治療薬である。EGFR経路は細胞の成長や増殖に関与している。タルセバは初期化学療法によるNSCLC治療が奏効しなかった場合に投与されることがあり、より最近、NSCLCの維持療法のための薬剤として承認された。維持療法とは初期治療後、癌が進行する前に施行される療法である。

 

タルセバによる維持療法の安全性と有効性はSATURNとして知られる第3相臨床試験によって評価された。臨床試験は初期プラチナベース化学療法後、癌が進行しなかった884人の進行した非小細胞肺癌患者を対象とし、参加者の半数はタルセバの維持療法を受け、残りの半数はプラセボ投与を受けた。

• タルセバ群の無増悪生存期間中央値は12.3週。プラセボ群は11.1週。
• 全生存期間はタルセバ群(12カ月)がプラセボ群(11カ月)に比べ延長した。
• 最も多く報告されたタルセバによる有害事象は発疹(60%)と下痢(18%)であった。これらの有害事象の重篤度はグレード1/2が有意に多かった。

 

研究者らはタルセバによる維持療法は十分な忍容性があり、4サイクルのプラチナベース化学療法後に癌が進行しなかった、局所進行性または転移性の非小細胞肺癌患者の生存期間を延長すると結論づけた。彼らは4サイクルの化学療法後、癌が進行しなかった患者に対し、タルセバによるファーストライン維持療法を検討することができるであろうと主張した。

 

参考文献:
Cappuzo F, Ciuleanu T, Stelmakh L, et al. Erlotinib as maintenance treatment in advanced non-small-cell lung cancer: A multi-center, randomized, placebo-controlled phase 3 study. The Lancet Oncology. Published early online May 20, 2010.

 


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翻訳芝原広子

監修林 正樹(血液・腫瘍科)

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